Vol.109 全日最強タッグ


 11月21日、全日の後楽園大会に行って来ました。最強タッグの開幕戦です。最強タッグの最終戦、武道館大会を観て「クリスマスイブ」が流れる中、会場を後にして、今年も終わりだなあと思うのがいつもの年末でしたが、最近はそれもなくなり、今年も最強タッグの最終戦は地方ということで開幕戦を観に行きました。規模も小さくなり、出場メンバーも寂しい感じがしますが、やはり全日の最強タッグは観に行こうという気になります。武藤のプロレスに対する姿勢には好感が持てますから。特に三沢とのタッグ初対決、夢タッグ結成は今年一番の嬉しい話題でした。
 さて、後楽園大会ですが、最強タッグの公式戦は3試合。まず武藤&西村対スティール&MUTAです。スティールは以前のようなキレがなく、MUTAは昔、新日に出ていたMUTAでしょうか。マッチョマンの外人のようです。こちらも実力はイマイチでした。それを売り出そうということで、MUTAが武藤に毒霧からシャイニングウイザードで勝利しましたが、かなり無理がありました。2試合目のセミファイナルは、川田&長井対ラブマシーンズです。これもラブマシーンズが勝ちました。試合中に天山が現れ、たちまちシーシーという雑音が聞こえました。観客のレベルも低いですが、試合内容も部外者の天山に気を取られるような低レベルのものでした。試合後の川田の「ここは最強タッグのリングなんだよ」というななマイクアピールが空しく聞こえました。3試合目のメインが健介&中嶋対ケア&ジャマールです。どちらも全日正規軍ではありませんが、この試合が一番いい内容でした。試合後に両国でのROD対健介ファミリーのイリミネーションマッチに北斗を加えて5対5にしろというアピールつきでした。
 何だか最強タッグの開幕戦というより12.5両国の前フリという感じでした。この感じからすると最強タッグ自体が12.5両国の前フリになってしまうのではないかと思います。もう望むべくもないのかもしれませんが、かつての最強タッグの輝きは失われています。
 対して新日は両国、大阪ドームと相も変わらずビッグマッチを連発しています。11.3両国は蝶野の20周年ということで観に行くつもりだったのですが、10.9両国があまりにひどかったこと、長州が参戦し、蝶野とタッグを組むということで、行く気はなくなりました。11.13大阪ドームは、最初から行く気はなかったので私には関係のないことですが、中邑対棚橋をIWGP戦、三冠戦を差し置いてメインに抜てきして発表しておきながら、3日前になって、猪木の一言でカード変更という相も変わらずのドタバタ振りでした。チケットを買っていた人で頭にきた人もいると思います。相も変わらずこんなことばかりでは、増々、新日は観に行く気がしなくなりました。
 年末に向けて、プロレスよりも格闘技が盛り上がっています。PRIDE28をテレビ観戦しましたが、何だかすべての試合がただの殴り合いという感じで、パワーとラッシュ力のある選手が勝つみたいになっていて、あまり面白いとは思えませんでした。ストップが早すぎる気もしましたし、すっきりしない決着も多かったです。本当のプロレスなら、こんなものに負けるわけがないと思うのですが・・・。
 小川が負けて、もう誰もいないと思っていましたが、まだジョシュ・バーネットが残っていました。そのバーネットも残念ながらミルコに負けてしまいました。アクシデントによる負傷とはいえ、負けは負けです。時には負けるのは仕方がないと思います。カシンと中邑は1度は敗れましたが、しっかりとリベンジしました。他のレスラーが駄目なところは、何の準備もせずに行き当たりばったりで総合のリングに上がり、負けてもリベンジしないところです。今回のバーネットは再戦の余地ありと感じました。まだ少しだけ望みは残っていると思います。