Vol.153 沖縄プロレス旗揚げ、新日後楽園3連戦、ハッスルGP


 7月5日、スペル・デルフィンの大阪プロレスに続く新たな試み、沖縄プロレスが旗揚げしました。怪人ハブ男対ミル・マングースは超定番の対戦カードとなりそうです。他にもシーサー王、ゴーヤーマスクなど地元キャラが多数登場し、昼夜2興行とも札止め203人の観衆が集まり、大成功でした。旗揚げということでご祝儀という意味もあるでしょうが、海の観光地の夜の娯楽ということで着眼点はいいと思います。大阪プロレスでのノウハウもありますし、沖縄の新名物になって欲しいと思います。
 6日から8日は新日の後楽園3連戦がありました。中日をサムライTV中継で観ましたが、空席が目立ちました。月曜日ということもあったのでしょうが、他の日も満員とはなっているものの、札止めとはいきませんでした。それでも見所はいろいろありました。井上がヘビー級転向で返上したIWGPジュニア王者の決定トーナメント、ゼロワンMAXとの全面対抗戦、IWGP挑戦が決まりブーム到来中の中西と横ヤリを入れてきた真壁の一騎打ち、永田のアクシデントで流れた後藤とのシングル、そして天山と飯塚の因縁決着ランバージャックデスマッチなど盛り沢山でした。ジュニアトーナメントは金本が負傷欠場してしまったこと、永田&中西対大谷&田中がまたも30分時間切れ引き分けとなり、決着の着くはずもない5分間の永田対田中の延長戦が行われたことは興ざめでしたが、天山と飯塚の決着戦は長期欠場中の盟友、小島が天山を救出に登場するという結末でインパクトがありました。飯塚の裏切り、その後のヒール振りもインパクト大で、この一連のストーリーは結構好きです。中西の野人振りもインパクト大なのですが、一時期の総合での負債があるので、素直に応援できません。それにIWGP王座を取り戻すのは中邑本人でなければ絶対に駄目だと思います。
 11日はハッスル後楽園大会をサムライTVの生中継で観ました。ナンバーシリーズとハウスが統合されて初の後楽園大会でしたが、基本的には今までのハウスと同じでした。この日は橋本真也の命日ということで、ハッスルキング・メモリアルの大会でした。あれからもう3年なんですね。メインが何故かRG対赤鬼蜘蛛でしたが、RGに橋本の魂が力を貸して勝利するというストーリーでした。爆勝宣言もかかり、なかなか良かったです。総統劇場には、新しい日本代表としてハッスルGP参戦が決まった越中が登場しました。「何そんな格好してるんだ。気でも違ったか」という越中の言葉に、高田総統は「ケンドーコバヤシ君じゃないか」と切り返した後「久しぶりだな。エッチュー」というやり取り。良かったです。HG対ニセHGは、HGが改造手術の影響か、突如動けなくなり敗れるという意外な結末で、復活ストーリーはまだ続くようです。最近のハッスルはイマイチの感じでしたが、この日は良かったです。ただまたもオープニングに乱入したゼウスは相変わらず場違いでした。
 その後、坂田と小池栄子の挙式というイベントもあり、27日に横文でのビッグマッチへと続きます。こちらがこれまでのナンバーシリーズの位置づけでしょう。坂田対TAJIRIという異色のカードがあり、まさかの高田延彦推薦枠で小路が参戦、こりん星代表のこりたんと対戦するという超異色カードもありましたが、ゼウスが小路を襲撃し出場権を強奪しました。ここでもやはりゼウスは場違いでした。ハッスルGPこれでベスト8が揃いました。HGはジャガー横田の夫の木下医師の再改造手術を受けて、ニセHGに勝利し、ハッスル追放を免れました。木下医師が言い忘れたこととは・・・HGの復活ストーリーはまだ続くようです。といったストーリーもありますが、全体的に最近のハッスルは、変な言い方ですが、プロレスっぽい気がします。ハスウルとしてはいいことなのか悪いことなのか分かりませんが、転換期にきているなと思います。
 ノアの武道館は18日でした。久しぶりに平日ということで観に行きませんでした。森嶋がGHC王者というのもピンとこないんです。力皇との防衛戦というのもあまり引かれませんでした。きっとそれなりに盛り上がりはしたのでしょうが、満員にはなりませんでした。このところずっと低調な気がします。健介がGHC次期挑戦者に決まったのはちょっと興味があります。他団体に刺激を求めなければならないというのが現状のようです。
 21日には新日の月寒大会で注目の大一番、武藤対中西のIWGP戦がありました。中西に対する期待が爆発していたようですが、個人的には中西が奪回できるとはまったく思っていませんでしたし、取り返して欲しいとも思いませんでした。中邑が自ら借りを返すしかないと思いますが、武藤が王者になったことでかえって面白い展開になりました。
 同じ日、大阪でDREAM5がありました。秋山はいいヒールっぷりです。道着を使って締められたらどうしようもないというのはありますが、柴田が弱すぎるというのもありますが、秋山の強さは素直に認めます。ライト級のトーナメントはリザーバーが優勝してしまうという結末でイマイチでした。全体的にPRIDEが消滅してから総合格闘技も盛り上がりに欠けている気がします。
 27日にはゼロワンMAXの火祭りが開幕しました。新日から中西、真壁が参戦し、逆に新日のG1には大谷が参戦します。対抗戦の余波で夏の祭典が面白くなりそうです。