Vol.195 新日1.4ドーム&1.29後楽園


 1月4日、新日ドーム大会で今年の観戦活動がスタートしました。もう毎年恒例のことになっていますが、今年は仕事が特に忙しく、行けるかどうか怪しかったのですが、何とかメインとセミには間に合いました。
 ドームの見せ場の一つは入場シーンですが、武藤のHOLD OUTでの入場はやはり良かったです。まさに役者が違うという感じでした。内藤も才能はあるし、昨年は大きく飛躍して力もつけてきていますが、ここは武藤の貫禄勝ちでした。
 棚橋も昨年は絶好調でMVPを獲得。その勢いはまだ続いていました。鈴木みのるを相手にIWGP新記録のV11を達成し、きっちりとドームのメインを締めました。
 もう一つの注目はオカダ・カヅチカの凱旋帰国でした。オカダは闘龍門から新日に移籍という経歴ですが、とにかく若くてタッパがあるというのが魅力です。体も大きくなりました。とはいえIWGP挑戦というのはまだまだ時期尚早です。あのキャラもちょっと違うんじゃないかと思います。会社が売り出そうとする選手にはファンの目は厳しくなります。それを乗り越えて認められていくのですから、これからの試練に立ち向かって行って欲しいと思います。
 CMLLとのコラボ興行も昨年に続いて開催されました。ミスティコがいないのは寂しいですが、他にもトップのルチャドールが参戦し、いい選手がいました。この企画は来年も続けて欲しいと思います。
 ゼロワン元旦の後楽園で橋本大地がシングル初勝利を挙げました。まだまだ線が細いですが、昨年はとにかく数々の大物と対戦しながら、怪我なく乗り切りました。今年は更なる飛躍を期待します。
 全日も恒例の2日、3日の後楽園大会がありました。全タイトルが流出したままですが、秋山が三冠王者になって、大森との同期対決が実現するなど面白い展開もあります。誰がどうやって取り戻すかが大事です。今後に注目です。
 ノアは丸藤が復帰したと思ったら、今度はKENTAが欠場と、なかなか勢いに乗れない状況ではありますが、22日に大阪でビッグマッチがあり、2大王座が移動しました。
 GHCヘビーは森嶋が潮崎に勝利し、3年4ヶ月振りに王座を戴冠しました。潮崎はこのところ不調で、森嶋の実力は周知の通りで、予想された移動劇でした。スリムになったとはいえ、スーパーヘビー級らしいド迫力のファイトでノアを引っ張って行って欲しいと思います。
 GHCタッグは秋山&齋藤がバッドインテンションズに勝利し、7ヶ月振りに他団体に流出していた王座を奪回しました。直前に齋藤が年間契約を結ばなかったことで秋山がフロントを批判するという事態を招いていまいました。奪回まで時間が掛かり過ぎましたし、何かすっきりしないものが残ってしまいました。残念です。
 8日にはブル中野の引退興行がありました。女子は男子以上に厳しい状況が続いていますが、昨年はスターダムの旗揚げと愛川ゆず季の活躍、仙女のFlashトーナメントなど明るい話題もありました。クオリティーはまったく落ちていないのですが、とにかく細かく分裂し過ぎたのがいけないのだと思います。この興行もオールスター戦のようになりましたが、こうして力を合わせれば力を発揮できると思うので頑張って欲しいです。
 29日、新日後楽園大会を観戦しました。知人から、売れてないみたいだから行かないかと誘われたのですが、そんなことはなく、今の新日は後楽園なら満員になりますね。このところ遅刻ばかりでしたが、久し振りに初めから観れました。
 第1試合の高橋&渡辺のヤングライオンコンビをじっくり観るのは初めての気がします。やっぱり小粒な感じです。タイチ&TAKAの曲者コンビとの対戦は後楽園のオープニングらしいカードでした。
 第2試合のキャプテン・ニュージャパンも初めて見ました。何処に向かっているのか分かりませんが、面白かったです。いつか真っ当な道に戻ってくれることを期待します。
 大阪でのビッグマッチを控えての前哨戦らしく、後楽園らしいカードが並びました。メインも棚橋&内藤対中邑&オカダでした。オカダもドームでは間に合わなかったので、帰国後初めて見ましたが、やはりまだまだという感じです。レインメーカーもまったくフィニッシュとして説得力がありませんでした。もっともっと試練を乗り越えなければなりません。