Vol.106 G1とPRIDE


 8月といえばG1でしたが、今年はPRIDEGPと完全にバッティングしました。G1への興味が薄れる中、PRIDEには小川が出場し、注目を集めました。私もG1よりもPRIDEを観に行くつもりでしたが、チケットを買えず、じゃあG1でも観に行くかなとも思いましたが、結局、あまり惹かれるものがなく、売り出そうとしている新闘魂三銃士にはまだまだという気持ちがあること。出場者が多すぎること。頑張って欲しい蝶野は、草間新社長とのこたごたでリング外の話題作りに精を出していること。例によって出場メンバーが直前に変更されたことなどの理由で、テレビ観戦でいいやということになりました。第1回の感動が忘れられず、去年までは必ず会場に足を運んでいましたが、もうあの感動は味わえないのだとあきらめの心境になりました。
 両リーグで棚橋、柴田がリーグ戦1位となり、中邑も決勝トーナメントに絡んできました。新闘魂三銃士の売り出しに力が入っており、闘魂三銃士のブレークの二番煎じかと嫌な気がしましたが、結果的には天山が新闘魂三銃士を連破して優勝しました。永田、中西の負け組も予選リーグで敗退し、いい結果だったと思います。今、新闘魂三銃士が優勝したとしても、闘魂三銃士のときのようなドラマチックな結果にはならないと思います。それは会場の天山に対する声援も証明しています。ただ、もし会場に観に行っていたとしたら、決勝トーナメント進出者決定戦で、蝶野が中邑に反則負けした時点で見る気をなくしていたでしょう。今回のG1で最もプロレスの凄さを見せたのは緊急入院となった高山だったという気がします。
 さて、PRIDEGPの方はというと、小川がヒョードルに秒殺惨敗で、見事に期待を裏切ってくれました。おまけに決勝のノゲイラ対ヒョードルは、偶然のバッティングによりヒョードルが負傷してノーコンテストという結末で、観に行かなくて良かったという結果になりました。
 小川が勝てば、基本的には認めていない「ハッスル」も観に行かなくてはと思っていましたが、これで「ハッスル」を観に行くことは絶対になくなりました。そんなことより、プロレス復権の最後のチャンスを逃してしまったかもしれません。非常に残念です。猛暑ですが、プロレスに対する情熱は増々冷めていった夏でした。