Vol.204 新日両国&GENOME23


 10月8日、新日両国大会を観戦しました。G1以来、都内では今年最後のビッグマッチということで超豪華なカードが並びました。それでも客入りは8割程度、内容も盛り上がりも80点というところでした。後楽園は常に超満員、大盛り上がりという状況です。G1も大盛況でしたが、普通の両国となるとこれが現状です。悪かったというわけではありませんが、ドームに向けて、もっともっと頑張らなければなりません。
 第1試合から中西の復帰戦でした。永田&ストロングマンとの豪華トリオで、CHAOSの悪役トリオとの対戦で、最後は矢野にしてやられましたが、アルゼンチンもジャーマンも出し、上々の復帰戦でした。それでもまだ攻められると大丈夫かと思ってしまいます。そう思わせないようになって欲しいと思います。とにかく復帰できて本当によかったです。
 第2試合からタイトルマッチ3連戦です。IWGPジュニアタッグは、ロメロ&コズロフが急造チームで、何故チャンピオンになったんだろうと思いましたが、2人とも個人としてもチームとしても良かったです。挑戦したシェリーがいい選手なのは分かっていましたが、KUSHIDAは新日生え抜きではなく、ヤングライオンとして修行を積んだわけでもないので感情移入ができませんでした。タッグチームを作って派手な格好をする前にやることがあるだろうと思ってしまいます。IWGPジュニアも王者の飯伏は他団体、挑戦者のロウキーは外人ということで、感情移入ができませんでした。デヴィットが次の挑戦に名乗りを上げましたが、いつの間にか新日ジュニアは層が薄くなってしまったなという感じがしました。IWGPタッグは、アーチャー&スミスJrという超大型外人タッグに魅力は感じましたが、それでもいきなり王座奪取まではと思っていましたが、まさかの王座交代でした。タッグチームは昔からですが、あまりこれはというのがいませんね。中邑&オカダなんて本格的にタッグでやっていけばダントツだと思いますが、やはりタッグよりシングルの方が見たいですね。
 桜庭&柴田対真壁&井上は、参戦2戦目なのでまだ勝ち続けるだろうとは思いましたが、井上はまったく駄目でした。真壁もケンカを買って出たわりにはいいところありませんでした。井上はここで踏ん張らなければ、本当にもう存在意義がありません。真壁はちょっとここに関わるのは違うのじゃないかと思います。内藤対高橋は、内藤の怪我でまったく試合になりませんでした。そもそも出場してはいけなかったのだと思います。手術で欠場が決まりましたが、まずは休んで怪我を治ことです。
 そして終わりの3試合、まずはオカダ対アンダーソンの権利証争奪戦ですが、このシステムはうまいことを考えたものだと思います。それでもG1の決勝で見たばかりなのでどうかなと思いましたが、いい試合でした。オカダは受けもちゃんと出来るし、その上できっちりと勝てるので、本当に素晴らしいなと思います。この日のベストマッチでした。
 中邑対後藤のインタコンチ戦もいい試合でした。中邑は完全にスタイルを確立しています。最初はちょっと違うんじゃないかと思っていましたが、今は認められています。昔であれば封印すると言い出したであろうベルトもデザインを変えさせ、海外で防衛したり、新しいことで価値高めていくという手段を選びました。ただ田中将斗の抗争をしたことで俺のベルトと繰り返す後藤とは、もう最初から差がついていたと思います。
 メインのIWGP戦は一番の熱戦となりましたが、内容はイマイチでした。鈴木にはG1で負けたとはいえ、鈴木軍自体に勢いがあるわけではありませんし、今年始めにドームで決着がついています。IWGP戦ということでハードルも上がるので難しかったとは思いますが。
 豪華な全9試合、それでもキャプテンも田口も出場しないということで考慮はしていたのでしょうが、4時間は長過ぎました。
 同日にノアは横文でビッグマッチがありました。森嶋が秋山に勝ってGHCヘビー級王座6度目の防衛に成功。KENTAが谷口と組んでGHCタッグ王座を奪取。ゼロワンとの対抗戦5試合も行われました。こちらも現状で最高のカードを出したと思います。それでももっともっと話題を作っていかないといけません。
 16日はIGFのGENOME23、TDCホール大会を観戦しました。確かにチケットは売り切れていたのですが、空席が目立ちました。
 今回のテーマは闘魂3S対世界でした。まずは鈴川対バーネットでしたが、バーネットは一時の輝きは失ってしまったものの、鈴川ではまだまだ足下にも及びませんでした。セミの鈴木対アーツもやはり役者が違いました。メインの藤田対澤田に至っては、パンチ一発で秒殺という結果でした。
 いつもであれば猪木劇場がハイライトなのですが、この日のハイライトはメイン後の小川登場でした。藤田とのやり取りで大晦日の一騎打ちが確定的になりました。この2人の対決で果たして世間に届くのかというのはありますが、その辺で猪木が否定的な見解なのでしょうが、どうなるのか見守っていきたいと思います。