Vol.160 ジュニア2大選手権、新日両国大会


 2月6日は全日後楽園大会がありました。シリーズ開幕戦は展開を指し示すような展開になりますが、今回も盛り沢山でした。メインは丸藤対カズ・ハヤシの世界ジュニア選手権でした。30分を超える熱戦の末、ハヤシが頂上対決を制し、王座を奪回しました。ノアの丸藤が王座挑戦、奪取したことで、ベルトの価値が大きく上がりました。他にも、新日を退団した稔がVM入りというサプライズがあり、突然の休業宣言をしたYASSHIと盟友の近藤との一騎打ちもありました。世界&アジアのタッグ王者を保持するGURENTAIと諏訪魔、小島らとのタッグ戦線に向けてのやり合いもあり、ムタの三冠を狙う高山も参戦しました。非常にいい開幕戦だったと思います。
 11日は毎年恒例となってきた健介オフィスの後楽園大会でした。こちらもメインはKENTA対中嶋のGHCジュニア選手権で、同じく30分超の熱戦の末、中嶋が王座を奪取しました。
 どちらの大会も超満員札止めの大盛況でした。いいタイミングでいいカードを組めば、後楽園は満員になるのですね。この調子で頑張って欲しいです。
 15日の新日両国大会は生観戦しました。一番見たかったのはミスティコです。ドームで初めて見たメキシコの英雄ですが、身のこなし、技のキレ、そして佇まいが素晴らしく、より近くでシングルマッチが見れるということで楽しみにしていました。ただ試合の序盤で足を負傷した様子で、動きが本来のものではなかったようですが、それでも素晴らしいものを見せてくれました。日本にも一人、こういう選手が出てきてくれれば、プロレス界も大きく変わると思うのですが。
 客入りは、ほぼ満員でしたが、一面をつぶしていました。盛り上がりもありましたが、やはり全席解放して満員にしなければ意味がありません。もっともっと頑張って欲しいものです。
 メインのIWGPヘビー級選手権は、いい試合でしたが、個人的には中邑に勝って欲しかったので、結果に欲求不満でした。1年越しの対戦となった永田対後藤も、勝って欲しかった後藤が負けてしまいました。中邑と後藤の2人には期待しているのですが、この敗戦はかなりのダメージです。非常に残念です。
 セミのIWGPタッグ戦も、真壁&矢野が勝って王座を奪回すると思っていましたが、負けてしまいました。チーム3Dの凄さは伝わりましたが、3連敗は致命的です。これも残念な結果でした。
 ゼロワンでは、元プロ野球巨人軍の外野手、高野忍がデビューという話題がありました。私は巨人ファンですが、高野といわれても誰だろう?という感じ、そういえばそんな奴いたなあという程度でしたが、とにかく話題になるのはいいことです。体格的には恵まれたものがあるので、頑張ってもらいたいです。
 ノアでは、ヘビー、ジュニアのGHC王座が健介オフィスに流出している中、3.1武道館のビッグマッチを控え、改革派のヨネ&力皇がジュニアのヒール軍団の金丸、鼓太郎、平柳と合体し、新軍団を結成しました。丸藤も青木、伊藤とチームを結成しましたが、大きな話題にはなっていません。小橋の復帰、新日との対抗戦の方が興味深いですが、本当ならば、こうした内部の出来事の方が話題にならないといけないのでしょうね。
 ハッスルは、成長し、名前を変えたボノくんがハッスル軍の新キャプテンになり、モンスターHGがヒールに転向したり、坂田がナットーマンとして迷走したりしていますが、どうもイマイチな気がします。元WWEタッグ王者のXも、ランス・ケイドと判明しましたが、インパクトに欠けます。高田総統の重病説もよく分かりません。やはりインリン様の抜けた穴が大きいのかなと思っていたところへ、ギャラの未払いで提訴という悪いニュースが話題になってしまいました。イメージダウンです。頑張らないと、そろそろ限界が見えてきたかなという気になります。
 星野勘太郎が脳梗塞で入院するという悲しいニュースもありました。最近も元気にリング上がっていたのですが、別にリングに上がる必要はないですが、元気になって欲しいです。サスケが暴行容疑で逮捕されるというニュースもありました。何をやっているんだか。  日テレのノア中継が3月で終了することも正式に決まりました。深夜30分となり、私はCS放送も見れるので、最近はほとんど見てはいませんでしたが、力道山の時代から55年間続いた日テレのプロレス中継が終わってしまうというのは非常に悲しいです。いつか、またゴールデンタイムでプロレス中継が見れる日がくることを願いたいと思います。