Vol.147 年明けから1ヶ月


 早いものでもう1ヶ月経ってしまいましたが、昨年末はハッスルとダイナマイトのテレビ観戦で年を越しました。ハッスルを観に行こうかとも思い、知人を誘ってみたののですが、さすがに大晦日にプロレス観戦に行くという人は非常に少ないようで、結局テレビ観戦になりました。
 ハッスルを常に観ているプロレスファンとしては芸能人重視の番組作りが面白くありませんでしたが、視聴率を考えれば仕方ないところでしょうか。それにしても体操の池谷選手、大食いのジャイアント白田では、インパクトが小さかったと思います。それで昔の和泉元彌をオープニングにもってきたのでしょうが、これも今更という感じでした。ミルコの登場も、ハントと同じハッスルウエポンで芸がありませんでした。良かったのはやはりムタです。本当に絵になりますし、ハッスルという舞台にも見事にマッチしたいます。高田将軍のお披露目は良かったですが、愛の盾が通用しないというならば、もっと派手に撃ち抜いて爆破するとかして欲しかったです。エンディングの高田総統劇場をメインに放送してくれたのは良かったです。有田総統との絡みも面白かったです。
 ダイナマイトは、相変わらずのTBSの間延びした放送が気に入りません。桜庭対船木もプロレスファンとしてはやはり興味がありますが、一般の人にはどうなんだろうと思います。桜庭がすっっきりと勝って、何だかすごくホッとしました。サップ対ボビーも両者ともだいぶ色あせてしまいましたし、山本KID、魔裟斗も対戦相手がイマイチだったと思います。
 むしろ、やれんのか!から放送された2試合が素晴らしかったです。ヒョードルの相手もホンマンではがっかりでしたが、勝ち方が痛快でした。三崎のすっかりヒールになってしまった秋山へのKO勝ちも痛快でした。ただこの試合には反則騒動が持ち上がっており、またルールやレフェリングの問題が起きてしまいました。もっとしっかりやって欲しいです。
 視聴率も気になりますが、ダイナマイトが14.7%、ハッスルが4%でした。ダイナマイトは昨年よりも低下したものの民放1位はキープしました。やはり年々トーンダウンしているのが視聴率にも反映しています。ハッスルはテレ東としてはここ数年で最高視聴率ということですし、フジテレビには勝ったのは良かったですが、もう少し頑張って欲しかったです。
 元旦は後楽園で25年振りとなるゼロワンMAXの大会がありました。メインは急きょタイトルマッチとなった田中将斗対関本でした。2人には今年も更に飛躍して欲しいと思います。久しぶりに再結成したワイルドチャイルドは仲間割れし、新日とゼロワンMAXの抗争ムードが高まりました。昔は新日マットで普通に行われていた試合で、今は夢のカードがいくつもあるので、本格的に対抗戦をやってもらいたいと思います。もういい加減、分裂は止めにして再編成の動きがあってもいいと思います。
 2日、3日は恒例の全日2連戦でした。昔は馬場さんの年頭の挨拶を聞かなければ年が明けないと思っていたものです。ヘビーとジュニアのバトルロイヤルがありました。良い伝統は受け継いで欲しいです。西村の重大発表がドリーの招聘というのはえーっという感じでしたが、彼も数少なくなってしまった古き良きレスラーの1人ですから、再びその姿が観れるのが嬉しくもあり、最後になっていまうのが寂しくもあります。今年はVM潰しを宣言している武藤&ドーリングが小島&TARUから世界タッグを奪取しました。諏訪魔もVMと決別し、正規軍に復帰しました。VMはいいヒールだと思いますが、それだけやっつけ甲斐もあります。メキシコアミーゴスの解散で、カズ、TAKAがジュニア戦線に復帰、早速NOZAWA論外は仲間割れし、MAZADAと東京愚連隊を再結成しました。竹村も合流し、西村との因縁の絡みもあります。今年の新たな展開に注目です。
 4日は新日ドームに行ってきました。今の新日で出せる最高のカードだったと思います。ムタや藤波らを呼んだことも賛成です。ドームという舞台でなり振り構っている場合ではありません。客席は外野席、2階スタンドを潰していましたが、解放されている部分はほぼ入っていて、思ったよりも健闘していたと思います。盛り上がりもありました。進行もよく、いい興行だったと思います。
 メインの棚橋対中邑のIWGP戦はこのカードしかないというカードでしたが、ドームのメインに相応しい試合でした。アングル対永田もいい試合でした。ベルトを取り戻すためだけに永田が勝ってしまうのではないかという心配もありましたが、順当にアングルが勝って良かったです。王者の中邑がアングルからベルト奪回に向かうという流れには納得です。
 バーナード&トムコ対スタイナー兄弟のIWGPタッグ戦だけは残念な試合でした。スタイナー兄弟は昔の輝きは失せていましたし、レフェリーのダウン、ジェフ・ジャレットとGBHの介入というアメリカンな展開でした。バーナードが試合後に「新日本イチバン」と叫ぶ気持ちを持っていたなら試合内容で示して欲しかったと思います。後藤はムタの入場時に先制攻撃をしたり、先にシャイニングウイザードを見舞ったり、健闘したと思いますが、毒霧一発で逆転してしまうのがムタの強みです。やはり後藤にはまだムタと互角に渡り合えるものはありませんでした。ムタの試合としてはいい試合だったと思います。前半戦もすべていい試合でした。勝って欲しかった選手が納得できる形で勝利して、満足できる興行でした。
 女子では6日にNEOがネオレディースから10周年の記念興行を後楽園で行いました。30人バトルロイヤルの後、31人目に突如、井上京子が登場しました。最上級のサプライズでした。まったく変わりのない姿を見て安心しました。頑張って欲しいです。
 ノアは東京でビッグマッチがありませんでしたが、小橋が地方興行に参戦。新技も公開して、復帰後の初勝利も飾りました。順調に復帰ロードを歩んでいるのは何よりです。