Vol.58 新日と全日の交流、橋本の復帰


 遂に橋本が正式に復帰を表明しました。ファンとしては辞めて欲しくはないですが、レスラーがあまりに安易に引退を口にしては、復帰するという無責任がまかり通る現状を考えると、公約通り引退するべきだった思います。
 もう例えば藤波の引退試合があるとしても、いつ復帰するか分からないのでわざわざ観に行く気はしません。橋本の復帰にしても、新日本はそれがドーム興行の目玉になると思っているようですが、そんなものを売りにするなというのが正直な気持ちです。
 橋本の場合は、負けたら引退を口にした気持ちは分からなくはありません。あの状態で小川と再戦するには引退を賭けるしかなかったでしょう。結果として負けましたがいい試合でしたし、何が何でも公約を守れというつもりはありません。
 むしろ気にいらないのは、橋本の引退という話題を売りにドーム興行をした新日本であり、視聴率稼ぎに利用したテレビ朝日です。そして今度は復帰を売りに興行をし、「スポコン」なる番組でお涙頂戴をやっているという有り様で、いいかげんにしてくれという感じです。
 橋本にしても普通に復帰して今まで通りのことをやっていくのであれば、応援する気になれません。小川ともう一度という気持ちがあると言っていたのは当然のことで、小川に勝つまでは絶対に認められないし、もう一度小川と闘うには相当の実績を積んで、誰もが認める状態にしてもらいたいと思います。
 話しは変わって、新日本と全日本の交流が始まりました。この交流戦はファンにとっては長年の夢であり、川田と新日本の選手の試合は純粋に見たいと思いますが、全日本のためには、新日本と交わるべきではないと思います。おいしいところだけ持っていかれてズタズタにされかねません。
 渕がG1開催中の両国にに現れ、堂々のマイク・パフォーマンスを見せました。しかし、何で長州を呼び出すの?という感じです。素早く蝶野が反応し、9.2の全日武道館大会で蝶野対渕が決まりましたが、いかにも新日本らしい展開でした。この対決が10.9の新日ドーム大会へのプロローグとなるのでしょうが、既に新日本ペースでことが進んでいます。全日には本当にしっかりと自分も見失わないようにして欲しいと思いますし、せっかくの対抗戦なのだから、辞めた人間やフロントの人間ではなく、もっとレスラー主体でやって欲しいと思います。くだらないサイド・ストーリーはいりません。純粋に両団体の魂をぶつけ合って欲しいと思います。
 さて、最後にプロレスの話題ではありませんが、格闘技界にまたも悲しいニュースがありました。K−1のアンディ・フグ選手が急逝しました。ファンでしたし、個人的な話しですが、私と同い年だったのでショックでした。あれほど体を鍛えていても病気には勝てなかったというのも悲しいです。またその反響の大きさにも驚かされました。謹んでご冥福をお祈り致します。