Vol.200 スーパーJrからDOMINION


 6月の新日は恒例のスーパJrです。ぐずぐずしているうちに決勝戦の後楽園大会のチケットは売り切れてしまいました。幸いサムライTVで生中継があり、テレビ観戦できましたが。とりあえず6日の後楽園大会を観戦しました。平日で中盤戦でしたが、この日もよく入っていました。メインはデヴィット対PACの好カードで、名勝負となりました。2人の友情&ライバルストーリー、PACの勝利という番狂わせもあり、大盛り上がりでした。
 このPACを筆頭に、今回は多彩な外人選手が揃い、戦績も残しました。アンヘル・デ・オロ、アレックス・コズロフの新顔も予想外に健闘しました。対して新日のベテラン勢が成績は振るいませんでした。準決勝に残ったのはPAC、IWGPジュニア王者として全勝で早々に1位通過を決めたロウキー、デヴィットの外人3人に、唯一新日から田口でした。そんな中、優勝したのは田口でしたが、ようやくという感じで、予想はできました。決勝はアポロ55対決でとも思ったのですが、これは実現せず、ロウキーとの対戦、デヴィットとPACの再戦も少し期待しましたが、これも実現はせず、それでも良い大会だったと思います。
 反省点は、ブラックタイガーの欠場です。あんな問題ありの選手を安易にマスクマンとして復帰させ、結局は事件を起こして欠場というのはお粗末でした。出場決定戦で敗れたヤングライオンの高橋が直訴をして代打出場というのも安易でした。結局1勝したのみというのは、むしろ勝てただけ上出来ですが、リーグ戦にはまったく意味のない参加でした。
 ヘビー級でも内藤がIWGP挑戦をあきらめず、ストーリーが展開されました。自分の主張を押し通すのも時にはいいですが、今回の内藤には挑戦の資格はまったくなく、発表されたカードに不確定要素を持たせたことは不愉快でした。結局、タッグマッチながらオカダが内藤をフォールして決着を着けたのは痛快でした。
 そして迎えた16日の大阪大会は、超満員札止めの観衆を動員しました。IWGPヘビー選手権は、さすがに棚橋が雪辱するだろうとは思いましたが、オカダがここも勝てば面白いのにと思えるようになりました。1.4東京ドームでの凱旋の時はまったく認めていませんでしたが、その後の成長振りは見事だったと思います。熱戦の末、棚橋が王座に返り咲きました。早速、真壁、田中将斗が挑戦に名乗りを上げました。新たな流れに注目です。そして敗れたオカダの今後にも注目です。
 IWGPジュニア選手権は、スーパーJr優勝の田口がロウキーに挑戦しましたが、王座奪取はなりませんでした。復帰した飯伏が早速、挑戦を表明し、こちらも新たな動きに注目です。
 IWGPタッグ選手権は、王者の矢野&飯塚のヒールキャラ、天山&小島の因縁がこじれにこじれたこともありますが、両者リングアウト、再試合でノーコンテストというのはお粗末過ぎました。
 IWGPジュニアタッグは、ライガー&タイガーマスクが挑戦を表明しましたが、リチャーズの欠場により、TAKAみちのく&タイチとの王座決定戦となり、相手に不足ありで、残念でした。
 全日は17日の後楽園大会で、新たな動きが見れました。大森&征矢が真田&ドーリングから世界タッグ王座を奪回し、その後は例によってちぐはぐなやり取りを見せています。船木が稔とのタッグで武藤&カズを相手に復帰し、永田へのリベンジの狼煙を上げました。実は武藤も日本では久し振りの試合でした。
 これで7.1両国の新日&全日40周年記念興行の全カードも決まりました。諏訪魔と中邑、オカダの対戦は注目です。久し振りのビッグマッチで盛り上がって欲しいです。
 ノアは13日に後楽園で三沢メモリアルナイトが開催されました。あれからもう3年、ノアは厳しい状況が続いていますが、ようやくKENTAの復帰が発表されたのは明るいニュースです。森嶋対潮崎のGHCヘビー級選手権も決定し、こちらも7.22両国に向けて盛り上がって欲しいです。