Vol.223 今年は何故か新日とスターダムがよく重なる


 4月末、ビックリなニュースが飛び込んできました。KENTAのノア退団です。5月3日、17日とフリーとして参戦してしたのが最後となりました。今後はWWEに登場するようです。どんな活躍をするのか興味がないわけではありませんが、プロ野球でも日本人のスター選手がメジャーに行くケースが目立ちます。個人的にはあまり賛同できない風潮です。プロレスでもそんな流れが出来るとは思いませんが、とにかくノアにとっては大きな痛手です。今後が大いに不安です。
 GW4連休初日、5月3日はスターダム新木場大会を観戦しました。6月1日に引退する夏樹選手の引退ロードでラスト川葛がメインでした。再加入が決まっていた惡斗の欠場は残念でしたが、夏樹&世IV虎対イオ&奈苗のタッグ戦になり、それはそれで注目の一戦となりました。引き分けかと思ったのですが、赤い王者のイオが夏樹に敗れるという結果になりました。やはりタッグでは川葛は強かったです。
 この日は新日のレスリングどんたくがありました。最近の新日は何処へ行っても観客動員も好調ですし、試合内容も良いのですが、この日はニュースで見る限り、ちょっとどうかなと思う内容、結果でした。オカダが裕二郎の乱入もあり、AJスタイルズに敗れてIWGP王座転落。中邑&桜庭もグレイシーに敗れました。
 GW連休の最終日、6日もスターダム新木場大会を観戦しました。メインは夏樹最後のハイスピード防衛戦で、赤いベルト王者でもあるイオが挑む注目の一戦でした。
 夏樹が王者のまま引退もそれはそれでハッピーエンドでしょうが、ハイスピードの戦いを引き継いでいくには、誰かがベルトを取らなければいけないと思います。麻優はまだ届かず、夕陽は引退し、米山は外様、となればイオしかいません。赤いベルトの王者でもあるイオが立ち上がったのは勇気ある決断だったと思います。
 試合は素晴らしいハイスピードの攻防の末、イオが掟破りのイオちゃん☆スパニッシュフライで勝利しました。強い気持ちを持って攻め切りました。これでシングル2冠を達成。あっぱれでした。敗れた夏樹もあっぱれでした。素晴らしい試合、素晴らしいハッピーエンドでした。
 彩羽は赤いベルトに挑戦を表明し、GWが査定試合となっていましたが、木村と引き分けでした。15分では仕方ないと思いますが、負けなかったことで、挑戦ということになったようです。あえて厳しく言わせてもらえば、これで挑戦させてはいけないと思います。
 高橋奈苗と宝城カイリの七海里も良かったです。是非タッグ王座をモンスター軍から奪回して欲しいと思います。たわしーずも特にワッキーが絶好調でした。何故か中邑ばりにクネッて、タギッていましたが、面白過ぎました。
 16日にゆずポンのバースデイイベントに2年連続参加、23日に中野のぶるちゃんで風香イベントに参加し、25日と26日は連チャンで新木場と結局スターダムラッシュとなってしまいました。
 まず土曜日はパッションレッド興行でした。夏樹のラスト3です。立ち見も出る大盛況でした。引退間際になって、夏樹の偉大さを再認識しています。
 第1試合でかつての師匠であるさくらえみと組み、奈苗とプロレスの師匠である日高とのタッグと対戦。第4試合では、夏樹の憧れであった中西百恵が一夜限りの復帰で、ナナモモが10年振りの復活、夏樹&脇澤のナツミホと5分間のエキジビキョンを行いました。そしてメインでは最後の奈苗&夏樹で、里村&コマンド・ボリショイと対戦。記憶が飛んだという激しい試合で勝利しました。他の試合も含めて、パッションあふれる素晴らしい興行でした。
 日曜日はスターダムの興行で、夏樹のラスト2でしたが、まったく悲しい雰囲気はなく、楽しさあふれる素晴らしい興行でした。夏樹本人の未来を見せるという気持ち、他の選手、観客が夏樹をいい形で送り出そうという気持ちが一つになり、はじけました。年に一度味わえるかどうかという、プロレスファンで良かった、ここに居て良かったと思える最高の空間でした。
 夏樹とイオのタッグは何も問題ありませんが、高橋奈苗と木村響子が組むという水と油の2人が組むということで、どうなるのだろうと思っていましたが、しっかりとまともにプロレスをやり、となれば強いチームでしたが、夏樹とイオの思いが最強タッグの2人を上回りました。
 同日は11年振りの新日横浜アリーナ大会とバッティングしていましたが、どんたくの結果が不満でしたし、それを受けてのカードにはまったく魅力を感じませんでした。どうせオカダが奪回するのだろうと思っていたのでIWGP戦は予想外でしたが、負ければ負けたで後味がよくなかったでしょうし、中邑がグレイシーに勝利もここまで引っ張っては素直に喜べませんし、観衆も7800人と満員にはほど遠かったようで、迷わずスターダム新木場を選択して大正解でした。
 8月10日も新日G1決勝とスターダム後楽園大会がバッティングしているのですが、両国ならすごく悩んだところですが、西武ドームでは、今のところ迷わずスターダムのつもりでいます。