Vol.221 W−1両国、ドラゲー後楽園、やっぱりスターダム


 3月2日にW−1の初両国大会がありました。TNAとの全面対抗戦ということでしたが、今一つ魅力に欠け、武藤全日時代の両国大会の長さも頭にあり、スカパーで生中継もあったので会場には行かず、テレビ観戦しました。観客動員は今一つだったようですが、興行は意外に早く3時間弱で終わっていました。
 KAIはメインでTNA世界ヘビー級王座に挑み、マグナスに敗れ、真田はセミでXディビジョン王座に挑み、エイリースにラウンディング・ボディープレスで勝利して王座を奪取と明暗を分けました。W−1になっても、KAIはあまり変わりませんでしたが、真田は明らかに変わりました。現時点では真田の方が輝いているように思いますが、KAIもこれから巻き返せばよいだけのことです。これからもエースの座を競い合って欲しいと思います。
 Xの太陽ケアはインパクト充分でしたし、内容は悪くはなかったと思います。7月6日の両国大会も発表になりました。武藤が公言している通り、打って出るのはいいことです。まだまだ武藤の中心での活躍も見たいです。
 観戦は3月6日のドラゲー後楽園大会に行きました。リコシェがドリーム王座を奪取したことで、決まっていたウーハーとのシングルが史上初外人同士のタイトル戦でメインとなりました。YAMATOとT−Hawkのノーロープマッチなど、試合内容もよく、面白かったです。盛況なのも分かります。ちょっとマイクアピールが長過ぎますが。
 同日に新日旗揚げ記念大田区大会がありました。行くなら大田区体育館より後楽園ホールという感じでした。IWGP王者同士の戦いとなったオカダ対飯伏は期待通りの良い試合だったようです。超満員札止めで、新日本も絶好調です。
 8日はノアの有明コロシアム大会がありました。永田がGHC王座を防衛し、内藤も初参戦と、新日との交流が続いていますが、観客動員は苦戦しました。今のノアにはなかなか足が向きません。
 9日はスターダム新木場大会を観戦しました。新シーズンの開幕戦で、華やかなムードでしたが、第1試合からコグマ対フィーメル、セミでは高橋奈苗情熱注入マッチに、ゆうなが挑みました。5期生にとっては試練の1日でしたが、2人ともよく頑張ったと思います。
 メインでは惡斗と宝城の3期生タッグが川葛と対戦しました。夏樹引退後の川葛、不穏なムードの対等タッグはどうなるのかという中での対戦でしたが、大きな動きはなく、タッグではやはり急造タッグの三輝星は、川葛にはまったく歯が立たずでした。
 16日はスターダム後楽園大会を観戦しました。昨年は外敵に全敗し、赤いベルトも流出した悪夢の大会となりました。今年も外敵との対戦が多数組まれましたが、今のスターダムの充実ぶりなら昨年のようなことはないだろうと思いました。そして引退が決まっている夕陽のスターダムラストマッチ、夏樹の後楽園ラスト2でもありました。まずまずの盛況で何よりでした。
 第1試合は、愛星対コグマの5期生対決でした。結果は愛星の2連勝となりましたが、2人はこれからも競い合って切磋琢磨していって欲しいと思います。第2試合は彩羽の試練十番勝負で、マディソン・イーグル戦でした。オーストラリアからの刺客で超大型でしたが、中身は案外でした。
 第3試合はたわしーず対米山&ケリー&初日の出仮面のアーティスト選手権でした。自ら歌う音痴な歌で入場、たわしが公認凶器の楽しい試合でした。最後の大たわしでの顔面への強烈な一撃には思わず笑ってしまいました。そんな中にも岩谷の成長が感じられます。
 第4試合は惡斗と夕陽の白いベルト戦でした。夕陽はスターダム所属ではないので外敵との戦いともいえるかもしれませんが、まったくそんな気はしません。2人は同期の間柄で、逸材の夕陽に雑草の惡斗は負け続けていました。最後は絶対に負けられないところでした。試合後は惡斗がぶっきらぼうに夕陽に花束を贈呈。とてもいいシーンでした。
 第5試合は奈苗&宝ちゃんの七海里が木村&フィーメルのゴッデス王座に挑みました。唯一外敵に敗れる結果となってしまい、とても残念でしたが、本人も認めている通り宝ちゃんの力不足でした。七海里はとてもいいチームなので、もっともっと強くなってタッグ王座を取って欲しいと思います。
 セミは夏樹の後楽園ラスト2ということで川葛対決でした。夏樹が左ヒザを負傷したようで、試合内容はちょっとギクシャクしてしまいましたが、世VI虎が親分越えを果たしたのは大きかったと思います。川葛を脱退した惡斗の再合流もいいシーンでした。
 メインはイオ対メリッサの赤いベルト戦でした。試合前には両国国歌の斉唱もあり、世界ムードがあって良かったです。ただ米国最強の呼び声もあったメリッサでしたが、案外でした。ラストもスープレックス・デ・イオが崩れ、ちょっとイマイチでした。それでもV6、1年間ベルトを守り続けたのは立派です。7試合3時間はスターダムにしては長い興行でしたが、よい内容の興行でした。
 22日は長与プロデュース興行がありました。今さら長与でもないだろうと思い、観には行きませんでしたが、サムライTVに出演した長与を見たらやはり文句なく格好良かて、さすがスーパースターという感じでした。長期負傷欠場していたKAORUの3年振りの復帰戦がメインの興行でしたが、リハビリ中に歌を聞いて励まされたという華原朋美が来場して歌ったということで、これは生で見たかったなと思いました。
 長与は新団体の設立を発表しました。これは女子プロレス界にとって大きな出来事です。活性化につながってくれればいいと思いますが、今後に注目です。