Vol.224 フォーエバー・ハイスピード


 6月1日スターダム後楽園で夏樹☆たいようの引退記念興行がありました。超満員の入りでした。札止めとまではいきませんでしたが、それは次なる夢ということでいいのではないでしょうか。
 スターダムにはかなりの思い入れを持っていますが、夏樹にはそれほどの思い入れはなかったのですが、引退を発表して、引退ロードを見ているうちに夏樹の凄さを痛感しました。まだまだ早いという気もするのですが、本人が決めたことなので、やり切って辞めるのであれば悲しいことではありません。いい形で送り出してあげたいと思いました。本人も他の選手もファンもその気持ちで一つになって、とてもいい形で送り出せたと思います。
 欠場していた惡斗はまだまだ体調も戻っておらず無理やり復帰したようでしたが、何とか親分のために出場し、第1試合でスターダム軍として外敵軍とイルミネーションマッチを戦い、世IV虎との川葛2人残りでメインに花を添えました。Xとして男色ディーノが出て来たのは意外でしたが、明るくなって良かったです。
 たわしーずも外敵のともだちめいにあに勝利して6人タッグ王座を防衛。いつもの楽しい試合で良かったです。イオは彩羽から赤いベルトを防衛し、新記録のV9を達成。その場で里村に電話して次の防衛戦を決めるというのは斬新でした。
 そして引退試合の相手は高橋奈苗しかいません。もちろん素晴らしい試合でした。引退セレモニーでは前村早紀、前川久美子、松尾永遠、栗原あゆみら懐かしい顔を見られ、師匠のアニマル浜口も登場しました。いいセレモニーでした。
 夏樹が奈苗、ワッキー、ゆずポン、ぶーちゃんと思い出の旅に出る映像も流れ、サムライTVの生中継の枠に収まらないというボリュームでしたが、とても良い興行だったと思います。
 そして多くの後輩たちを送り出し、今回は本当に一番近くでずっと一緒に頑張って来た夏樹を最高のプロレスで送り出した高橋奈苗。辛い思いも随分あったと思いますが、今なお未来に向かって進化し続ける姿には本当に感動しました。
 梅雨入りして、あいにくの雨となりましたが、7日、8日の土日もスターダムな週末でした。土曜日はゆずポンのDVD発売記念イベント。書泉は馴染みの場所でしたが、秋葉原のアウェー感はハンパじゃなかったです。引退から1年、今やすっかりグラビアアイドル?いえいえ唯一無二・永遠のグラレスラーです。
 日曜日は風香GMのプロレス教室。2度目の参加なので勝手は分かって来ましたが、腕を取り合う動きも更に複雑なバリエーションが加わってついて行けませんでした。練習生のコはしっかりと出来ていて教えてもらう始末で、見た目は普通の女の子なのですが、さすがプロを目指しているだけのことはあるなと感心しました。
 8日は新日スーパーJrの決勝もありました。会場は久し振りの代々木第二体育館でしたが、超満員にはなりませんでした。横浜アリーナに続き、今年の新日は攻めています。悪いことではありませんが、まだまだ厳しいのだなと思います。
 今年のスーパーJrは目玉となる選手もいず、IWGPジュニア王者の飯伏が参加しないのもイマイチでした。リコシェに優勝されるようではいけませんが、迎え撃つ新日正規軍が田口、KUSHIDA、BUSHIでは、ちょっと弱かったですね。
 ノアは13日に後楽園で三沢光晴メモリアルナイトがありました。メインでは丸藤が齋藤に勝利し、セミでは杉浦&高山が永田&関本に勝利しましたが、KENTAが退団し苦しい状況が続きます。
 15日はワールドカップなど何のその、スターダム新木場大会を観戦しました。ワールドカップの影響というより、夏樹引退記念興行というビッグマッチの後の影響でしょう。少し客入りは悪かったですが、いつもと変わらぬ素晴らしい興行でした。
 赤いベルト次期挑戦者決定4WAY戦の前哨戦ということで、奈苗と世IV虎がタッグを組むことになりましたが、やはりちょっと無理がありました。モンスター軍の木村&フィーメルが勝利してバッドエンドとなりましたが、木村のマイクパフォーマンスから、王者のイオも登場して、いい感じで次に繋がりました。
 全日は三冠王者の曙の欠場が続き、王座を返上。15日に後楽園で大森と秋山で王座決定戦が行われ、大森が悲願の初戴冠となりました。嬉しい出来事でした。全日は秋山が社長で新会社に移行するとのことで、結局、白石オーナーにはプロレスに対する愛情が感じられませんでしたから、これも嬉しいニュースです。もっと早くこうしてくれれば良かったのにというところです。
 W−1にはTAJIRIらWNCの6選手が入団しました。もう分裂を繰り返す時代ではないので、大歓迎です。いっそのこと全日、ノア、W−1が合流してもいいくらいだと思います。
 ゼロワンを退団した橋本大地がIGFに入団したのはちょっと意外でした。正直パッとしない状況なのは、あまりに大物との対戦が多かったというのがあると思います。一若手として地道にやっていった方がいいと思うのですが、いきなり藤田戦が決まりました。IGFは試合数も少なく、ちょっとどうなのかなと思います。