Vol.149 全日両国&ノア武道館2連戦


 3月1日は全日両国大会に行って来ました。若手が揃ってきて、カズ・ハヤシ、東京愚連隊が脱お笑い路線で、層が暑くなり、豪華カードがずらりと並びました。それでも客入りがそこそこだったのは寂しいですが。
 メインは健介対小島の三冠戦でした。前哨戦で、健介オフィスとVMの全面抗争のようになっていましたが、2人のリング内での真っ向勝負となり、いい試合でした。小島のヒールぶりはだいぶ板に着いてきましたが、でもこの試合にヒールである必要なんてまったくなかったと思います。
 セミで行われたドリーの引退試合がこの日の目玉でしょう。もう内容も結果も関係ありません。久しぶりにドリーのファイトを見られて本当に良かったです。武藤と棚橋の夢タッグはどうなんだろうと思っていましたが、棚橋はブーイングを浴びていました。川田との絡みがヒートアップしていました。あまりタッグとしての魅力は感じませんでしたが、それでも最後は棚橋のハイフライフローから武藤のシャイニングウイザードというさすがの連携を見せました。世界ジュニア選手権は中嶋対シルバー・キングの因縁の一戦でした。キングは相当な実力者ですが、それでも勝ってしまったのは意外でした。でも、この方がジュニア戦線が更に面白くなりそうですし、中嶋にとってもいい試練だと思います。
 メイン後は、健介がチャンピオンカーニバルでも勝つと宣言。放送席にいた鈴木みのるが呼応し、川田、諏訪魔、ケア、ドーリングが続々と名乗りを上げました。そして西村もらしい演説を長々としていると武藤が遮り、自らも参戦を表明し、呼び込んだ棚橋も参戦表明と、なかなかいいエンディングでした。
 2日はノア武道館大会に行ってきました。小橋復帰フィーバーは1試合で終わり、満員にはなりませんでした。寂しいです。カードも弱かったと思います。そしてお笑い、おふざけが多過ぎた気がします。前半の6試合はまったくつまらなく、冗長でした。
 セミ前の小橋対高山の6人タッグは、やっとまともな試合でした。ただ小橋はまだ完全復帰には遠いですね。セミのGHCタッグ戦は、丸藤&杉浦対ブリスコ兄弟というメンバーからジュニアタッグ?という感じはありましたが、ブリスコ兄弟の凄さは実証済みで、期待通りのいい試合でした。メインのGHCヘビー級戦は、2人とも記憶が飛び、病院に直行するような凄い試合でしたが、まだ三沢に頑張って欲しかったというのもあり、そろそろ森嶋が勝つような予感もあり、ああ、やっぱりという試合でした。
 次期タッグリーグ戦の出場チームも発表されましたが、小橋の出場はなし。これは仕方のないところでしょう。決して無理はして欲しくないですし、まだ万全の状態ではないですから。健介&中嶋が来場してアピールし、参戦が決まりましたが、他はあまり代わり映えのないメンバーでした。とにかく前半6試合のつまらなさで消化不良の興行でした。
 同じ日に後楽園でゼロワンMAXがバッティングしていました。新日との全面対抗戦が決まり、もの凄く惹かれたのですが、ノアのチケットを事前に買ってしまっていたので断念しました。サムライTVで観戦しましたが、中邑対耕平、中西対大森、金本と田中のタッグ対決に、若手の対戦も熱い戦いの連続でした。中邑がIWGP2代目ベルトを橋本大地君に返還し、大地君は、大きくなって力で奪い返すと力強く宣言しました。蝶野も大谷に檄を飛ばし、古くからの新日ファンにはたまらない大会でした。やっぱりノアじゃなくてこっちに来れば良かったと思いました。もっともっととことんやり合って欲しいです。
 総合格闘技にも新しい動きがあり、5日には戦極の旗揚げ戦がありました。バーネットが吉田をバックドロップで投げ捨て、圧勝しました。この試合は私には、外人対日本人というより、プロレスラー対挌闘家でした。レスラーが格闘家をプロレス技で投げ飛ばすなんて、一体いつ以来でしょう。痛快でした。IGFでの活躍もあり、バーネットはどの日本人レスラーよりも素晴らしいプロレスラーだと思います。
 15日にはHERO’SとPRIDEが合体したDREAMも発進しました。ミルコの復帰は嬉しいですが、相手がいないというのは情けなかったです。メインの青木対JZカルバンもアクシデントがあり、消化不良でした。
 春の祭典として定着してきた新日のNJCは棚橋が優勝しました。あのキャラは好きではありませんが、ここまで徹底していると立派としか言いようがありません。後藤との再戦を制し、真壁、バーナードを連破しての優勝も見事でした。正月に王座転落して、こんなに早く巻き返してくるとは思いませんでした。ベルトを手放して逆に突き抜けたような気がします。
 全日のジュニアタッグもいい企画だったと思います。サムライの参戦というサプライズがあり、生え抜きの若い選手が育ち、愚連隊、近藤&シルバー・キングも存在感を示しましたが、決勝は土方&中嶋がカズ&サムライに勝利し優勝しました。これまで目立たない存在だった土方が脚光を浴びたことで、ジュニア戦線がもっと面白くなると思います。
 最後に、9日に実施されたプロレス検定を受験しました。3級は大丈夫だろうと思って2級を受けました。それでももっと出来る思っていたのですが、予想以上に手強かったです。やはりプロレス50年の歴史は奥が深いです。まだまだ修行が足りません。