Vol.358 アクトレスガールズも10周年


 8月6日はスターダム後楽園大会を観戦しました。会社の後輩がTVのバラエティで上谷を見て興味を持ち、行ってみたいと言われて4月に行ったところ、次はリングサイドで観たいとのことで、諸々調整して、この日になりました。今のスターダムは古いファンは離れ、メディア戦略で新しい層が来ていると思いますが、まさにその構図です。後輩に声をかけられなければ会場に足が向きません。特に近年の5STARGPは、参加人数が多過ぎると思います。せっかくのシングルマッチも良い組み合わせが少なくなります。試合時間15分は短いし、そのせいかあっさりとした試合が多くなります。4ブロック各8名中上位3人も決勝トーナメントに上がれるのでゲーム性としても興味が持てません。そしてリーグ戦休みの選手は試合に出ないということもあります。この日は、なつぽいの試合が組まれず残念でした。後楽園はずっと満員が続いていましたが、前回は少し減って、今回も満員とは言えませんでした。2週後には決勝トーナメントもあるので、入った方だろうとは思います。
 もう1人応援しているサオリンはボジラとの対戦で、15分時間切れドローでしたが、良い試合でした。あとは玖麗対刀羅ナツコが良かったです。玖麗は本当に天性のアイドル気質です。ヒールのナツコとは見事に噛み合いました。セミのAZM対吏南も良かったです。メインは上谷対羽南で、やはり個人的には、上谷はヒールとしては中途半端に感じますが、それなりに魅せれるようにはなってきたと思います。シングルばかり10試合はどうかと思いましたが、1試合は短いながらも見どころは十分にあって、全体で2時間半も程よい感じでした。リングサイド2列目は、やはり臨場感が違います。
 13日はアクトレスガールズ後楽園公演に行きました。なつあんどさおりーが10周年ということは、アクトレスガールズも10周年なのです。10周年記念試合として2人が出るとなれば、どうしたって観たいです。アクトレスは旗揚げからずっと応援して来て、でも選手がどんどん卒業していってしまい、昨年5月、ついに応援していた最後の選手である未来ちゃんとごちかがマリーゴールドに移籍してしまって、観に行かなくなってしまいました。昨年末にみゆ姐が出たので観に行きましたが、それ以来でした。なつぽいとサオリンがいるアクトレスガールズは最高でした。またこんな日が来るなんて思いもしませんでした。本当に夢のようなひと時でした。
 今、好きな団体はありません。唯一アクトレスは昔も今も大好きなのですが、プロレス団体ではないと宣言してしまったので好きなプロレス団体とは言えなくなってしまいました。応援している選手は元アクトレスガールズばかりです。今のアクトレスガールズにも、なつあんどさおりーと対戦した夏葵と植原ゆきなを初め、魅力のある選手はいます。ただ、プロレスではないと言われると、アクトレスを出た選手はプロレスが真剣にやりたくて、残っている選手はプロレスもどきがやりたい人というイメージになってしまうのです。
 確かに旗揚げの時からアクトレスガールズは、女優がリングで戦うプロレスではない新しいものを目指すと言っていました。ただ従来のプロレスとの差別化は難しいのだと思います。当初はプロレスもやる舞台もやるという感じでした。そしてそれが中途半端とか、プロレスを舐めているとか言われました。でも彼女たちはプロレスも舞台も必死に全力で頑張っていました。段々に認められるようになり、今では各団体やフリーのトップどころに多数のアクトレス卒業生がいます。女優がプロレスをやるというコンセプトは間違っていなかったと思います。
 プロレスも舞台もどちらもエンターテイメントであることに変わりはありません。生き様を魅せる人生ドラマという側面があります。違いは、プロレスは闘いを通じてというところだと思います。どちらがスリーカウントを取るかというだけの闘いではなく、対お客、対世間にどれだけ魅せられるかという高い次元で全力で闘っています。お決まりとか暗黙の了解とかはあります。その決まり事の中で何を魅せられるか真剣勝負をしているのです。ストーリーもレスラーが観客、時代の流れと共に作り上げるものだと思います。舞台も全力で決められたお話の役を演じます。役者は「生きる」という言い方をします。全身全霊でその役を生きて、魅せているのだと思います。坂口代表がXで「少し危険なお芝居ですかね」と言っていました。体力をつけて、技術もつけて、決まったストーリーを全身全霊で生きて、魅せているというところでしょうか。ここがなかなか手放しで賛同できかねるところです。個人的には、なつあんどさおりーの10周年興行のような、プロレスあり、芝居あり、歌ありであって欲しいなと思います。
 22日はマリーゴールド荒川大会を観戦しました。ごちかの地元凱旋大会です。ごちかはアクトレスで馴染みになって、応援しています。実家の居酒屋「うまいっ処後とう」にも行っていて、ご両親も、妹さんもスタッフでいて、ご家族皆さんお馴染みなので、これは行かないわけには行きません。サンパール荒川という会場は、劇場型で、ステージ上にリングが組まれ、観やすかったです。ごちかはメインで麻優ちゃんとシングルでした。大健闘でした。本当に頑張っています。増量して80キロということですが、身長もありますし、太ったという感じはまったくなく、デカくなった。パワーアップした。強くなったという印象です。とことんポジティブでフレンドリーで、もうなかなか新しく選手を応援する気になりませんが、アクトレスの最後の最後で、思い切って売店に行って良かったと思います。今、皇希とのツインタワーズ復活の気配があります。このタッグもとても絵になる良いタッグだと思うので、復活して、是非タッグ王座を奪回してもらいたいです。
 マリーゴールドではDREAM*STARGPも開催中です。8人づつ2ブロックで16人はちょうど良い人数と思います。決勝戦は両ブロックの1位同士、公式戦の最終戦と同日に決勝戦いう形式です。公式戦が2、3試合しか組まれない大会も多く、ちょっと間延びする感がありますが、最終戦のプレミアム感は良いです。毎回開会式があるのも、選手がタスキをかけて入場するのも良いです。面白かった頃の初期の5STARという感じです。
 本家5STARの方は、形式がどうこうは置いておくとして、こういうリーグ戦は、応援している選手の勝敗が満足度に大きく関わってきます。なつぽい、サオリン、Sareeeが1位通過したまでは良かったのですが、何かあまり良い流れとは思えず、案の定、個人的には全く面白くない結果になってしまいました。G1もまったくの同様でした。よく似た親子です。
 24日は、マリーゴールドのBBQ大会がありました。炎天下で猛烈な暑さで参りましたが、こういう選手と交流の場を作ってくれるのはありがたいです。
 26日は、なつぽいが生き逃げフェスにゲスト参加。28日は、ぽいフェスでした。デビューした10年前から、夢はジャンルを越えたスーパースターと言っていて、いろいろなことがありましたが、それはまったくブレていません。5.31の10周年興行や、この2日間のフェスは、それが一つの形になってきたという気がします。ベルトも諦めていないし、meltearで揚げた武道館も諦めていないと言っていました。10周年興行では、次は東京ドームのメインとぶち上げています。いつも前向きなので、試合に負けてもダメージがありません。しょんぼりすることはあっても、誰かに励まされて、うん、頑張るでOKなのです。ある意味、最強と言えますが、逆に試合では結果を出しにくいという面もあるかと思います。スーパースターへの道は簡単ではありませんが、なつぽいなら頑張ってくれると思います。
 30日は、多恵ちゃん最初で最後の自主興行、新木場に行って来ました。10月で引退は寂しいけれど、こうやってまた選手も客席も、あの頃の皆が集まって、最高の興行でした。なつぽいとサオリンは、本間多恵だらけのランブルに登場し、赤鬼&青鬼と激闘を展開しました。コスチュームも試合内容もいつもと違うというか、あの頃が蘇ったような楽しい楽しい時間でした。まなぱいもウナちゃんとのゆうなぎで、真琴&小林香萌、乱丸&ハイビスカスみぃとの3WAYタッグ。これも楽しかったです。みゆ姐は梅崎遥とのルミナスで、あーみん&櫻井裕子ちゃんと、変わらぬ熱い闘いぶりでした。多恵ちゃんはメインでスターライトキッドと、これも最初で最後の一騎打ちでした。同期で、新人時代にいっしょに練習をしたことはあるもののリングで会うのは初めてという、なかなかすごいカードを持って来ました。試合も素晴らしかったです。
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