Vol.177 全日世代闘争、ノア10周年、新日大阪大会、沖縄プロレス


 7月4日、全日大阪府立大会がありました。GAORAの生放送で観戦しました。大黒柱の武藤の欠場はやはり大きく、あまり興味が持てずにいたのですが、この日も武藤はグリコとのタイアップでトークショーを行ったり、パワプロ仮面が登場したり、いろいろ手は打っているようです。
 リングでは、諏訪魔、河野、浜らの新世代軍が決起、対しる鈴木、船木、ケアらが超党派で結束、世代闘争の様相を呈しています。三冠王者となった鈴木の充実振りは大したもので、新世代軍はまだまだという感じで、今ひとつ盛り上がらない気がします。鈴木は河野を下して三冠ヘビー級王座を初防衛しましたが、まったく負ける気はしませんでした。ケア&曙が諏訪魔&浜に勝利して世界タッグ王座を獲得しましたが、曙がチャンピオンというのはどうも納得がいきません。
 VMは船木を勧誘したりして、ストーリーに絡んできています。ビッグダディーと船木とのシングルはTARUが介入して反則決着でした。船木は一応は拒否の姿勢を示したものの、TARUはあきらめず、まだ続くという感じでした。試合を壊すのは良いとは思えませんが、それなりに存在感を示してはいます。
 そしてその後、新たな動きがありました。健想が突然のVM入り、負傷欠場中の武藤を襲撃しました。ムタとの対戦を望んでいます。諏訪魔は8人タッグで鈴木みのるからフォールを奪い、三冠挑戦を認めさせました。8.29両国大会に向けて、ドラマが展開しています。
 10日はノア有明コロシアム大会を観戦しました。ずいぶん久し振りの生観戦になってしまいました。10周年記念で、カードも良かったと思うのですが、会場の後ろ半分は解放せず、それでも空席が目立つという寂しい入りでした。
 今、ノアと新日の対抗戦が行われていますが、対抗戦というよりも交流戦という感じです。まず田口&デヴィットがKENTA&エドワーズに勝ったので、棚橋は潮崎には勝つだろうと思っていましたから、今日は新日の2連勝と思いましたが、潮崎が棚橋に勝ってしまったので、またも1勝1敗になりました。棚橋対潮崎もこれで1勝1敗。  その後の大阪大会でも、秋山と永田が、中邑と丸藤が、タッグで対戦しましたが、これも1勝1敗。予定調和はもう結構という感じです。新日とノアが同じリングで闘うということは、交流戦ではなく対抗戦でなければ意味がないです。。
 GHCヘビー級選手権は、杉浦が高山に勝利して王座を防衛しました。高山相手に堂々たる勝利でした。杉浦は本当に頑張っていると思います。GHCジュニア選手権は、金丸が丸藤に勝利して王座を防衛しました。他団体やヘビー級にも進出している丸藤には負けられないというところでしょうか。
 11日は新日後楽園大会をサムライTVのニアライブ中継で観戦しました。メインはデヴィット対ノアの青木のIWGPジュニア選手権でした。デヴィットは乗っていますが、丸藤から奪回し、青木に勝ったとしても、まだまだ対ノアでは借りが残っているという感じです。もっとやり返して欲しいです。
 休憩G1時間明けにビジョンでG1の出場選手が発表されました。ノアの潮崎、丸藤の参戦があり、最後は小島で、本人が登場しました。20年目の大会を盛り上げる、いい発表だったと思います。
 昼にはゼロワンの興行がありました。世界ヘビー級選手権では、耕平がバンビ・キラーにまさかの敗戦で、王座転落という波乱がありました。来年3月6日に旗揚げ10周年記念両国大会の開催が発表されました。橋本大地君のデビューが予定されています。プロレス界の救世主となれる素材だと思います。大いに期待します。火祭りも10周年です。盛り上げて欲しいです。
 この日はドラゲーの神戸大会も行われました。吉野がYAMATOを破り、ドリームゲート王座を初戴冠しました。ハルクは鷹木との髪切りマッチに敗れて丸坊主となり、ツインゲート、トライアングルゲート選手権も行われました。当たり前のラインナップで9300人札止めの観衆を集めたのは立派です。
 19日は新日の大阪大会がありました。真壁と中邑のIWGP戦は、新日の黄金カードに成長しました。どちらも好きな選手なので、どちらが勝っても複雑な気持ちなのですが、いい試合だったと思います。ただ前回は中邑が、今回は真壁が負傷したのは残念です。
 25日はDDT2度目の両国大会がありました。様々な話題を提供しているDDTですが、この大一番もバラエティー豊かで、男色ディーノ対HG&RG、TAJIRI対東郷、小鹿とりほ、中西とポイズン澤田のタッグ結成など盛り沢山でした。メインはKO−D無座別級選手権で、HARASHIMAが関本からプザを奪回して締め、8800人の観衆を動員したのは立派でした。飯伏の負傷欠場は残念でしたが、代役のケニー・オメガと対戦した丸藤もこの試合で負傷してしまったのは本当に残念でした。
 最後になりますが、夏休みの旅行で沖縄に行ったので、沖縄プロレスを観て来ました。那覇市のメインストリートである国際通りに面したところにあり、ロケーションはバッチリです。客席は50席ほどで、30人ほどの観客がいました。毎日やっているとのことでしたが、この規模では厳しいでしょうね。
 ただ、試合はすごく近くで観れるし、選手も声をかけてくれて、直に接する事ができて、とても良かったです。久し振りのデルフィン、たまたま参戦が決まったばかりのヤンバルクイーンナこと木村響子が観れたのは嬉しかったです。
 シーサー王はレスラーらしいデカさがありましたが、ミル・マングース、怪人ハブ男、めんそーれ親父、ゴールデンパインなど他のキャラは、まだまだインパクトに欠けます。沖縄の観光名所となるように今後も地道に頑張っていって欲しいです。