Vol.192 仮面貴族FIESTA、新日&全日両国大会、仙女後楽園


 10月7日、後楽園ホールで仮面貴族FIESTAを観戦しました。FIESTAが始まったのが数年前、久し振りのマスカラス、そしてもう最後になるかもしれないという思いで観に行きました。少年時代にマスカラスに夢中になった世代なので、とても感慨深いものがありました。新木場1stというかなり小さな会場だったのが寂しくもあり、間近で観れて嬉しくもあり、複雑な気持ちでした。
 それから毎年FIESTAは開催され、マスカラスの元気な姿を観ることが出来ました。さすがに全盛期には及びませんが、もう70歳近いということを考えれば、素晴らしい体型を維持していますし、マスクは老けませんから。そして数年前に観たときより今年はコンディションが良さそうでした。
 来日40周年記念ということで、後楽園ホールに進出、7年振りにドスカラスとの兄弟飛行となりました。最前列でプレミアムマスクのお土産付きで3万円のプレミアムシートがあったので思い切って買いました。昔のデザインとお馴染みのデザインが半分づつのマスクで、サインも入っています。マスカラスのマスクは買いたいとは思ってはいたのですが、なかなか踏ん切りが着かず、持っていならったので、ようやく手に入れることが出来ました。
 初代タイガーマスクを加えた夢トリオで登場し、タイガーマスク&CIMA&ゲレーロとの対戦となりました。もとろんドスカラスとのWフライング・クロス・アタックも観れましたし、ブレーンバスター、2人を相手にブリッジで起き上がり、投げ飛ばすというのまで飛び出して、驚きでした。最後はフライング・ボディーアタックでゲレーロに勝利しました。とてもハッピーになれる試合でした。
 こうなったら来年も再来年もFIESTAを開催してもらって、観に行きたいです。
 10日は新日の両国大会がありました。棚橋対内藤のIWGP戦、テンコジ対決と、G1で観戦した対戦の再戦で、となれば結果は1勝1敗?というカードだったので観戦はしませんでした。
 結果はその通りになりましたが、試合後に永田が挑戦を表明し、そこに永田に敗れた矢野が乱入し、ベルトを強奪して、次期挑戦者に決定しました。ベルトを持ち逃げすれば挑戦できるなんて、まったく理屈にかなっていません。こんなのでは観に行かなくて正解だったと思ってしまいます。観衆も6500人と少なめで、最近はだいぶ盛り返してきたと思われる新日ですが、この辺がまだ完全に信用出来ないところです。
 同じ日、ディファ有明でノアの選手会興行がありました。NMのボイコット騒動がありましたが、KENTA対杉浦のGHC挑戦者決定戦という形で決着しました。この2人が闘えば凄い試合になるのは分かり切ったことです。KENTAが勝利して挑戦権を獲得したのも流れからして分かります。
 結局、KENTAは「出て良かった」と発言し、ファンの支持を得ていましたが、反体制になったとはいえ、所属選手なのだから杉浦が言うように出場するのは当然ですが、一度ボイコットを口にした以上、「なんだかんだ言ったって結局出ると思ってるでしょ?本当に出ないよ」とまで言ったからには出るべきではなかったと思います。
 23日は全日の両国大会がありました。全日のビッグマッチは豪華なカードが並び、それまでの前振りもしっかりしていて、その後の新たな展開も生まれ、プロレスらしくいい興行になるのですが、長過ぎるのが難点で、なかなか足が向きません。
 他団体との対抗戦となる4大タイトルマッチに、アイドルグループのももいろクローバーZの参戦とこの日も盛り沢山でした。特に諏訪魔と秋山の三冠戦は興味深かったです。秋山が勝てば面白いと思いましたが、諏訪魔の防衛だろうとも思っていました。ところが結果は4大王座がすべて流出の非常事態となりました。
 秋山の三冠奪取は純粋に面白くなったと思います。早速ノアの有明大会でケアの挑戦が決まり、史上初のGHC&三冠同時開催が実現します。秋山対小橋との三冠戦という夢も膨らみます。KENSOとムタはまともなタッグチームではないので、王座転落もまあ仕方ないかなと思います。ダーク・クエルボ&オズというのがピンときませんが。
 アジアタッグが大日本に、世界ジュニアがDDTに流出したのは、真田&征矢、KAIにはしっかりしろと言いたいです。関本&岡林、ケニー・オメガは確かにいい選手ですが、王座を渡してはいかんと思います。
 27日は仙女の後楽園大会を観戦しました。7団体&フリーの40選手が参戦ということで、女子版オールスター戦という感じです。満員の観客が入り、盛り上がりました。低迷している女子プロレスですが、やはり質が落ちているわけではなく、こうして集結すればパワーを発揮します。今、団体対抗という形で興行をしたのは正解だと思います。ここから何かが生まれてくれればと思います。
 FLASHトーナメントと銘打った1回戦は10人タッグ、2回戦は6人タッグ、決勝はタッグマッチという形式も面白い試みだったと思います。10人タッグは女子らしい華やかさで良かったです。ただ6人タッグでは、新人選手を抜擢した団体が、その新人が敗れるという見え見えの結果で、興ざめでした。それでも決勝のタッグマッチは、仙女対スターダムという本命同士の対戦となり、里村、奈苗の現在の女子プロレス界の2大エースの対決に、花月と世VI虎の若手も頑張り、見応えある試合となりました。主催の仙女はやはり負けられないところでした。
 女子プロ特有の長過ぎる興行になってしまったところが残念でした。開始が遅れ、前置きも長く、試合が始まるまで30分以上かかりました。決勝前に休憩もあり、終わってからも長々と表彰式があり、終わったのは22時過ぎでした。こういうところは本当に改善して欲しいと思います。