Vol.217 スターダム100回、新日で1000回、貴子25周年


 11月4日、スターダム100回記念後楽園大会を観戦しました。メインは赤いベルト王者の柴雷イオと5☆STAR GPに優勝した高橋奈苗との選手権。どちらも負けられない大一番でした。他にも好カードが揃い、前回よりも観客動員が増えたのは何よりでした。
 第1試合は注目の新人、コグマのデビュー戦でした。15歳、プロテスト合格から1カ月足らずでのデビューはフレッシュそのもの。相手は入場時の発表でしたが、夏樹は妥当なところでしょう。セコンドや売店で見る限り、小柄で控えめな15歳の少女でしたが、なかなかどうして気迫もあり、よく頑張ったと思います。スターダムの新人は揃ってレベルが高いですが、その中でも逸材との呼び声が高く、今後に期待大です。
 第2試合は、スーパールーキーの彩羽匠が試練の10番勝負として松本浩代と対戦しました。彩羽も両国の里村戦で破格のデビューをし、実績も積んでいるのですが、最近はちょっと伸び悩みの感があります。コグマのデビューを刺激にさらに飛躍して欲しいところです。
 第3試合は川葛とたわしーずのタッグマッチで、とにかく面白かったです。こういうのもいいですね。
 第4試合は6人タッグ選手権です。王者組の米山&宝城&夕陽のちびーずに対するのは、木村&フィーメル&アマゾンのモンスター軍。ほとんど反則のような組み合わせです。それでもちびーずが勝ってくれると思っていたのですが、モンスター軍の勝利となり、たわしーずが挑戦に名乗りを上げました。ちびーずはやはり寄せ集めの感があり、モンスター軍も同様で、今話題のたわしーずの活躍に期待です。
 セミはダーク・エンジェル対惡斗の白いベルト戦でした。惡斗は川葛を脱退し、木村と対等タッグを組むなど必死で頑張っています。そして4度目の挑戦にして、遂に念願の白いベルトを奪取しました。ゆずポンとの白いベルトを巡るやり取りを見ていたので、取らせて上げたいとは思っていましたが、もっともっと頑張らなければいけないと思います。
 ここで休憩をはさんでのメインはイオ対奈苗の赤いベルト戦です。スターダムファンとしてはどちらも勝って欲しいところですが、それでも引き分けではつまらないという思いもありましたが、そういう意味では29分59秒での決着というのは最高の結末でした。これまでベルトを腰に巻かなかったイオが初めてベルトを巻きました。それでも本人は言っていたように1回勝ったくらいでは高橋奈苗を超えたことにはなりません。
 100回は単なる通過点です。まずは後楽園を満員にして欲しいですし、それは決して不可能なことではないと感じました。そしてもう一度両国の大舞台にも進出して欲しいです。
 続く6日の新日後楽園大会も観戦しました。仕事の都合で後半戦しか観れませんでしたが、とても面白かったです。そして大盛況でした。今の新日は本当に充実しています。真壁、内藤、中邑、オカダらが持ち味を発揮し、バレットクラブ、鈴木軍も存在感を示しています。
 この日はジュニアのタッグトーナメントがメインでしたが、ジュニアの試合も良かったです。初めて観るマット&ニック・ジャクソンも素晴らしかったです。
 そして個人的なことですが、プロレス観戦歴二十数年、この興行で通算観戦1000回を達成しました。年間平均40回といったところ、一番観ていた90年代は年間100回に迫る勢いでした。2000年代に入り、観戦回数も減っていましたが、今年はスターダムにはまり、年間50回ペースが復活していました。まだまだ頑張ってみようかと思います。
 15日はLLPW−XのTDCホール大会、井上貴子25周年記念イベント闘い続ける女たちを観戦しました。メインは貴子&京子のW井上対堀田祐美子&豊田真奈美でした。元全女の4人の元気な姿を観られて何よりでした。プロレスとロックの融合ということで、懐かしいSHOW−YAのLIVEもありました。彼女たちにもまだまだ頑張って欲しいし、もっと興行をやって欲しいです。
 23日は再びスターダムの新木場大会を観戦しました。タッグトーナメントの準決勝&決勝でした。川葛、惡斗と木村の対等タッグ、奈苗と宝城の七海里、モンスター軍のフィーメルとアマゾンとまったく予想のつかない4チームが勝ち上がっていましたが、決勝は対等タッグ対モンスター軍となりました。仲間割れや反則が危惧されましたが、何とかまともな試合になりました。惡斗も頑張りました。最後は惡斗と木村が風香GMを巻き込んでの締めで、いつもと違いましたが、それはそれで良かったと思います。
 第1試合では新人のコグマがワッキーを相手に健闘しました。とてもいい感じです。その他の5選手は第2試合のスクランブル・シングルウォーズを行い、これもなかなか面白い試合でした。