Vol.173 全日&ドラゲー両国2連戦、NJC、女子プロレス


 3連休の3月21日に全日、22日にドラゲーと両国2連戦が行われました。全日は船木対鈴木の因縁金網マッチが売りでしたが、船木の復帰はやはり素直に認められませんし、三冠王者の小島には物足りなさを感じます。さらに挑戦者の浜はまだまだということで、そして武藤が負傷欠場となったので、観戦はしませんでした。
 船木対鈴木は、とにかく完全決着が着いて良かったと思います。そして三冠戦は、まさかの浜の勝利。ちょっとどうかなあと思います。
 武藤のヒザが悪いことはずっと前から誰もが分かっていましたが、手術となると心配です。今さら万全の状態に戻るとも思えず、リスクが高いような気がするのですが、とにかく少しでも良くなって復帰してくれることを祈ります。西村が参院選に出馬するという驚きのニュースもありました。本人が真面目に望んでいることであれば頑張って欲しいと思います。
 ドラゲーは人気があり、内容も面白いのですが、やはり会場に足を運ぶまでのものは感じず、こちらも観戦はしませんでした。
 ブッチャーと曙がトライアングルゲート選手権で対決するという話題もありましたが、メインとセミは純粋な世代闘争でした。ドリームゲート選手権は、新世代のYAMATOが土井のV9を阻止し、王座を奪取。ツインゲート選手権も、鷹木&コングがCIMA&Gammaを破り、新王者となりました。盛況だったようで良かったと思います。
 すっかり恒例となった新日NJCですが、今回は売り出し中のノーリミット、内藤と高橋裕二郎がシングルではどうかというところです。棚橋が膝を負傷したこともあり、内藤は準決勝まで進みました。この2人はまだまだ口だけという気がします。しっかりと実績を積んで欲しいと思います。
 結果は、このところ他団体の選手に負け続きで評価を下げている後藤が、準決勝で田中将斗に、決勝で真壁に勝利し、2連覇を達成しました。これくらいでは、最近の負けを取り戻せたとは思えませんが、4月4日の後楽園でのIWGP戦は中邑対後藤という興味深いカードになりました。丸藤対ライガーのIWGPジュニア戦もあるので、観に行こうかと思ったのですが、既にチケットは売り切れでした。さすがにこのカードで後楽園なら、札止めにならなければ困りますよね。
 ノアでは丸藤プロデュース興行が話題となりました。初代タイガーマスクと丸藤のタッグ結成は夢がありますし、マシン軍との抗争や、ブル猛対志賀コングなど楽しいカードもありました。健介オフィスとの対抗戦、Y2P−150kgこと吉江も参戦し、盛り沢山でした。
 ノアにはビッグマウスラウドの村上と臼田が参戦し、ヨネ&力皇と抗争を展開していますが、後楽園では、両者反則の試合に金返せコールが起きるということもありました。暴走は村上の持ち味ですが、観客が納得出来ないような試合をさせてはいけません。
 女子プロレスも相変わらず低迷していますが、エース格となった田村欣子、里村明衣子、高橋奈苗らはそれぞれ頑張っています。華名、松本浩代、栗原あゆみ、紫雷姉妹ら新しい選手たちも出て来ています。東スポ女子プロレス大賞のさくらえみもいい味を出していますし、井上京子、神取忍らベテランも健在です。試合内容も昔と比べて劣っているわけではありません。やはり全女という核がなくなり、細かく分裂し過ぎてしまったことが低迷の原因かと思います。
 そのメンバーが一同に会し、14日には川崎市体育館でNEOの10周年記念大会が開催されました。女子プロレスのビッグマッチの定番会場で試合が行われるのは嬉しいことです。サムライTVで観戦しましたが、盛り沢山で内容も良かったと思います。今やNEOは女子プロ最大の団体といってもいいでしょう。頑張って欲しいです。
 風香は今や女子プロ界のナンバー1アイドルとなり、女子プロの枠を超えて、世間にも認知されるようになりました。その風香の引退はとても残念です。28日には後楽園ホールで引退興行が行われました。ロイヤルランブルで女子中学生レスラーのりほと鈴木みのるが対決したり、ティグレFUKAでのルチャの試合もあり、最後は高橋奈苗のナナラッカに敗れました。大盛況だったようで良かったです。
 地域密着の大阪女子プロレスも旗揚げされましたが、分散を続けていては駄目な気がします。やはり核となる団体、スター選手が出て来て欲しいです。
 活動を休止していたハッスルを坂田亘が4月30日に後楽園ホールで再開させることを発表しました。先行きは厳しいですし、もはや以前のハッスルを再現できるはずもありませんが、信念を持って頑張って欲しいです。ハッスルから派生したSMASHも旗揚げしました。TAJIRI、KUSHIDA、大原はじめ、朱里というメンバーでは、こちらも厳しいでしょうが、頑張って欲しいです。