Vol.157 石井慧がプロ格闘家転向、GENOME7


 柔道北京五輪100キロ超級金メダリストの石井慧がプロ格闘家転向を表明しました。昔なら全日か新日かというところですが、今ではDREAMか戦極かとなります。素材はもちろん、いいキャラクターなのでプロレス界に来て欲しい気持ちもありますが、何にせよ本人が望む道で頑張って欲しいものです。
 11月3日は全日両国大会がありました。注目のムタ対鈴木みのるの三冠戦はムタが勝利して初防衛に成功しました。さすがの鈴木もムタワールドを超えることは出来ませんでした。これで武藤とムタでIWGP&三冠を保持したまま年を越すことが確定しました。この1年は素晴らしい活躍振りでした。MVP最有力です。もう一つ注目の丸藤対近藤の世界ジュニア選手権は丸藤が勝利して2度目の防衛に成功しました。この2人なら名勝負間違いなしという前評判通り、38分の熱戦となりました。全日に入団するほどベルトに対する思い入れを示した近藤でしたが、奪回はなりませんでした。丸藤も大したものです。誰が取り戻すのか、次が楽しみです。
 新日はG1タッグリーグが開催され、テンコジが優勝しました。まあいい結果でハッピーエンドだったのではないかと思います。ただ中邑&後藤が敗れてIWGPの挑戦が遠のいたのは残念でした。アメリカTNAマットに気持ちがいっている棚橋を口説くしかなかったというのは非常に情けない状態だと思います。1.4ドームでぶち上げたオールスター戦構想も今のところ進展がないようです。何とか盛り上げてもらいたいところです。
 全日も恒例の最強タッグが開幕しました。もうそんな時期なのだなあと思います。こちらもテンコジが優勝を狙うのでしょうが、メンバー的には、やはり少し寂しい気がします。その前に台湾遠征がありましたが、だいぶ盛り上がったようで、これは明るいニュースでした。
 元気なのはやはりハッスルでしょうか。年末のハッスルマニアの開催が発表され、大晦日にテレビ東京での放映も決まりました。後楽園と水戸大会があり、GP後の新しい動きがありました。HGが欠場した代わりに、マフナムTOKYO改めアラン黒木がRG&KGの助っ人に登場しました。いい感じだと思います。モンスター軍には血鶴という新モンスターが登場しました。かなりおどろどろしい雰囲気で、マスクをした長身の女性らしきモンスターです。GP決勝で敗れた坂田は藁をつけたままナットーマンとして登場し、敗れました。今だ迷走中という感じです。少し離れた位置にいた天龍&越中がハッスル軍と合流したのは良かったです。まだボノ軍団がいますが、モンスター軍対ハッスル軍という単純な図式に戻した方がいいと思います。水戸大会のオープニングには久し振りに芸人の森三中黒澤が登場しましたが、これも大歓迎です。ハッスルマニアに向けてどんどん派手に盛り上げて欲しいと思います。
 24日にはIGFのGENOME7名古屋大会がありました。宮戸優光とビル・ロビンソンのスネークピットとの提携、藤波対初代タイガーマスクの初対決という新しいのか古いのか分からない動きがありました。高山の初参戦はモンターニャ・シウバとの長身対決となりましたが、高山がエベレストジャーマンで快勝しました。シウバのマネージャーのマグネットマンの怪しさはいいです。藤波と初代タイガーマスクの初対決は10分間引き分けということで、エキジビジョン的なものでした。ちょっと物足りない気がします。メインではジョシュ・バーネットがジョン・アンダーセンを一蹴しました。驚異の筋肉とパワーで注目のアンダーセンでしたが、メインでジョシュの相手はちょっと役不足でした。石井慧が先輩の澤田敦士の応援に訪れたのも話題となりそうです。石井の参戦はないでしょうが、ジョシュ対高山は楽しみです。そういえば、小川はなんで出なかったのでしょう?いなくても何の違和感も物足りなさもありませんが。とにかく猪木のやろうとしていることは間違っていません。いい方向に進んで行って欲しいと思います。