Vol.103 新日ドーム、ハッスル、K−1MMA、そして三銃士


 5.3新日ドーム大会を観て来ました。これまでは増刊号で観戦記を書いていましたが、今回はそんな気にはまったくなりませんでした。最低でした。対K−1の対抗戦を選択した以上、そして現在の状況を考えれば何が何でも結果を残すしかありません。対抗戦はトータル2勝2敗といっても、勝った2試合、吉江対ノルキヤ、棚橋対オヘアーはどうでもいい試合でした。勝たなければ行けない人が負けました。柴田、中邑がまだ若手だからなどということは理由になりません。結果が残せないのなら戦うべきではありません。柴田は「離れてしまった昭和のプロレスファンを俺の異種格闘技戦で取り戻す」と立派なことを言っていましたが、あんな試合ではますます離れてしまいます。中邑は完全に3カウントを取られましたが、引き上げるときにヒンズースクワットをして、まだやれるとアピールしていました。そのくだらないアピールに非常にむかつきました。どちらも有言不実行です。最低でした。
 有言実行だった小川は、ハッスル3に出場しました。ハッスルの意義は認めていませんし、小川もまだ優勝したわけではありませんから、今回は観に行きませんでした。新聞、雑誌で見た限りでは、なかなかいい興行だったようです。メインで小川は新コスチュームで登場し、橋本とOH砲を結成し、島田レフェリーの高速カウントにも負けず、ナッシュ&ホールのアウトサイダーズに勝利しました。総合格闘技で結果を残しているからこそ楽しいプロレスもありです。最後は高田総統が高山の登場を示唆して次回へ続くとなり、これも悪くないと思います。川田対ゴールドバーグが中止となったり、長州が登場したり、気に入らない点もまだまだありますが、小川がPRIDEを勝ち進み、その上でハッスルで勝負するというのなら観に行かなくてはと思います。
 K−1ROMANEXは、新日ドームの結果次第では観に行こうと思っていましたが、もちろん辞めました。藤田がサップに勝ちました。タックルで倒して頭に蹴りを入れるという戦法は意表をつかれました。勝ち方も圧倒的で存分に強さを示しました、中邑もイグナショフに勝ちました。LYOTOもバーネットも勝利しました。とりあえず彼らが結果を出したことは評価したいと思います。ただ、それがプロレスの、そして新日の強さを示すものにはなっていなかったと思います。せっかく総合に出たブルーウルフの対戦相手がプロレスラーのトム・ハワードではまったく意味がありません。藤田対サップをIWGP戦と認めず、棚橋を挑戦者にするというのもまったく筋違いです。しばらくはサップで商売をしようとしているとしか思えません。藤田がサップに圧勝したという事実は、IWGP王者が惨敗したということでもあります。
 とりあえず今後は小川がPRIDEGPで結果を出してくれることに期待します。それから闘魂三銃士が再結集という話題もありました。彼等は私の世代にとっては思い入れを持って見れる最後の世代です。今、彼らが再び集結するというのはプロレス界にとってもいいことだと思います。7.10ノアの東京ドームで武藤と三沢の対決という話しも持ち上がってきました。期待したいと思います。