162 新日両国、全日チャンカン、ハッスル100回


 4月5日は新日の両国大会がありました。メインは棚橋対アングルのIWGP戦ということで、ちょっと観に行く気にはなりませんでした。観客動員も苦戦だったようです。それでもいろいろと見所はあったようです。
 棚橋がアングルに勝ったのは立派なことです。中邑と真壁の対戦では、矢野が真壁を裏切って、中邑をアシストするという波乱がありました。飯塚は永田にチェーンデスマッチで絞首刑のTKO勝ち。NJC優勝の後藤は矢野にきっちりと勝利し、改めて棚橋に挑戦を表明。大森が復帰して、中西とタッグを結成しましたが、バーナード&アンダーソンに敗れました。タイガーマスクはIWGPジュニア戦で、ブラックタイガーに両リン再試合の末に勝利しましたが、新たな黒虎仮面に襲撃され、マスクを剥がされる屈辱を受けました。IWGPジュニア王者のセイビン&シェリーも登場しました。今後に向けて様々な展開がありました。
 同じ日に後楽園ホールで開幕した全日チャンピオンカーニバルは、12日にJCBホールで決勝戦が行われました。三冠王者、高山の参戦という目玉はありましたが、メンバーはちょっと寂しいかなという気がしました。
 準決勝は武藤対鈴木みのるがあったとはいえ、もう1試合はカズ・ハヤシ対小島聡、そして決勝は鈴木みのる対カズ・ハヤシという超意外な顔合わせとなりました。いい試合ではありましたが、こうなると鈴木が勝つことは分かりきっていて、今ひとつだった気がします。
 23日の後楽園大会で、ハッスルが通算100回開催を達成しました。オープニングで高田総統が南側スタンド席に降臨するという演出がありましたが、最近のハッスルはイマイチな気がします。客席も空席が目立つようになっているのが気になります。ナットーマンのファイナルマッチでもありましたが、意外に面白いキャラにはなったものの、認知されてきたところで終わり方が唐突でしたし、結局何だったのかよく分かりませんでした。
 26日にはHikaruと前村さきの引退試合がありました。最後の全女世代である彼女たちの引退は本当に寂しい気がします。
 ノアはグローバル・タッグリーグ戦が開催されています。3月で日テレの放送が打ち切られましたが、G+に加え、サムライTVでも中継をするようになったので、CSが観られれば、何の影響もないと思います。それでも東京でビッグマッチがなかったこともあり、盛り上がりはイマイチという気がします。
 こうして振り返ってみると、4月のプロレス界はあまり大きな動きがなかったように思います。アメリカではレッスルマニアという大イベントがあり、25回目となった今年も7万人の観衆を集めました。こんなイベントを日本でも出来ないものでしょうか。