Vol.202 G1の夏、スターダム後楽園大会


 今年はオリンピックもありましたが、やはり私にはG1の夏でした。8月1日、開幕戦の後楽園大会を観戦しました。水曜日でしたが、よく入っていました。波乱の開幕は当たり前のことなので、後藤がルーシュに、永田がアンダーソンに、真壁がアーチャーに敗れましたが、大波乱という感じでもなく、負けた方が好スタートという気さえします。メインで棚橋に敗れはしましたが、ベンジャミンもいいところを見せ、外人勢の健闘が目立ちました。注目の一番はセミの中邑対内藤でした。内藤の勝利は波乱といえば波乱ですが、まああり得る展開でもありました。今回の優勝予想は内藤、希望は中邑なので、やはり負けて好スタートかもと思いました。
 1日空いて、第2戦も後楽園で連戦です。小島、真壁、中邑が連敗スタートとなり、オカダも内藤に敗れ、内藤は中邑、オカダに連勝スタートとなりました。ベンジャミンが丸藤に勝利したのがインパクトでしたが、まだまだどうなるか分からないという状況です。
 土曜日は名古屋に移動して第3戦が行われました。中邑が初勝利を挙げましたが、真壁と小島が3連敗と窮地に追い込まれました。負けなしは棚橋の2勝のみとなりました。
 第4戦の大阪は、メインが棚橋対丸藤、セミが中邑対オカダという大一番でした。丸藤が棚橋に勝利しましたが、IWGP王者として他団体の選手に敗れるのはいただけません。大注目の中邑対オカダは中邑の貫禄勝ちでした。真壁が内藤から初勝利を挙げ、内藤は初黒星。リーグ戦はやはり混沌としてきました。
 7日の第5戦は仙台で、小島がアンダーソンからようやく初勝利、内藤がルーシュに2敗目を喫し、失速。更に混沌としてきました。
 第6戦は恒例となった横文大会で、鈴木が棚橋に勝利、IWGP王者が外敵に連敗となりました。真壁が中邑に勝利、小島も永田に勝利して、3連敗もまだ優勝圏内という状況となりました。
 1日空いて、いよいよ終盤戦に突入です。第7戦の新潟では、内藤がアーチャーに、天山がMVP敗れる波乱がありました。注目のメインは後藤対オカダでしたが、後藤がIWGP雪辱の勝利で、混戦の極みとなりました。4敗となった矢野、ルーシュはさすがに脱落でしょう。
 第8戦は三たびの後楽園で、Aブロックは棚橋が永田に勝利して10点で単独首位。小島、アンダーソン、丸藤、鈴木が8点で続く。Bブロックは、真壁、内藤、中邑、オカダ、アーチャーの5人が8点で並ぶという展開になりました。同点の場合は直接対決の勝者が上位というルールが効いてきそうですが、まだまだ分かりません。
 そして12日の最終戦両国大会を観戦しました。よく入っていましたし、盛り上がりました。今回は様々なプロモーション活動も展開しており、それも良かったと思います。
 まずはBブロックの公式戦で、アーチャーがMVPに敗れ、中邑が天山に敗れ、内藤が後藤に敗れ、全員が8点で並び、真壁対オカダの勝者が1位という状況になり、ここまでは予想通りでした。3連敗の後の連勝という勢いで真壁が勝つかと思ったのですが、結果はオカダの1位通過でした。
 続いてAブロックの公式戦で、小島がベンジャミンに敗れて脱落、丸藤も矢野に不覚を取って脱落、鈴木が永田に敗れて脱落となり、やはり棚橋対アンダーソン戦の結果次第となりました。こうなるともうアンダーソンが勝ってしまう気がしましたが、やはりそうなりました。
 オカダ対アンダーソンの決勝戦は予想外であり、期待外れでもありました。それでも試合内容は良かったですし、メインを締めたオカダがまた株を上げたと思います。
 柴田と桜庭の参戦表明というニュースもありました。柴田は自分から新日を出て行き、総合格闘技では実績を残せなかった男なので、別に今さらと思いますが、桜庭は総合格闘技でプロレスの強さを証明した実績を持ちますが、最近は怪我のせいか、年齢からか、さすがにもう限界という状態でした。今後はプロレスでどんな闘いを見せるのか興味があります。
 G1中の5日にはスターダムの後楽園大会を観戦しました。よく入っていましたし、盛り上がりました。スターダムには大いに期待しているのですが、よく健闘しています。この日は奮発して2列目、お土産付きの8千円のAシートで観戦しました。やはり間近で観ると臨場感が違います。お土産はポートレート2枚とやや期待外れでした。誰かのサインくらい入れて欲しかったところです。
 メインは白いベルトを賭けたゆずポン対美闘、セミが赤いベルトを賭けた高橋奈苗対世VI虎でした。人気とBY砲初対決というプレミア感からすれば妥当な順序ですが、奈苗が不満を漏らすのも分かりますし、そうでなければいけないだろうと思います。試合内容では奈苗が意地を見せてくれたという感じでした。世VI虎を相手にさすがの熱戦でした。対するメインは、ゆずポンのタイガースープレックスは秘策だったのでしょうが、やや唐突に終わってしまった感がありました。
 夏樹☆たいようは、第1試合の柴雷イオ戦と因縁の木村響子戦の2試合を戦いました。復帰間もないイオとも予想以上の大熱戦を展開し、木村とも激闘を演じました。やはり夏樹の実力は大したものです。イオのアクロバティックなプロレスもやはりいいです。すったもんだがありましたが、無事に復帰できて良かったです。頑張って欲しいと思います。
 他にも個性的豊かな選手が揃っており、各ユニットもうまく機能していて良かったと思います。ワッキーもいい味を出しています。来年4月29日に両国国技館の進出も発表されました。これは本当にビッグなチャレンジです。是非成功させて欲しいと思います。
 26日には新装の大田区体育館で全日がこけら落としを行いました。全日にはゆかりの会場で、ちょっと交通の便は悪いのですが、いい会場だと思います。機会があれば、また行ってみたいと思います。
 船木が秋山に勝利して三冠王座を奪回しました。試合時間は三冠戦史上最短の4分37秒でしたが、船木らしいといえばらしい試合で、内容は濃かったと評価されています。船木が三冠王者になるというのは、10年前なら考えられなかったことです。早速、諏訪魔との防衛戦が決まりましたが、どんな試合になるのか楽しみです。