Vol.199 好調新日、全日チャンカン、GENOME20


 新日が好調です。スーパJrも決勝戦は既にSOLD OUTです。ブシロードが親会社になったことは好影響を与えているようです。木谷会長のメディア戦略は概ねいいと思います。「対世間戦略でマニアが2割減るのは覚悟」という言葉通り、一部気に入らないところもありますが。
 リング内では、やはりオカダが原動力になっているのでしょう。若手の頃からタッパもあり、ルックスも良く、将来性が期待されていましたが、実力も伴ってきました。福岡では後藤を退け、次は6.16大阪で棚橋との再戦に臨みます。ここで勝つようなら本当に本物と思います。
 一方で不祥事もあります。ブラックタイガーとしてスーパーJrに出場予定だった論外が大麻で逮捕されました。以前にも事件を起こしていましたが、マスクマンとして復帰させるという悪しき慣習の結果がこれです。本間の解雇というのも理由はよく分かりませんが、決して褒められたことではありません。引き締めるところは引き締めていかないといけません。
 全日のチャンカンはケアの優勝で幕を閉じました。最近の充実ぶりから諏訪魔が優勝して、三冠を取り戻しに行くと思っていたので意外な結果でしたが、考えてみれば、秋山と闘うのは、王道の最後の後継者であるケアが相応しいと思い直しました。
 三冠以外にも動きがあり、世界タッグは、オズ&クエルボから奪回してブレイクしたGET WILDが真田&ドーリングの急造新世代コンビにあっさりと王座を明け渡しました。世界ジュニアは王座を流出させたKAIが遂にオメガに雪辱し、王座を奪回しました。アジアタッグは依然として関本&岡林が王座を保持、6度の防衛を重ねました。それぞれの王座を巡って動きがあるでしょう。
 負傷欠場中の船木の復帰が決定し、因縁の永田へのリベンジに動き出しました。一方で寂しいニュースもありました。征矢匠が負傷しているアゴの状態が悪く、突然の引退表明となりました。兄弟でいい素材で面白いと思っていたので残念です。
 ノアは森嶋がGHCヘビー級、秋山&齋藤がGHCタッグ、金丸がGHCジュニア王者として、またユニット抗争を激化して、7.22両国大会も発表して、頑張ってはいますが、苦しい状況なのは変わりないようです。マイバッハも今一つですしね。
 26日はIGFのGENOME20を観戦しました。TDCホールはいつもは不思議と本当に満員になるのですが、今回は空席が目立ちました。日本人の若手が駄目なのがネックですが、今回はその日本人選手が主体のカード編成で、確かに魅力に乏しかったですが。
 澤田、鈴木、鈴川が出場したトーナメントはどれもしょっぱい試合でした。定は異種格闘技戦で角谷と対戦しましたが、こんなものを5Rもやられてがたまらないう試合でした。藤田は岡本を相手にさすがというところを見せました。タカクノウも相変わらずいい味を出していましたが、とにかく澤田、鈴木、鈴川がもっとしっかりしないといけません。
 メインはバンナ対コズロフのIGFチャンピオンシップでした。コズロフはごついガタイと凄みのあるたたずまいで魅力のある選手ですが、まだまだ知名度がなく、これも不入りの原因だったのかもしれません。試合もバンナの貫禄勝ちという感じでした。
 恒例の猪木劇場も、力道山の詩を読んだり、規制をなくせということでユッケを食べてみたり、北朝鮮に行ったときの荷物検査の話しを延々としたりして、何かまとまりのない感じでした。猪木信者にとっては、猪木の元気な姿が見れるだけでいいのですが。