Vol.91 裏5.2ZERO−ONEが熱い


 5.2は新日ドームの裏でZERO−ONEの後楽園大会がありました。もはや新日ドームには魅力は感じないものの、やはり新日の方を観に行きました。ですからテレビ東京で放映され、テレビ観戦できたのは大変ありがたかったです。そうしたファンは多かったと思います。テレビからも面白さ、興奮が十分に伝わって来ました。紛れもない超満員で、盛り上がりも最高だったというのが分かります。
 OH砲対武藤&小島という最高のカードを提供したということもありますし、やはりすぐ近くでやっている新日の東京ドームを意識して、それでもZERO−ONEの後楽園を選んだ本当のZERO−ONEファンが集まったというのが、あれだけ素晴らしい興行になった理由でしょう。
 今の新日よりZERO−ONEの方が昔の新日らしい気がします。橋本の存在感が際立っていますし、小川という素材はやはり大変に魅力的です。そして外人レスラーがこれまた素晴らしいです。高岩に勝利したジュニア王者のLowkiや、トム・ハワードも個性的ですし、ガファリ、アダモ、プレデター、ヘンデンリッチの超重力級タッグも面白かったです。
 そしてメインの橋本&小川対武藤&小島は、大変見どころの多い素晴らしい試合でした。武藤と橋本が対峙すると、やはりエース同士という気がします。小川と武藤の絡みは異色中の異色、武藤のインサイドワークが小川の身体能力を上回っていたという感じですが、小島の頑張りもあって、キレた小川が見れました。最後は不透明な決着になりかけましたが、川田の乱入が救いました。おまけにマイクアピールまでありました。こうなってくると、まず何としても橋本&小川対武藤&川田が観たいと思います。そして小川対川田、小川対武藤、橋本対川田、そこまでいかなきゃ全日とZERO−ONEが対抗戦をやる意味がないでしょう。これからの展開に夢が広がりました。
 5.11は割り引き券を手に入れて、全女の35周年記念横浜アリーナに行って来ました。相変わらずの全女商法で、まともにお金を出して見た人などほとんどいないのではないでしょうか。そこそこ人は入っていたものの、本当に儲かっているのかなあという感じです。
 例によって開始時間も遅れ、間延びし、不要に長い休憩時間と、5時間を超える興行となりましたが、もっと長くなることを覚悟していただけに、まだ良かったかなというところです。
 魔界魔女の1人はすぐに伊藤と分かりました。金本の登場もそれほどのインパクトはなかった気がします。セミの納見対下田のオールパシフィック選手権はただバタバタしていたという感じです。納見は確かに成長していましたが、下田が挑戦者というのも時代の流れを感じました。メインの浜田対中西のWWWA戦はいい試合でした。ただ中西が全女のエースというのも時代を感じますし、何か納得がいかない感じがしています。
 むしろ極悪同盟対小倉&立野という懐かしいOBマッチが私には魅力的でした。悪党のダンプにヒロインの小川が徹底的に虐められるという展開で、レフェリーの阿部史郎の高速カウントも健在で、とても懐かしく、安心して観られました。
 堀田が退団を表明し、高橋も引退を表明。西尾、HIKARUも既に退団しているということで、全女所属は8人になってしまうとか。極悪同盟も復活するはずですが、35周年を迎えた老舗の全女が、そして女子プロ界が今後どうなってしまうのか。不安も残る大会でした。