Vol.120 末期的症状の新日と女子プロレス


 10.8新日ドーム大会に行って来ました。カードにはまったく魅力がなく、全カードが出揃ったのは試合直前という相変わらずのドタバタぶりで、話題性も乏しかったので、予想はしていましたが、またもガラガラの入り、盛り上がりもなしでした。
 最大の目玉であったブロック・レスナーにはあまり魅力を感じていませんでしたが、やはりあの大きさ、あのパワーはさすがでした。藤田など問題になりませんでした。3WAY戦だったのでお披露目という感じで終わってしまった上に、IWGPのベルトも取られてしまって、またも権威が落ちてしまったのが残念です。
 マット・モーガンもただ大きいだけと思っていましたが、フィニッシュの技はインパクトがありました。ハース&ジンドラックは予想と通りのダメ外人でした。
 中邑&棚橋はせっかくメキシコ遠征に行き、川田との対戦となったのに、まったく活かされていませんでした。最早、新しい世代に期待するしかないので、とても残念でした。タイガーマスクもこんなところで負けてしまって残念です。唯一、ゼロワンMAXとの全面対決には期待していたのですが、イマイチでした。残念です。
 ヘビー&ジュニアのベルトはとりあえず敵に渡り、TJ対元WWE、新日対ゼロワンMAXは1勝1敗で、すべてが次につなげるための仕組まれた結果という感じです。今の新日には信用がないので、1試合1試合、最高の試合を見せていかなければならないのですが、全然分かっていませんでした。挙げ句の果てに、長州が現場監督に復帰なんて、あきれてしまいます。結局、新日は何も分かっていませんでした。
 1.4のドームも決定し、ワールドプロレスリングの放送で、早々とレスナー対藤田のIWGP戦が決定と発表されましたが、3WAY戦の後ではまったくインパクトがありません。10月のドームの開催と同時にこのカードを発表していれば、少しはインパクトもあったと思いますが。10月のカード発表が遅れたことを反省しているのでしょうが、そんな当たり前のことを今更反省しないと分からないという時点でもう駄目です。おまけに後で藤田が、そんな発表は知らないと怒っているようでは、まったく話しになりません。
 10.16KOプロのONLY ONE GPに行って来ました。後楽園に閑古鳥が鳴くと団体存続の危機といわれたのは遠い昔、空席の目立つ後楽園ホールは当たり前の風景となりました。堀田率いるAtoZと高橋奈苗、Hikaruらのドリームキャッチャーが合体して、さらにJdとも提携ということで、どうしようもない程細分化してしまった女子プロ界の大きな流れになればいいと思います。
 やっぱり前村対渋谷シュウなんかを見ると、前村の鍛え方、技術、根性というものはやはり違うと、全女魂というものはあると思います。元全女が集結する形になったのはいいことだと思います。華名対風香も意外といい試合でした。華名はそのひたむきなファイトとルックスでアイドル候補として注目していましたが、風香は前に見たときはもっと駄目駄目だと思っていたのですが、だいぶ良くなっていました。
 なかなかいい興行だったと思うのですが、W−1でも感じましたが、プロレスにトーナメント形式は合わないのではないかと思います。おまけにメンバーも唯一の最強を決めるというには寂しいものでした。ルールについても、試合前に、曖昧なレフェリングを排除するために、凶器の使用は即反則負けになる可能性があるという曖昧なアナウンスがありました。堀田対Hikaruは大荒れで、両者失格となりましたが、誰もあっとくするはずがなく、再試合となりました。まったく無意味なルールでした。
 相変わらず、当たり前のように遅れる開始時間、無意味に長い休憩時間、だらだらした進行も改めて欲しいと思います。いろいろと問題点はありますが、Hikaruに集まる女の子の声援などはなかなかのものがあり、まだまだ大きな流れにはなっていませんが、可能性は残されていると思います。頑張って欲しいものです。