Vol.180 マスカラス45周年、タッグリーグ


 10月11日、新木場1stRINGで仮面貴族FIESTAを観戦しました。昨年は久し振りの来日ともう最後かもしれないという気持ちで観に行きました。新木場という小さな会場にあのマスカラスが来るということが驚きでしたが、さすがにチケットはすぐに売り切れました。今回は満員ではありましたが、札止めにはならず、寂しさを感じます。それでも間近でマスカラスが観れるというのはすごく嬉しいことです。覆面なので顔がまったく老けないというのはいいですね。体型はさすがに衰えましたが、それでも68歳としては驚異的な筋肉で、逆三角形体型を維持しているのは立派なものです。
 今年はマスカラス誕生45周年ということで、後楽園ホールで行われたNOSAWA論外の15周年記念興行とのコラボで、1週間に2度もマスカラスを観る機会があり、幸せな1週間でした。スカイハイが流れただけで童心に帰ります。そして子供の頃の憧れだったマスカラスが目の前で試合をしています。とても幸せな一時でした。
 同じ日、新日は両国でビッグマッチがありました。フリーとしてG1を制した小島が真壁を破り、IWGPも手にしました。個人的には断然、真壁を応援していたので残念な結果でした。IWGPジュニアタッグも飯伏&オメガに奪取されました。飯伏もオメガも素晴らしい選手ですが、IWGPを取られたとなると、さすがに新日は何をやっているのかという気持ちになります。中邑対後藤も中邑に勝って欲しかったのですが、後藤が勝ちそうな気もしていましたし、とにかく最近の中邑はまったく結果が出せていないのが大いに不満です。まあ合格点の興行だったようですが、個人的には観に行かなくて正解と思う結果でした。
 同じく、後楽園ホールではNEOの興行が行われました。新世代として期待大の栗原あゆみが二冠王者の田村欣子に挑んだ試合がメインでした。栗原は前日の立野記代引退試合にも参戦し、立野からフォールを奪いました。栗原には是非、女子プロレス界を引っ張って行ってもらいたいと思います。
 全日は24日に横浜文体大会がありました。武藤全日本らしい盛り沢山のいい興行でした。最大の注目は武藤の減量、ジュニア挑戦でした。本当に減量できるのかと思いましたが、見事に103キロに落とし、選手権は実現しましたが、あと一歩のところで切り返され逆転負けでした。まあ何であれ、新しいことに挑戦するのは良いことだと思います。
 メインの三冠ヘビー級選手権は、諏訪魔が30分の熱戦の末、船木を下して初防衛に成功しました。藤原組長も参戦し、鈴木みのるとタッグを組み、西村&渕に勝利しました。これも興味深い試合です。KONOのVM入りはどうかと思いますが。
 ノアはジュニアタッグリーグの開催でした。丸藤は不在ながら、小川と鼓太郎、KENTAと青木が組み、再編成もあり、みちのく、大阪、DDTら他団体も参戦しました。KENTA&青木組の優勝は妥当なところでしょうか。
 新日もタッグリーグの季節に入りました。22日の開幕戦、後楽園を観戦しました。そこそこの入り、盛り上がり、内容でしたが、新日のタッグリーグはイマイチ気合いが入りません。IWGP王者の小島が特別参加で、この日はセミで内藤とシングルを行いました。これはなかなか興味深く、いい試合でした。内藤は将来が期待されます。IWGPの次期挑戦者を巡って、この日もメイン前に中邑、後藤、真壁、棚橋が登場して、やり取りがありましたが、新しい四天王という感じになってきました。12月に今年最後の選手権、そして来年1.4のドームにつながるので誰が挑戦するかは大きな意味を持つと思います。今後の行方に注目です。