Vol.209 あと1カ月、3月も・・・


 3月の観戦は3日のスターダム新木場大会から。ゆずポンの引退がいよいよ迫り、スターダムが見逃せません。同日に後楽園では新日の旗揚げ記念日もあったのですが、最近の新日後楽園はのんびりしていると売り切れてしまうというのもありますが、新木場に目が行ってしまいます。そういえば小橋の引退試合は即時完売で買えませんでした。ゆずポンの路上プロレスも売り切れで買えませんでした。人気があっていいことですが、残念です。
 さて、3日のスターダム新木場大会です。ゆずポンは夕陽との最後のYダッシュで、宝翔天女に勝利しました。夕陽も現役女子高生という若さで、かなりの素材です。Yダッシュもいいチームだした。もっと長く観たかったです。宝翔天女もだいぶ力をつけてきました。ゆずポン引退後はもっともっと頑張らなければならない選手です。期待しています。
 メインは夏樹対米山のハイスピード選手権でした。30分時間切れ引き分けでしたが、いい試合でした。セミでは木村モンスター軍に初来日のアマゾンという183センチのまさにモンスターが加入。そのせいでヘイリーとの関係が不穏な感じになるという動きがありました。3期生もデビューして層が厚くなりましたし、新木場は常に満員になるようになりました。
 7日はひさしぶりにドラゲー後楽園大会を観戦しました。数年前はチケットを買うのも大変でしたが、そこまでのことはなくなっていました。それでも9割方は入っていました。新日、スターダムとは客層が違いました。盛り上がりはあって、固定客がついているという感じです。久し振りでも充分に楽しめました。
 菊タローのお笑いゲート選手権、プロレス・歌・アルコール3本勝負、キャプテンフォールマッチ、イリミネーションマッチとバラエティーに富んでいて、ちょっとエンターテイメント性が強すぎるかなと感じるくらい楽しいプロレス全開でした。
 ウーハー・ネイションという黒人レスラーが大活躍でした。身長190センチ、ものすごい筋肉&パワーながら、最後はその場飛びのバック転プレスをやってみせたのには驚きました。これは面白いレスラーです。
 17日は再びスターダム後楽園大会を観戦しました。ゆずポン最後のそして両国前最後というビッグマッチです。
 ゆずポンは里村明衣子戦で、引退発表直後の高橋奈苗戦以来、引退前最大の大一番でした。敗れはしましたが、変わらぬ全力ファイトを見せてくれたので、仕方ないと言ってはいけないのでしょうが、とにかく怪我なく終わって良かったと思います。
 セミとメインは、キムラモンスター軍とのタイトル戦で、川葛が木村&ヘイリーに、高橋奈苗がアルファ・フィーメルに敗れ、まさか赤いベルトまで取られるとは思っていませんでしたが、2つの王座が流出してしまいました。両国に向けて勢いがつくどころか暗雲が立ちこめてしまいました。
 旗揚げから2年間、すごく順調にきたスターダムが初めて迎えた試練の時です。イオや宝翔天女ら若い力が決起して、団結力を見せてくれたので、きっとこの試練を乗り越えて新たなスターダムを見せてくれることを期待します。
 同日に全日の両国大会がありました。三冠ヘビー級王座は、諏訪魔が船木から奪回しました。どちらが全日の本道なのか分からないところがあり、この結果は何ともいえませんが、世界タッグはGET WILDが秋山&潮崎に敗れ王座流出、世界ジュニアはカズが金丸に敗れ奪回なりませんでした。アジアタッグは田中&金本が鼓太郎&青木に勝利して防衛したものの、バーニングに2つのベルトが渡ってしまいました。
 そして試合後に新オーナーがリングに上がり、ファンのひんしゅくを買ったとか。後味の悪い興行になってしまったようです。こんなリング外のことが話題になるようではいけません。
 24日はスターダムの大阪大会を観戦しました。ゆずポン引退ロードで一度遠征もしておこうかと思ったのですが、異色の世IV虎とのタッグで、これまた異色の高橋奈苗と夏樹☆たいようのタッグとの対戦というスターダムを引っ張って来た4人によるタッグマッチカードは、引退ロードの中で重要な試合となりました。夏樹に敗れ、号泣していましたが、高橋奈苗に続いて世IV虎も引退試合の相手に名乗りを上げました。その間に立ち直り、引退試合の相手は実はずっと心に決めている。31日の試合後に会見で発表すると宣言しました。相手は奈苗か世IV虎に絞られました。これまでの感じから世IV虎が本命と思うのですが、発表を待ちたいと思います。
 両国に向けた流れの中でも重要な興行でした。赤いベルト挑戦者決定戦は、柴雷イオが優勝し、両国でアルファ・フィーメルへの挑戦が決まりました。タッグ王座には後楽園で宝翔天女が挑戦を表明しており、新しい力が怪物に挑むことになりそうです。じきに全容が明らかになるでしょう。期待したいと思います。