Vol.212 スターダム後楽園、全日騒動、バレットクラブ


 6月のプロレス観戦も2日のスターダム後楽園大会からスタートしました。両国後、初のビッグマッチということで豪華カードがラインナップされました。入りもまずます、大いに盛り上がりました。
 残念だったのは翔月なつみが頸椎の負傷で欠場となり、タッグタイトルが流れてしまったことです。代わりに彩羽匠との情熱注入マッチに勝利した高橋奈苗が連戦で出場しましたが、モンスター軍はセコンドのヘイリーも介入して実質3対2の戦いとなり、宝城カイリが敗れてしまいました。タッグ王座は奪取したものの、その後も悔しい思いをさせら放しの彼女なので、何とか一矢を報いて欲しいところです。
 大型新人の彩羽匠は大物振りを発揮していますが、やはり高橋奈苗相手では役者が違いました。それでも大きな可能性を持った選手であることに変わりはなく、今後の成長に期待します。
 第1試合のスクランブルタッグウオーズでは、このところ頑張っている岩谷麻優が須佐えりにフォール勝ちし、タイトル挑戦権を獲得しました。夏樹☆たいようを破り、新王者となった米山香織に挑戦を表明しました。彼女もいいキャラクターだと思っていました。ただ結果がまったくついて来なかったのですが、最近は健闘していて、大化けの可能性を感じさせます。頑張って欲しいです。
 白いベルトはゆずポンの後の2代目王者となったダーク・エンジェルがスーパー女子高生の夕陽に勝利して王座を防衛しました。夕陽も将来性抜群の選手ですが、まだ実力者ダーク・エンジェルには及びませんでした。このベルトはゆずポンとのいきさつから、欠場中の惡斗に何としても獲ってもらいたいところです。
 メインは柴雷イオ対世IV虎の赤いベルト戦でした。最強フィーメルを攻略して王座を奪回したイオとゆずポンの後継者に指名された世IV虎との戦いは興味深いカードでしたが、イオがここ一番の大技ムーンサルトフットスタンプを決めて勝利しました。いい試合でした。
 全試合いい試合で、いい興行だったと思います。ゆずポンも引退後初めて来場し、サイン会、ツーショット撮影もやってくれて嬉しかったです。
 この日の夜の後楽園では全日の興行がありました。秋山&潮崎が諏訪魔&ドーリングに勝利して世界タッグを初防衛。金丸が大和に勝利して世界ジュニアをV3しましたが、話題はリング外のゴタゴタの方に向いてしまいました。武藤が会長を辞任、内田社長の解任が発表され、悪評高い白石新社長が一転して低姿勢でリング上から挨拶をしました。武藤が株の買い戻しを交渉しているとのことでしたが、その後、交渉は決裂し、武藤は退団、諏訪魔は残留を表明し、いよいよ全日は分裂が避けられない状況となりました。武藤が白石氏を頼ってしまったことが悪いわけで、責任は武藤にあると思いますが、残念なことです。
 新日は9日に後楽園でスーパーJrの優勝決定戦がありました。大盛況で何よりです。スカパーのテレ朝チャンネルで生中継があったのでテレビ観戦しました。これも大歓迎です。
 ヒールに転向し、外人軍団を率いて、バレットクラブを結成したデヴィットが完全制覇を果たしました。田口が準決勝進出を決めながら腰痛により欠場になってしまったことが残念です。決勝の相手がアレックス・シェリーではデヴィットも負けられないでしょう。反則、介入もありましたが、押さえるところは押さえていたと思います。バレットクラブ悪くないと思います。22日には大阪でビッグマッチがあり、こちらも大盛況でした。デヴィットはバレットクラブの介入もありましたが、棚橋に勝利して、真壁を下してV2を達成したオカダのIWGPヘビー級に挑戦を表明しました。面白いと思います。
 ノアは13日に後楽園で三沢メモリアルナイトが行われました。丸藤が杉浦に勝利して、KENTAのGHCヘビーに挑戦が決まりました。田上の年内引退も発表され、新生ノアをアピールしています。そんな中、森嶋が長期欠場となってしまったのは残念です。
 23日はスターダム新木場大会を観戦しました。翔月なつみが負傷欠場中ですが、吉乃すみれが音信不通とのニュースがあり、岩谷麻優も体調不良で急きょ欠場となり、こちらは来場して挨拶もしましたが、ちょっと欠場者が多いのが気になります。
 カードも急きょ変更になり、6人タッグ王座決定トーナメントにチームで出場するはずだった柴雷イオと彩羽匠が一騎打ちを行いました。そんな事情があったとはいえ、15分とはいえ、王者が新人相手に引き分けはいただけませんでした。6人タッグの王座決定戦では、宝城カイリがキムラモンスター軍にひたすらいたぶられ、最後に逆転の丸め込みで勝利しました。結果としては良かったですが、よく耐えたとも思いますが、もう少し力で勝つところを見せてくれないと心底からスッキリできません。そんな中、次回大会から惡斗の復帰は明るいニュースでした。