Vol.166 IGF有明、G1、DDT両国、全日両国


 8月9日はIGF有明大会、GENOME9に行って来ました。猪木は衆院選出馬の噂を意識してか、小泉元総理、麻生総理、金正日のそっくりさんと国会議事堂の模型をハンマーでぶち壊すパフォーマンスを披露しました。前回の参院選出馬から20年が経つという話しが出て、もうそんなになるのかと驚かされました。出馬については態度を保留し、結局、出馬はしませんでした。それで良かったと思います。まだまだプロレスのために頑張って欲しいと思います。来年はデビュー50周年ということで、全国50ヶ所で「闘魂LIVE50」の開催が決まっています。この日は初日の中野サンプラザの先行前売りがあり、早速購入したので、2列目の席でした。今から楽しみです。
 試合の方は、メインが小川&バーネット対高山&サップという豪華な顔ぶれとなりました。小川とバーネットが意外といいコンビネーションを見せましたが、サップが暴走気味で、それぞれの因縁、思惑が乱れて、乱戦模様となりました。最後は猪木もしゃしゃり出て、収集のつかない状態のまま、無理矢理ダーで締めるといういつものパターンでした。まあいいんですけど、もうタッグはいいいでしょうという感じです。その後、早々と11.3JCBホール大会が発表されましたが、今度こそ小川対高山の一騎打ちに期待したいところです。
 IGFは会場はガラガラですが、熱気は感じられます。初代タイガーマスク対藤原善明などのレジェンド対決も嬉しいですし、ネクロ・ブッチャーもいい味を出しています。ジョン・アンダーセンも凄い外人レスラー振りを発揮しています。この日はセミを務めた澤田敦士も確実に成長しています。新人の鈴木秀樹も身長があり、将来性を感じさせます。残念ながら旗揚げ戦のアングル対レスナーを超えるような闘いがありませんが、何とか頑張って、いいものを見せて欲しいです。
 8月といえばG1です。今年はノアの杉浦、TAJIRI、田中将斗といった他団体選手の参戦がアクセントとなり、ちょっと面白いかなと思いました。それでも格になるのはIWGP王者の棚橋でしたが、リーグ戦では中邑が全勝で存在感を示しました。武藤に敗れて以来、いまひとつの感じでしたが、今回は自分なりのストロングスタイルを徹底し、良かったと思います。杉浦にも勝ちましたし、棚橋も新技ボマイエを中心に容赦ない蹴りで勝利しました。決勝では真壁が劇的な勝利で初優勝しましたが、真壁は中邑の次に応援していた選手なので、個人的には良かったかなと思います。
 23日はDDTが両国国技館に初進出を果たしました。8865人の観衆を集めたのは大成功だったとおもいます。サムライでテレビ観戦しましたが、メインの飯伏対HARASHIMAはいい試合でした。呪文がかかるかが焦点となった蝶野対ポイズン澤田、高木対サスケのハチャメチャ社長対決など、DDTらしい、いい興行だったと思います。来年の両国大会開催も発表されました。初進出は注目も高いもので、これからが本当の勝負です。頑張って欲しいと思います。
 ハッスルはアルマゲドンがあり、再編成の時期ということで、27日の後楽園大会はハッスル外伝として、越中詩郎30周年記念大会が開催されました。9.26後楽園、10.10両国でハッスル・ジハードの開催が決まっており、ここで新生ハッスルが明らかになるのでしょうが、今はどうなるのかまったく見えない状態です。ここ最近は低調気味でしたし、本当に高田総統がいなくなってしまうのか、不安が多いですが、是非、面白いエンターテイメントとして再生して欲しいと思います。
 30日は全日両国大会に行って来ました。武藤の25周年記念ということで豪華なラインナップとなり、入りも盛り上がりも上々でした。
 メインは武藤&船木対蝶野&鈴木です。船木が今更プロレスなんて、まったく認められることではありませんが、時間の経過というのは、物事を風化させることもあり、決して消えない積み上げられたものもあり、複雑な気持ちでしたが、やはり凄いカードだなと思いました。試合もいろいろ思いが詰まったいい試合でした。
 全日の両国大会は長いのが難点ですが、この日も4時間でした。セミとなった高山対諏訪魔の三冠戦が少しダレたという気がします。それなりにいい試合ではありましたが、まだ諏訪魔が王座を奪取する機運は高まっていなかったということでしょう。試合後は小島が挑戦を表明しましたが、まったく説得力はありませんでした。
 小橋が全日のマットに立ったというのも素晴らしいことです。F4相手の6人タッグでしたが、熱い試合を見せてくれました。
 期待大のカズ対近藤の世界ジュニア戦は、逆に期待が大き過ぎて、前回を超えるのは難しいだろうと思っていましたが、前回と遜色ない素晴らしい試合でした。