Vol.174 後楽園IWGP、全日チャンカン


 4月4日の新日後楽園大会は、中邑対後藤のIWGPヘビー級、丸藤対ライガーのIWGPジュニアの両選手権という豪華版でした。観に行こうと思ったのですが、NJCで後藤が優勝し、挑戦者に決まった後だったので売り切れでした。後楽園でIWGPは賛否両論あると思いますが、とにかくカードの出し惜しみをしている状況ではないですから、いいと思います。盛況で良かったです。
 真壁がどんたくでの挑戦者に決まり、この対決を軸に進んで行くわけですが、中邑はいい王者振りを発揮しています。どんどん防衛を続けて欲しいと思います。
 メキシコから凱旋した内藤と高橋裕二郎のNO LIMITがCHAOS入りという出来事もありました。2人は才能があり、将来有望だと思いますが、今はヒールだとかアピールだとかいうことよりも、もっと基本を大事にして欲しいと思います。
 全日チャンピオン・カーニバルは、鈴木ものる対船木の優勝決定戦となりました。因縁の金網戦の再戦となり、鈴木がリベンジを果たし、試合後は握手を交わしました。そしてGURENTAIの活動休止も発表。次期シリーズでは鈴木と船木の初タッグも実現します。終わってみれば、なるほどという展開でした。浜が三冠王者という状況は、どうも納得がいきません。鈴木の挑戦に期待します。
 欠場中の武藤は、ヒザの手術も成功し、復帰に意欲を見せています。焦らなくてもいいので、是非、もう一度、リングで元気に暴れて欲しいと思います。
 小島退団のニュースには驚きました。左ひじ負傷の悪化も理由のようですが、三冠王者になったときも何かピンときませんでしたし、キャリアの浅い浜にあっさりと敗れてしまいましたし、武藤不在の全日マットでも主役になれず、居場所がない感はありました。とりあえず怪我を治して、何をするにせよ頑張って欲しいです。
 ノアもグローバル・リーグ戦が行われています。川田の参戦に注目です。負傷欠場していた杉浦も間に合いました。そんな中、秋山が期待を集めているようですが、私も今こそ秋山に頑張って欲しいという思いです。
 天龍は20日に新宿FACEで自主興行「天龍プロジェクト」を旗揚げしました。60歳での新たな出発は本当に素晴らしいことです。まだまだ頑張って欲しいです。
 今年のレッスルマニアは、猪木がホール・オブ・フェイムで表彰されたことで注目を集めました。本戦の祭典では、18連勝を賭けたアンダーテイカーと、負けたら引退のショーン・マイケルズの名勝負、ブレット・ハートとマクマホンの13年前のモントリオール事件の決着戦という壮大なドラマなどで盛り上がりました。本当に素晴らしいイベントだと思います。日本でもこんなイベントが出来ればいいのですが。8月のRAW日本公演が楽しみです。
 そしてまたまた訃報が続きました。馬場のライバルで往年の名レスラー、ジン・キニスキーは享年81歳。現役時代は私も知りませんが、その名はよく知っています。ミスター・ヒトもやはりレスラーとしてよりも、カルガリーでダイナマイト・キッドや馳浩らを育てた名伯楽として知られます。67歳とまだ若かったのに残念です。ご冥福をお祈りします。