Vol.214 ドラゲー、栗原引退、G1、スターダム


 8月の観戦は1日のドラゲー後楽園からでした。直前の神戸でのビッグマッチで、長く王座に君臨していたCIMAが遂に敗れ、鷹木が新王者となりました。一方、YAMATOが鷹木と決別し、ヒール転向という展開もありました。CIMA不在でドラゲー新章のスタートという感じでしたが、超満員の入りで盛り上がりました。
 メインはマッドブランキーと暁が解散を賭けた試合で、人数が5人対4人のため5人のマッド軍は2カウントでフォール負け、さらに敗者は紙切りかペナルティーという特殊なルールでしたが、白熱した試合となりました。敗れてマスクを剥がされたのはシェンロンで、暁が解散という結果にはサプライズはありませんでしたが、その後に新展開がありました。勝ったマッド軍が戸澤を追放、戸沢は望月とタッグを結成となりました。マッド軍の戸澤はなかなか面白いキャラだったので、ちょっと残念な気もしますが、興味深い新展開でもありました。
 4日は栗原あゆみの引退興行を観戦しました。こちらも早くからチケットは売り切れ、超満員の入りでした。スターダムでない女子プロは久し振りでした。WAVE系といったところでしょうか。華名と柴雷美央のタッグ対旧姓・広田さくらと渋谷シュウのタッグ、浜田文子とSareeeのシングル、乱丸、桜花由美、木村響子らが出場したロイヤルランブルなど、なかなか面白かったです。
 栗原は第1試合で弟子の飯田とシングルマッチで思いを伝える暑い試合を見せてくれました。そしてメインでは師匠のAKINO、弟子の飯田とトリオを結成し、ゆかりのあるアジャ&GAMI&中川ともかと対戦しました。ミサイルキックの連発などらしい攻撃も繰り出し、コーナーポストの栗原に次々と試合に出ていない選手まで攻撃を繰り出すというお約束もあり、ここにはまさかのスターダムから奈苗、夏樹、イオ、そして風香も登場しました。最後はGAMIの確信犯的な誤爆から、中川もアジャに攻撃、栗原の裏投げでアジャからフォールを奪い、アジャは下から栗原を抱きしめました。意外にもとても楽しい試合でした。
 そして最後まで明るい笑顔で、とてもいい引退興行だったと思います。今後は保育士の資格を取得して保母さんを目指すというのもていいなと思いました。
 11日は新日両国大会G1優勝決定戦を観戦しました。各地で行われたリーグ戦も大盛況、熱戦続きだったようですが、最終日も大盛況、大盛り上がりで、内容も良かったです。23回目となりますが、さすがG1です。目玉であった飯伏はスタートは快進撃でしたが、途中で失速、天山の欠場により最終日は公式戦もなしで残念したが、むしろよく頑張ったというところでしょう。
 第1試合は高橋裕二郎がギャルを侍らせながら永田を挑発。そして永田が勝利するという、これはこれで面白かったです。まずBブロックのリーグ戦が行われ、中邑はいい感じだったと思うのですが、ベンジャミンに敗れ、内藤がアンダーソンに勝利して決勝進出となりました。後半のAブロックは、デヴィットが真壁にセコンド介入、反則攻撃のオンパレードで勝利。ブーイングもありましたが、デヴィットのヒールっぷりは嫌いではないです。小島に敗れたオカダが脱落。小島が天山のモンゴリアンチョップを見せたことで勝負あったという感じです。棚橋が柴田に大逆転で勝利して、決勝進出を決めました。これは予想外でしたが、見事な切り返しでした。
 決勝の内藤対棚橋もいい試合でした。長期欠場から復帰したばかりでどうかと思ったのですが、よく頑張りました。最後はやはりスターダストプレスが見事に決まりました。考えてみれば内藤は巻き返さなければならない状態だったので、今後に期待です。
 17日は久し振りのスターダム後楽園大会を観戦しました。メインは柴雷イオ対木村響子の赤いベルト戦のビッグマッチです。前哨戦で負けが続き、木村響子にやりたい放題されていたので、何としても勝って欲しいと思っていました。
 セミの6人タッグ王座戦は、惡斗がパシリを辞めたいと言ったことから挑戦者の川葛の関係が微妙となり、それでも夏樹と世IV虎が惡斗をアシストし、最後を託しましたが、負けてしまうという伏線がありました。途中、セコンドのフィーメルが乱入、ロッシー小川社長も試合前の木村のパフォーマンスで巻き込まれていて、両陣営が入り乱れる中、惡斗がモンスター軍に加担、川葛の2人に椅子を振り下ろしました。これで惡斗は川葛と決別。モンスター軍入りが濃厚となりました。ヒールを貫くなら、それもいいかもしれません。
 そんな大混乱があって、どうなることかと思いましたが、最後はイオがムーンサルト・フットスタンプも決めて、きっちりと勝利したので、本当に良かったです。
 第1試合の奈苗&脇澤対岩谷&須佐もいい試合でした。オープニングで今井リングアナの追悼もあって、改めて全女魂を感じました。未来のスターダムを背負う若い2人も健闘しました。第2試合のフィーメル対松本浩代は、大型同士のど迫力の一戦でした。第3試合の白いベルト戦は、ゴールデンルーキーの彩羽匠が果敢に挑みましたが、ダーク・エンジェルはさすがでした。退団した翔月なつみもリングから挨拶をしました。ケガの回復に目処が立たないため退団となったものの復帰してスターダムのリングに上がることを目指すとのことで、頑張って欲しいと思います。ひっそりとでしたが、ゆずポンも観戦していました。
 試合数は少なかったですが、どれもいい試合で、とても良い興行でした。ただ客入りは、新木場だと満員になるのですが、後楽園はまだまだです。エンディングでは次の5☆STAR GPに向けて全選手がアピールしました。決勝戦は9.23後楽園です。もっと席が埋まるように頑張って欲しいと思います。
 そして翌週の25日は再びスターダムの新木場大会を観戦しました。5★STARGPの開幕戦。ここから3週連続の新木場です。ゆずポンも2週連続で観戦に来ていました。前年度優勝者なんですよね。思えば、昨年の優勝戦を観戦して、凄い試合でボロボロになって、それでも試合後は笑顔でファンサービスするグラレスラーの姿にすっかりファンになったのでした。あれから1年、当時以上にスターダムにハマっている気がします。
 川葛と決別して動向が注目される惡斗が加入が噂されるモンスター軍のボス木村響子に勝ったり、夕陽が夏樹に勝ったりの番狂わせあり、赤いベルト王者のイオが二冠王の米山に勝利して好発進したり、高橋奈苗と世IV虎は15分引き分けたりと、見所たっぷりの興行でした。試合時間の15分はやはり短くて、引き分けがリーグ戦の行方を左右するような気がします。負けはしましたが宝城選手は応援したくなってしまう選手です。
 同日に全日の大田区大会がありましたが、スターダムの方が気になって、まったく観に行く気にはなりませんでした。サムライTVの映像で見ると、観客動員は苦戦しているようです。分裂なんてしているから当然の結果ですが。
 諏訪魔が潮崎に勝利して三冠ヘビー級王座V2に成功しました。試合に勝つのはもちろんですが、エースとして諏訪魔に全日を引っ張って行ってもらうしかないです。頑張って欲しいと思います。