Vol.124 WWE日本公演、健介20周年


 2月5日WWEスマックダウン日本公演に行って来ました。以前は外敵として敵視していたWWF(当時)ですが、日本のプロレスが低迷する中、今では極上のエンターテイメントとして認知されています。今の日本のプロレスには闘いと凄みが感じられません。それならむしろエンターテイメントに徹しているWWEやハッスルの方が面白いという流れです。
 とはいえ半年に1度のペースで普通に観れるとなると、新鮮さが薄れます。今回の横浜アリーナにはだいぶ空席がありました。内容の方もイマイチでした。フナキが出たり、ディーバが出たり、それなりに見せ場はありましたが、前半は知らない選手が多く、冗長な感じでした。後半になってミステリオ、アングルといった本当のスーパースターが登場するとさすがという気はしました。特にアンダーテイカーの存在感はまったく色あせません。JBLとのシングルマッチは内容的にも素晴らしかったです。
 ハッスルハウスも観ようかとも思いましたが、チケットは早々に売り切れたようです。ノアよりも売れ行きが好調です。TAJIRIも入って、増々乗っています。新日を退団した長尾も高田モンスター軍入りしましたが、まだ半人前の身で、それはちょっと違うんじゃないかと思います。
 さて、闘いを見せなければならない新日本は、11人の退団者を出し、新体制がスタートしましたが、曙&長州組が目玉で、蝶野&天山が負けてしまい、柴田に負けた棚橋に中邑が負けているようではまったく駄目です。リキプロの選手が当たり前のように参戦しているのも気に入りません。両国はまったく観に行く気にはなりませんでした。こんな調子では、次に新日を観に行く気になるのはいつもことか、当分ないと思います。
 今、日本で頑張っているプロレスラーの代表、健介と小橋が夢のタッグを結成しました。後楽園で行なわれた健介の20周年記念イベントはチケットがすぐに売り切れたそうですが、別ルートで買えたので、観に行きました。まさに超満員でした。祝福ムードに包まれ、素晴らしい興行でした。本当に久しぶりに素晴らしいプロレス会場という空間を体感できました。こういうプロレスなら、WWEやハッスルには負けません。
 試合は3試合でしたが、初めて見るケンスキー&フロリダ・ブラザースはとても楽しかったですし、鈴木みのる、北斗が出場し、渕や菊タローもいい味を出したバトルロイヤルも楽しかったです。そして健介&小橋対天龍&中嶋では、プロレスの凄さをしっかりと見せてくれました。20周年記念セレモニーと武藤、小島、高山とのトークバトルとイベントも長過ぎず、進行も良かったと思います。健介は新日と長州から離れて、本当に良くなりました。こんなプロレスが見たいのです。