Vol.126 プロレスに春は来るのか


 4月20日は全日チャンピオン・カーニバルの優勝戦に行って来ました。諏訪魔が決勝まで進みました。反則はプロレスにはなくてはならないものですが、時と場合によります。CCの舞台では不要でした。準決勝でケアが鈴木に勝ち、諏訪魔が小島に勝ったことで結果は明らかとなりました。今年のCCには期待していたのですが、期待外れで、つまらなかったです。
 ミラノコレクションATが初登場し、武藤とタッグを結成したのも話題の一つでしたが、この選手はとにかく細すぎで、手足が長く、動きがまったく格好よくありませんでした。動きにも特に凄いものもなく、まったく魅力がありませんでした。
 意外にいい試合だったのが、近藤とMAZADAのジュニア戦でした。試合後には、論外、菊タロー、ハヤシらが登場し、コミカルなやり取りの後、ジュニアリーグ戦の開催が決まりました。どの団体もそうですが、ジュニアの方がまだしも活気があります。ジュニアにはジュニアの魅力がありますが、ヘビー級にはもっと頑張ってもらわなければ困ります。
 23日にはノアの武道館に行って来ました。カードが弱く、満員にはなりませんでした。それでもそれなりに盛り上がっていたのは純粋なノアファンでしょう。
 三沢対井上のGHCヘビー級戦は、やる前から結果が明らかでした。むしろ秒殺でもしてくれた方がまだ良かったのですが、それなりに付き合って、かったるい試合でした。
 小橋対丸藤はいい試合でしたが、これもやる前から結果は明らかで、丸藤ならばかなり頑張るだろうというのも予想できました。ここは小橋に圧倒的な力差を見せつけて欲しかったのですが、そうはなりませんでした。ヘビー対ジュニアには賛成できません。
 新日は地味に、NJCを開催していました。16日の後楽園大会は素晴らしかったという噂です。新日がプロレス界の盟主であることは今も変わりないと思いますが、後楽園を満員にして、盛り上がっただけのことで喜ばなければいけない状態であるというのも現実です。まだまだこれくらいのことで観に行ってみようという気にはなりませんが、これを続けて、観に行く気にさせて欲しいものです。
 藤波が退団するとかしないとか相変わらず優柔不断なことをしています。選手としての藤波は大きな功績がありますが、社長としての藤波はまったくの無能でした。社長時代の藤波の優柔不断さは、新日が凋落した大きな原因の一つです。引退するとかしないとか、そちらの方もはっきりしませんが、やりたいことがあるのなら、とっとと新日を辞めて、やりたいことをやればいいと思います。
 山本が注目を浴びていますが、雀に連敗したことはいただけません。内容だけではなく、結果を出さないと認められません。
 大阪で行なわれたハッスルには興味がありました。イン卵から生まれたのはニュー・インリン様。なるほどの結末でした。ハッスル軍とモンスター軍の5対5戦の大将戦に登場し、HGに初黒星をつけるというストーリーは見事でした。出場しているレスラーに魅力が乏しいのが難点ですが、ハッスルの勢いは既存のプロレスを上回っているのも現実です。