
Vol.118 WRESTLEー1
W−1に行って来ました。まったく期待はしてしませんでしたが、予想通りのお粗末な内容でした。客入りも悪かったです。嬉しかったのはマスカラスの参戦です。私がプロレスファンとなったきっかけがマスカラスで子供の頃の憧れでしたから、スカイハイが流れたときは鳥肌が立ちました。タッグを組んだテリーは昔とはだいぶ変わってしまいましたが、マスクマンというのは素晴らしいですね。60歳を過ぎても見た目はあまり変わりません。もうあと何回見られるか分からない。もしかするとこれが最後になるかもしれないマスカラスのファイトを童心に返って観ました。相手の中嶋&本間はちょっと役不足でした。初めてみるAJスタイルズはいい動きもありましたが、荒削りな部分もあり、カズ・ハヤシとも初対決ということで、しっくりこないところもありました。いい素材の選手だとは思います。
トーナメントには秋山が参戦してくれたことが救いでした。セミで行われた秋山対柴田が唯一合格といえるレベルの試合でした。それでも秋山が勝つのは当然として、柴田がどこまで頑張るかという試合でしたが、これくらいはやってくれなきゃという程度の頑張りでした。秋山にはまだまだ余裕がありました。柴田は現状では言うことだけは立派で、内容も結果も伴っていないというレベルです。村上は天龍に反則負けでした。負傷のアクシデントもありましたが、こちらは全然駄目でした。
ムタ対曙は、いい試合になるはずはありませんが、とにかくムタが勝ってよかったと思います。K−1でも総合でも結果を出せなかった曙が、プロレスで万が一にも勝つようなことがあったら本当に情けかいことになってしまうところでした。曙はプロレス向きという声もありますが、見たところまったく才能はないと思います。全日に参戦が決まりましたが、不要です。
健介対長州はつまらない試合でした。長州と決別してからの健介の充実振りは素晴らしいので、もしかしたら健介が長州を完全に終わらせてくれるかと、少しは期待したのですが、健介はまったく愛想がなく、長州は相変わらず往生際が悪く、凡戦に終わりました。長州はもう終わらせる必要はなく、とっくに終わっていたのだと改めて認識させられました。健介の愛想のない態度は正解だったと思います。
AtoZの2周年後楽園大会も行って来ました。全女、GAEAが解散し、女子プロレスは壊滅状態です。全女解散時の社長で、ジミー加山としてレフェリーでお馴染みだった松永国松さんが飛び下降り自殺するという訃報もありました。AtoZには元全女が集結してきていて、試合内容は男子に負けないくらい素晴らしいので、いい経営者が現れてバラバラになっている選手を集めてくれればまだまだ未来はあると思うのですが。
新日のG1もやってましたね。ここ3年ほどは観に行く気にもなりませんが、今年は蝶野、中邑、藤田、川田が決勝トーナメントに残り、藤田対川田の超異次元対決も実現し、蝶野が中邑、藤田を連覇しての優勝でした。これだったら観たかったなと思いました。新日に対する不信感は相当なものがありますが、このように観たかったと思わせるような試合をしていくしか信頼回復の道はありません。G1だから特別なのではなく、すべての興行でいい試合を積み重ねて地道に信頼回復をしていってもらいたいと思います。新日は今やプロレス界の盟主ではなく、プロレスはK−1やPRIDEに負けています。それを自覚してくれていればいいのですが。