Vol.161 ノア武道館、全日両国、マスカラス


 3月1日、ノア武道館大会に行って来ました。第1試合が小橋の復帰戦でしたが、空席はありました。それでも最近ではよく入った方です。それなりに盛り上がってもいました。ただ相手が井上雅央では明らかに役不足で、まともな試合にはなりません。小橋の試合に笑いは不要です。体調面が気になるところではありますが、やはりトップの戦線で戦って欲しいです。
 新日との対抗戦は、三沢と後藤が抜けて、潮崎とミラノが入り、レベルダウンした感があります。メンバー敵にミラノが負けることは見え見えでしたし、内容も予想の範囲内のものでした。対抗戦はむやみにやるものではないと思います。特に新日とノアなら尚更です。少し考えた方がいいと思います。
 セミのGHCジュニア戦は、健介オフィス興行で王座を奪取されたKENTAが、今度はホームで中嶋に挑戦ということで、これも結果は見えていました。この2人なら間違いなくいい試合でしたが、内容もやはり予想の範囲内でした。凄い攻防だった割にはフィニッシュのgo 2 sleepがイマイチだった気がします。
 メインのGHCヘビー級選手権は、内容的にはセミのジュニアに負けていた気がします。必殺技であるべきの健介のノーザンライトボムが返されたり、秋山の変形スターネストダストαはエグい技ではありましたが、やはりフィニッシュがしっくりきませんでした。
 GHCヘビーとジュニアのベルトを健介オフィスから奪回し、ハッピーエンドでしたが、実はあまりハッピーではありませんでした。テレビ中継も終わり、増々ノアファンでこじんまりとまとまっていくのでしょうね。
 GHCタッグリーグ戦の出場チームも発表されましたが、インパクトはなかったです。6チームも少ないと思いましたが、丸藤プロデュース興行で森嶋&健介、杉浦&高山の参戦が追加となり、格好がついた形です。丸藤が右膝前十字靭帯断裂のため全治9ヶ月の長期欠場となったのは残念です。
 6日は新日旗揚げ記念日後楽園大会を観戦しました。一風変わったカードにはなったものの、ビッグマッチではなく、たいして期待はしていませんでしたが、前田日明が9年振りに新日マット登場という嬉しいおまけがありました。予想以上に客席はガラガラでしたが、盛り上がっていましたし、いい雰囲気でした。グレーテストレスラーズの表彰企画は凄く良かったです。暖かい気持ちに包まれました。
 マシンの25周年試合で平成維震軍と対決。棚橋とタイガーマスクのIWGPタッグ王者組と蝶野&ライガーのレジェンド軍の対決などとても楽しい興行でした。棚橋のキャラは好き嫌いは別にして、あそこまで徹底すると立派なものだなと思います。
 新日は春の祭典として定着したNJCが開催されました。後藤が準決勝で永田、決勝でバーナードに勝利して初優勝しました。今回は中邑を応援していたので、優勝して早くIWGPを取り戻して欲しかったので、個人的には不満な結果となりました。武藤に敗れて以来の中邑の負け続きは本当にいかんなあと思います。それでも後藤という新世代の優勝は、永田らの世代が盛り返すよりはまだ良かったとは思います。
 全日はいつにも増して盛り沢山な後楽園の開幕戦で、鈴木&論外がアジアタッグ王座を初防衛し、諏訪魔&近藤が世界タッグ王座の次期挑戦者決定戦を勝ちました。西村がNKPWA世界ヘビー級選手権で高岩から防衛。リアルジャパンの初代&4代目タイガーマスク対長州&高岩と連動して、長州の22年振りの参戦、因縁の西村との対決が決まり、シリーズフル参戦の三冠王者ムタがきっちりと勝利し、さらに土方がVM入りしました。
 それを受けての14日の両国大会では、高山がムタに勝利して三冠ヘビー級王座を奪取しました。これで高山は全日三冠&世界、新日IWGP、ノアGHCとメジャー3団体のヘビー級&タッグ完全制覇の偉業を達成しました。ちょっと予想外の結果でしたが、面白い展開になったと思います。
 鈴木&ケア対諏訪魔&近藤の世界タッグ、カズ・ハヤシ対稔の世界ジュニアはどちらも王者が防衛に成功しましたが、興味深いカードでした。
 高山は翌日のGENOME8広島大会にも参戦し、小川直也とタッグ初対決しました。IGFにとっては高山が三冠王者となったのはおいしい展開でした。試合後に高山と小川が乱闘を繰り広げ、猪木が割って入り、一騎打ちを指令するというIGFらしい試合となりました。バーネットはブラジル第4の巨人フォンセカに勝利、初代タイガーマスクはミスターXという黒づくめの選手に勝利、新人王の澤田がすっかり人気者となったネクロ・ブッチャーに勝利と、なかなか面白そうなラインナップでした。
 ドラゲーも22日に両国に初進出しました。ドリームゲート選手権は土井が金本に勝利しました。他にも健介オフィス勢が出場したりと、よそ行きの感じでしたが、最近は新日でも満員に出来ない両国大会ですから、仕方のないところでしょう。CIMAも完全復活し、吉野に勝利してブレーブゲート王座を奪取しました。今、一番頑張っている団体という気がします。超満員札止めにしたのは立派です。
 25日にはハッスル後楽園大会がありました。いろいろなことがあり過ぎて訳分からない状態でした。タイトルと追放を賭けてKUSHIDAが大原に敗れて、ハッスル追放となり、チエはKGに敗れ、結婚引退宣言。2代目モンスター℃オーディションにはノアの志賀が出場して合格しました。ナットーマンは坂田に戻ることを宣言。アラン黒木もマグナムTOKYO解禁を宣言。最後は高田総統が7.26両国でハッスルエイドの開催を発表しました。エイドに向けて新展開というところでしょうが、すべてが唐突で、ハッスルだけにどこまで本当か分からないところがあります。客席に空白が目立ったのが気になります。
 29日は仮面貴族FIESTAを観戦しました。私は元々マス・カラスファンからプロレスファンをスタートしていますから、もう本当に生で観る最後のチャンスになるかもしれないと思い、チケットを買いました。場所は新木場1stRINGです。初めて行きましたが、ガレージそのものの小さなボロい建物で、最近はここがプロレスの常設会場と思うと、ちょっぴり悲しいです。チケットSOLD OUTも当たり前でしょう。それでもマスカラスをすごく間近で観れたのは良かったです。
 プロフィールによると70歳近いのですが・・・年齢の割には見事な体でした。マスクマンは顔が隠れているので年を感じさせなくていいですね。初代タイガーマスクと組んで、藤波辰爾&グラン浜田と対戦という超豪華カードになりました。ちょっと短かった気もしますが、フライングクロスチョップ、フライングボディープレスも見せてくれました。大満足です。スカイハイが流れただけで、幸せな気分になりました。また観れる機会があるかどうか分かりませんが、最高に楽しい一時が過ごせました。