Vol.139 まずは後楽園を満員に


 ゴールデンウイークもビッグマッチがありませんでした。寂しいですね。それでも後楽園の興行は多数ありました。まず各団体とも後楽園が満員にならないという現状ですから仕方のないところです。
 新日は越中が大ブレークし、永田とのIWGP戦が行なわれました。越中の挑戦も後楽園でのIWGP戦も今はありだと思います。まずは後楽園を満員にするところから始めないといけませんから。テレビ観戦でしたが、超満員になったし、盛り上がったし、良かったと思います。入場時の越中の涙は感動的でした。こういうところがプロレスの素晴らしさです。とにかく後楽園が満員になったというのは大事なことです。これからも大事にして欲しいです。
 5月3日はNEOの後楽園大会に行って来ました。久し振りの女子プロ観戦でした。NEOはこの時期の後楽園大会は恒例になっており、地道な活動で頑張っています。大黒柱の井上京子が欠場していますが、地道な努力が実ったのか、北側ステージは潰していたもののほぼ満員の観客が入り、盛り上りました。とてもいい興行だったと思います。田村様とさくらえみの二冠戦は予想以上にいい試合になりましたし、松尾がだいぶ成長していて、タッグ選手権もいい試合でした。ネオマシンガンズは楽しい試合でしたし、若手も頑張っていました。フリーながら栗原はルックスも良く、実力もあり、身長もあって、バランスよく鍛えられていて、とてもいい選手です。全体的にとてもいい感じで楽しく観戦できました。
 息吹の後楽園大会も盛り上がったようです。若手を中心にした新しい試みとして、地道に努力してきた結果だと思います。初のモンゴル人女子レスラー、エスイのデビューという話題もありましたが、まだまだなってないという感じでした。素質はあると思うので頑張って欲しいと思います。
 DDTとマッスルも盛況だったようです。そのマッスルですが、サムライでテレビ観戦しました。要するにコント仕立てのプロレスですが、今回はフィギアスケートのように曲に合わせて試合をし、技術点、芸術点などを競うというものをやりました。それなりに面白かったとは思いますが、期待したほどではなかったです。高木三四郎がマッスル坂井に「プロデューサーとしての実績は認めるが、プロレスラーとしての実績が足りない」ということで鈴木みのるを対戦相手として連れて来たのが最大のサプライズでした。場内が暗転するとスローモーションで動くという決まりがありますが、鈴木が付き合わず、マッスル坂井も「プロレスをやらせて下さい」とアピールし、頑張りを見せるのですが、本当にレスラーとして頑張ったかというと、まったく足りなかったと思います。鈴木がずいぶんと優しかったという印象です。
 5月9日はハッスルハウスに行って来ました。お笑いに徹しているのがいいんだと思います。従来のプロレスのような感動はないですが、とにかく楽しめます。ブッチャーの出し方も良かったですし、高田がいい味を出していますし、HG、RGは素人にしては充分に頑張っています。ビッグマッチのハッスルエイドに向けての煽りもバッチリでした。
 ノアでは、小橋が普通のリハビリを終え、復帰に向けてのトレーニングを開始するとのことです。とても嬉しいニュースです。もう一度リングに立ってくれるなら、時間はいくらかかっても構いません。焦らずにじっくりとやって欲しいと思います。一方でショッキングなニュースがありました。ゼロワンMAXの試合中、大谷が大森のアックスボンバーを受けて、一時、意識不明となり、病院に直行。脳挫傷の疑いもあり、引退の危機とも報道されましたが、幸い大事には至らず、一安心でした。
 総合では、K−1DynamiteUSAで、桜庭とホイスの対戦が決まりました。あれだけの歴史に残る一戦でしたから、2人の今の状況を考えると、今さら再戦はして欲しくなかったと思います。