Vol.176 あれから1年、ジュニアの季節、サスケ20周年


 本当に早いもので、あれからもう1年です。6月13日は三沢光晴選手の一周忌でした。ノアでは当日ディファ有明で興行があり、DVDや書籍の出版、スカパーでは様々な特集番組が組まれました。三沢選手の功績は決して忘れてはなりません。
 6月はジュニアの季節です。今年も新日スーパージュニアが開催されました。好勝負の連続で盛り上がる大会です。メンバーも多彩です。DDTの飯伏とケニー・オメガが揃って参戦、ノアの石森、途中欠場となってしまいましたが、みちのくのフジタJrハヤトの参戦も興味深かったです。CMLLのラ・ソンブラの動きも素晴らしく、印象的でした。ただ丸藤にIWGPジュニア王座を奪われたままで、挑戦者決定戦のようになってしまったのが残念でなりません。J−CUPをIWGPジュニア挑戦者決定戦のような形にし、まんまと仕返しをされたような感じです。そして張本人のタイガーマスクは1試合だけで負傷欠場。情けなさ過ぎます。タイガーの名が泣きます。
 優勝はプリンス・デヴィットでした。準優勝の飯伏は立派でした。他の新日勢がだらしない気もしますが、とにかくデヴィットには、今度こそIWGPジュニア王座を奪回してもらわなければなりません。
 6月11日、みちのくプロレス後楽園、サスケ20周年記念大会を観戦予定でしたが、急な仕事が入り、行けませんでした。とても期待していたので残念でした。サムライTVの中継で見ましたが、やはりプロレスは生で観戦しなければ。
 サスケは今度はロックスターになるとまたも訳の分からないことを言っていますが、何かいいキャラなんですよね。ディック東郷とのタッグ、TAKAみちのくとFUNAKIの夢狩人との対戦は、20周年としてとてもいいカードでした。
 九龍は、最後のサプライズでウルティモが加入し、9人のフルメンバーが揃いました。九龍という名前、主要メンバーはウルティモの弟子たちであるということを考えれば、なるほどという顛末でしたが、長年かけて展開してきたストーリーは素晴らしかったです。
 新日は6月19日で大阪でビッグマッチがありました。ノアとの対抗戦が再び盛り上がっている気配です。新日とノアは、プロレス界の両極として存在して欲しいところなので、安易な交流には賛成できませんが、今の状況では対抗戦の刺激も必要でしょう。
 IWGPヘビー級選手権は、当初、力皇が挑戦の予定でしたが、負傷欠場により急きょ潮崎が挑戦しました。IWGPジュニアはスーパージュニア優勝のデヴィットが丸藤から奪回に挑みました。結果はどちらも新日が勝利してハッピーエンドでしたが、真壁と潮崎の格、丸藤にこれだけやられて、もう本当に後がない、デヴィットにしても2敗後の3度目の挑戦という状況を考えれば、当然の結果で、あまり喜べはしませんでした。
 IWGPタッグ選手権が3WAYというのはどうも賛成できません。また新日には伝統的にタッグチームというものが根付き難く、ノーリミットにしても、バーナード&アンダーソン、永田&井上の青義軍にしても、それほど魅力ある抗争とも思えません。次は巴戦ということで、3WAYよりはいいだろうと思います。何処が勝にせよ、新たに弥勒あるタッグチームが出て来るのか、疑問です。
 後藤対田中将斗、棚橋対矢野は、それなりに因縁も積み重ねて、今回一応の決着となりました。棚橋は対ノア路線に活路を見いだしそうです。後藤は対ノアでだいぶ後退してしまいましたから、巻き返して欲しいところです。
 中邑が復帰し、早速IWGPヘビー奪回い標準を合わせました。早く王座を奪回して、エースとして新日を、プロレス界を引っ張っていって欲しいと思います。