Vol.152 みちのく15周年他、6月の後楽園大会


 6月20日、みちのくプロレス後楽園大会を観戦しました。15周年、ノスタルジックツアーという大会名、ポスターから、昔の選手も多数出るのではないかと思いましたが、カードが発表になると、まさにみちのくオールスター戦といったカードで、大変楽しみにしていました。そして期待通りの素晴らしい大会でした。超満員札止め、盛り上がりも最高でした。
 ヨネ原人、新崎人生、愚乱浪花、そして師匠のデルフィン軍団の試合はお約束満載でした。懐かしさで胸がいっぱいになりました。まさにノスタルジックです。今のみちのくも良かったです。正規軍対九龍の10人タッグで大乱戦になりましたが、義経の動きはやはり素晴らしかったですし、佐藤兄妹の悪ぶりも存在感がありました。
 そしてメインのSASUKE組対海援隊☆DXは、CIMAの負傷欠場は残念でしたが、まさに夢のカードでした。実は当時のSASUKE組はあまり知らなかったのですが、あのはじけっぷりは素晴らしかったです。10年早かったユニットと言われる意味が分かります。
 22日は全日後楽園大会を観戦しました。全日はしっかりと線を作っており、開幕戦は最終戦のビッグマッチの前哨戦として興味深いカードが並びます。面白かったと思いますが、空席が目立ったのは寂しいです。中西戦に向けて、荒谷がアルゼンチンバックブリーカーで勝利したのも良かったです。ゼミは世界タッグの前哨戦で、武藤が徹底的に鈴木のヒザを攻めました。しつこいくらい、反則気味の攻撃でしたが、説得力十分でした。メインはヘビー&ジュニアのダブル前哨戦で、西村が逆さ押さえ込みで諏訪魔をフォールしました。これも本番に向けてアピールになったと思います。雷陣明が凱旋帰国しました。確かに大きく変わっていましたが、引き締まったというより、痩せた、小さくなったという印象です。ジュニアの選手という感じでした。大きなインパクトも残せませんでした。
 観に行けば良かったなと思ったのが、鈴木みのる20周年後楽園大会でした。迷っているうちに売り切れてしまいました。中村あゆみが生で「風になれ」を歌ったというのが、実は一番観たかったのですが。サムライTVで中継があったのが嬉しいです。鈴木と高山の一騎打ちは最高のカードでし、期待に充分に応えるいい試合でした。他にも見所満載の豪華カードが並びました。いきなり全カードを発表した姿勢も素晴らしいと思います。鈴木のらしくない挨拶も良かったですし、エンディングには「翼の折れたエンジェル」が流れたのも、私の世代にはたまりませんでした。
 ハッスルはハッスルGPに向けての前振りという感じになりました。ナンバーシリーズとハウスを統合するということで、最後のハウスとなった18日の後楽園大会はサムライTVの生中継で観ました。鼠先輩の登場や、HGの今後のストーリーなどありました。満員にはなっているようですが、ちょっとトーンが落ちているような気がします。
 新日の6月はスーパージュニアです。ジュニア王者の井上が決勝で金本に勝利して優勝するという、良く言えばハッピーエンド、悪くいえば出来過ぎの結果でした。井上はヘビー級転向を宣言しましたが、特に体が大きくなったという印象はなく、どうなんでしょう。
 ノアは武道館大会がなかったこともあり、森嶋が杉浦に勝ってGHCを初防衛しましたが、あまり目立ったものはなかったように思います。イギリスでの海外初興行開催、小橋はドイツでも試合と海外で話題を作りました。
 IGFは北海道で2連戦でした。小川がシウバのボディープレスに敗れるという波乱があり、アメリカインディーのカリスマのネクロ・ブッチャーがまさかの参戦。対戦したプレデターと意気投合してタッグを結成し、小川組と対戦しました。2試合とも小川がメインをつとめたわけですが、やはりメインイベンターの働きはしていないように思いますし、全体のトーンも旗揚げ戦に比べて落ちる一方という気がします。8月には両国大会があるので、頑張って欲しいと思います。
 後楽園大会もなかなか満員にならなず、武道館、両国はとても無理という現状ですが、いい興行ならば後楽園は札止めになります。まずは後楽園から、頑張ってもらいたいです。