Vol.207 新日ドーム、引退まではゆずポン最優先で


 2013年のプロレス観戦は例年通り1.4新日ドームでスタートしました。仕事初めが4日なので遅れてしまうのですが、来年はやっと4日が土曜日で嬉しいなと今から思っています。
 内容は近年では一番良かったと思います。かつての満員の観客にはほど遠いですが、意外と客入りも良かったですし、盛り上がりました。
 メインは棚橋対オカダのIWGP戦でしたが、どちらが勝つか予想がつかない大一番となり、とても興味深かったです。勝敗が見えているとつまらないですから。思えば1年前のドームにオカダが凱旋帰国し、IWGP挑戦をぶち上げたときは、コイツ何?という感じでしたが、1年でドームのメインの大一番に登場するに相応しいまでに成長したのは本当に大したものです。試合も白熱した素晴らしい内容でした。
 その前には中邑対桜庭、真壁対柴田の2大シングルが組まれました。タッグで負けが続いて、フラストレーションも限界寸前になっていたところで期待の持てる2人がシングルで迎え撃つということで、こちらも興味深かったです。どちらもしっかりとプロレスをして、真壁はキングコングニー、中邑はボマイェという決め技できっちりと勝利してくれたのが良かったです。
 残念なのは橋本大地の負傷欠場です。代役の大谷が爆笑宣言のテーマで入場し、大地もセコンドで登場しましたが、やはり大地が新日のドームで試合をするところを見たかったです。
 曙、サップの追加参戦も残念でした。それからメイン前のDAIGOの歌も残念でした。中邑の勝利、そして煽りVも良くて、せっかくのいい流れがぶった切られました。声援を送っている女性もいるにはいましたが、プロレスファンはどん引きでした。一般の人を巻き込むことも必要でしょうが、興行の流れというものは大事にして欲しいです。ブシロード戦略は概ね賛同していますが、この辺は考えどころです。中村あゆみのサプライズ生「風になれ」はすごく良かったんですけど。
 IWGPジュニア選手権の3WAY戦はどうかと思ったのですが、派手で立体的な動きが更に映えて、ドームという空間には良かったかもしれません。オカダの入場シーンもドームには映えました。
 続いて6日はスターダム新木場大会を観戦しました。4月29日の引退まで、ゆずポンを見逃せないという感じです。
 ゆずポンは全力女子対川葛の8人タッグに出場しました。個性派揃いの8人の中でも、やはり一番目立っていたので、攻め込まれる場面もありましたが、きっちりと勝利しました。さすがという感じでした。やはり凄くプロレスの才能があると思うので引退は本当に残念です。一方で、8人の選手の中にいると、体が小さいんだなというのを改めて感じました。体力的にもきつくて限界というのは切実な思いなのだろうとも思います。とにかく去年と変わらない全力ファイトを見せてくれました。こちらも変わらず最後まで応援するしかありません。
 ボーナストラックとして新春ロイヤルランブルもありました。ここでもやはり目立つので途中で脱落しましたが、全体的に新年初ということもあり、楽しい雰囲気の興行でした。イブ決戦の奈苗戦のようにボロボロになることまなく、良かったです。
 続く14日の後楽園大会ももちろん観戦しました。スターダム2周年記念大会でした。思いがけず大雪になったこともあり、年末から1カ月も経っていないということもあるのか、やや空席が目立ちました。
 ゆずポンは妹分の宝城カイリと白いベルトを賭けての試合でした。実力差は歴然で安心して観られるなと思っていましたが、試合前に2人が所属するユニット全力女子の解散を発表しました。ゆずポンの魅力は何と言っても全力ファイトで、その全力をモットーとするユニットの解散は少し寂しいですが、ゆずポン引退後はスターダム所属選手は宝城1人になってしまうので、ならば今のうちにということでしょう。注目を集めるためにいろいろと仕掛けてくるところはさすがです。試合も全力で後輩を受け止めるという内容でした。
 新設の6人タッグ王座の初代王座決定トーナメントもありました。川崎葛飾の鹿島&惡斗の凸凹コンビがいい味を出して、初のベルトを巻きました。スペシャルシングルの世IV虎対松本浩代は15分では決着は着かないでしょうが、いい試合でした。夕陽対ヘイリー・ヘイトレッドもいい試合でした。負けはしましたが、夕陽も17歳、キャリア1年ということを考えれば、並の選手ではありません。将来が楽しみです。
 メインは高橋奈苗対木村響子の赤いベルト戦でした。木村は外敵として実力を発揮していますし、奈苗はスターダムのみでなく女子プロレス界のエースとして君臨しています。激戦でした。ここまでの2年間、スターダムは低迷する女子プロレスを引っ張って、充分頑張っていると思います。3年目にも期待します。
 20日は新日CMLLフィエスタ後楽園大会を観戦しました。前から一度観てみようとは思っていたのですが、今回初めて観戦しました。3年目を迎えて、後楽園ホールで3日連続興行とスケールアップしました。金土はサムライTVで見ると空席が目立ちましたが、最終日は超満員の盛況でした。
 とにかくミスティコの登場が衝撃的でしたが、WWEに行ってしまい、今回は2代目ミスティコの初来日が決まっていましたが、負傷欠場によりそのファイトは見れませんでした。それでも代役の大ベテランであるアトランティスを初め、素晴らしい選手が揃っていました。本場のルチャの雰囲気を体感でき、オカダのルチャ・ムーブなども見られ、とても楽しい興行でした。
 27日はDDT後楽園大会を観戦しました。初のDDTです。ゆずポンが参戦したからなのですが、これで1月は5回の観戦、久し振りに週1以上のペースでした。その内ゆずポンが3回ですが。
 ゆずポンは高木社長との爆乳222cm砲で、男色ディーノ&世IV虎と対戦。ディーノの男色尻攻撃の餌食にもなり、いつも通りに(方向性はだいぶ違いますが・・・)目一杯のファイトを見せてくれました。次は路上プロレスをやりたいとのこと。心配でもあり、楽しみでもあり・・・。
 DDTは客もまあまあ入っていましたし、盛り上がっていました。独自の世界が出来上がっています。特に飯伏、ケニー、HARASHIMAの3人は、実際メジャーでも通用していますが、素晴らしいでしす。