Vol.121 ハッスル、ノア、全日


 ここまでプロレスが面白くないと、ハッスルもありかなと思います。11月3日の横浜アリーナ「ハッスル・マニア」に行って来ました。まず会場の前で人の多さと活気が違っているのに驚かされました。ほぼ満員の入りでしたし、盛り上がりました。最近のプロレス会場にはあまり見られない光景がありました。試合前に集まった観客を見ていると、プロレスファンとは違う人が多いのかと思いましたが、始まってみて、声援などを聞いているといつものプロレスファンだなという感じでした。
 丁度、文庫で発売された「全日本プロレス代表取締役社長 武藤敬司」を読んでいて、W−1についての考え方などが述べられていて、興味深かったのですが、前身であるW−1からハッスルも回数を重ねて、2年あまり、プロレスの新しい形がとりあえず完成し、ファンに認められたと言っていいでしょう。
 HGはお笑い番組で見ていてもプロレス的な匂いがプンプンします。学生プロレスのチャンピオンだったという過去もあり、プロレスをよく分かっているなという感じです。間違いなくこの日の主役でしたし、充分に活躍しました。和泉元彌はただの茶番でしたが、初めから何も期待していませんから別に腹も立ちません。あれだけ世間の注目を集めたというのはある意味、凄いことです。長州の試合では会場のあちこちで「小力」の声が漏れていました。もう完全に終わっています。ハッスルに出ても、いつもと何ら変わることもなく、まったく出る意義がありませんでした。高田総統はいい味を出していますが、小川が大根で華がありません。
 個人的には、すべてを手放しで良しとはできませんが、素直に面白かったですし、満足できました。この「ハッスル・マニア」で第1章はとりあえず終わったわけで、第2章がいい方向に進んでくれればと思います。
 5日はノアの武道館に行って来ました。メインが力皇と田上のGHCヘビー、セミが森嶋&ヨネ対KENTA&柴田のGHCタッグで、カードはイマイチだったと思います。それでも、ほぼ満員で、盛り上がっていました。このへんがノアが安定しているところです。
 この日のベストマッチは小橋&潮崎対健介&中嶋でした。この日どころか今年のベストタッグマッチといえるくらい素晴らしい試合でした。小橋と健介はプロレスの凄さを存分に見せつけ、中嶋と潮崎も大健闘でした。
 一番期待をしていたのは三沢対天龍でしたが、これはイマイチでした。前の小橋組対健介組に食われた感があります。セミのGHCタッグは、森嶋&ヨネがチャンピオンというのはどうかと思いましたが、KENTA&柴田はまったく魅力がありませんでした。最後の森嶋のラッシュはなかなかでしたが、ダラダラと長いだけの試合でした。メインのGHCヘビーは田上が勝って王座を奪取したので意外な結末となりましたが、試合の方はイマイチでした。力皇よりは田上の方がましという程度です。
 とにかく小橋組対健介組の素晴らしい試合が見れたというだけで満足としなければいけないのがプロレスの現状でしょう。本当はそこから一気に盛り上がってメインまで突っ走るというのが本当のプロレスで、そんな興行ばかりなら、ハッスルとか、PRIDEやK−1が台頭する余地などないのですが。
 19日は全日の代々木に行って来ました。カード的には盛り沢山で楽しみでした。会場もほぼ満員、盛り上がっていました。
 メインの小島対健介はいい試合でしたが、健介の存在感は圧倒的に小島を上回っていました。それでも小島が勝ってしまったところがイマイチでした。
 評判の良かった3Dにも期待していましたが、この日はイマイチだったような気がします。曙も評判が上がっていましたが、やはりまったく魅力は感じませんでした。むしろ相手のバーナードの方が魅力的でした。ムタ対RUTAのグレート・ボノの登場もちょっと演出過剰という感じでした。
 年末恒例の最強タッグも開幕しました。最近は出場チームが寂しくて、昔の華やかな頃のイメージではなくなってしまいましたが、今年はだいぶ持ち直して、楽しみなメンバーが揃いました。完全に脱馬場に成功して、全日本はいい方向に進んでいると思います。
 ニュースもいろいろとありました。全日本とは対象的に、脱猪木ができなくて低迷している新日は、ゲームソフト会社のユークスに身売りをし、子会社となるようです。誰が株を持っているとか、経営者が誰だとか、まったく関係ありません。要するに新日は今後、脱猪木を計って、変わっていくのだと思います。リングの上が良く変わってくれればいいだけの話しです。ドームのカードが発表されましたが、最近のドームの中では、まあまあ興味の持てるカードが並びました。選手は本当に危機感を持って、頑張ってもらいたいと思います。
 エディ・ゲレロ急死の訃報もありました。また一人、名レスラーがという感じです。本当にアメリカのレスラーにはこういうことが多いです。死因は心臓疾患とのことですが、やはり薬の副作用もあるのでしょう。そうまでして筋肉をつけないとやっていけないものなのでしょうか。悲しいことです。