Vol.225 全日新体制、ノア有明、W−1両国、やっぱりスターダム


 7月4日、全日の新体制が正式に発表されました。秋山が社長となり、馬場元子さんも役員として復帰し、王道回帰となりました。まったくプロレスへの愛情を感じられなかった白石オーナーがすんなりと身を引いてくれて本当に良かったです。武藤社長時代にも同じことを画策したわけですが、その時は武藤派の離脱という結果になったのですが、まあ白石オーナーを引き込んだのが武藤本人なわけですから、悪いのは武藤なのですが、要するに武藤が全日本の社長というのはやはり違ったということなのでしょう。
 今は全日本もプロレス界も四天王の時代とは比べようもないくらい落ち込んでいます。この際、ノアと合併してくれればいいのにとも思いますが、そうもいかないのでしょうね。ともかく王道の灯を消さないように頑張って欲しいと思います。
 5日はノアの有明大会がありました。丸藤が永田からGHCヘビー級王座を奪回しました。永田が4度の防衛を重ねる中、KENTAの離脱もあり、ここは丸藤が取り戻すしかないという状態でした。とりあえず中嶋の挑戦が決まりましたが、この後のGHCヘビー級戦の路線が見えてこない気もしますが、盛り上げて行って欲しいです。
 6日はW−1の両国大会がありました。ちょっと観戦する気にはならず、迷わずスターダムの新木場大会に行ってしまいましたが、GAORAでテレビ観戦しました。客入りも内容も寒かったです。ムタ対真田、KAI対河野がさっぱりでした。TAJIRIらの入団は良かったと思います。ZERO1との対抗戦もやっていますが、こちらもW−1とZERO1で合併すれば良いのにと思うのですが。
 10日のスターダム後楽園大会も、6日に続いて観戦しました。初の平日夜興行、しかも台風も来ていて、客入りは悪かったでしが、内容は素晴らしかったです。
 6日には16歳のオラオラ系、はづき蓮王がデビュー、そしてこの日はビジュアル系のレメイ明日輝がデビューし、はづきと対戦しました。明日輝のコスチュームはインパクト絶大です。
 2人ともデビュー前からセコンドや売店で見ていますし、風香のプロレス教室に参加したときには一緒に練習もしているので、すごく思い入れがあります。デビュー1戦目と2戦目の試合としては上々だったと思います。先にデビューしているコグマ、欠場中の愛星ゆうなと生え抜き5期生の4人はとても楽しみな存在です。
 メインはイオ対里村のワールド・オブ・スターダム選手権でした。昨年のゆずポン引退試合の両国大会でフィーメルから王座を奪取した試合は正直、えーっという内容でした。そして最初のうちはまったくベルトが似合わず、いつ取られてもおかしくない感じでしたが、防衛を重ねるうちに堂々たる王者、エースにと成長し、今や絶対王者の風格さえあります。この日も里村という強敵が相手で厳しい試合となりましたが、見事にV10を達成し、大会を締めました。本当に素晴らしかったです。
 20日もスターダム新木場大会を観戦しました。メインはゴッデス・オブ・スターダム選手権で、イオが三冠に挑みましたが、やはりタッグパートナーの彩羽の力不足は明らかで、王座奪取はなりませんでした。変わってセミの18周年記念試合で勝利した奈苗と宝城の七海里が8.10後楽園で、負けたらモンスター軍入りの条件で挑戦が決まり、面白い展開になりました。イオ自身は世IV虎との赤いベルトV11戦に向けて、まったく勢いは落ちていません。
 その後の5★STARGPに向けての予選のスターダムランブル行われました。勝ち上がったのは岩谷とコグマで、この2人のGP参戦もとても楽しみです。
 愛星ゆうなが鎖骨負傷のため手術を行うことが決まり、明日輝もデビュー戦で右ひざを負傷、惡斗も白内障の手術を行い、欠場中の選手も多いですが、あせらずにしっかりと治して戻って来て欲しいと思います。
 21日、新日G1が開幕しました。空前絶後の規模とのことです。開幕は北海道で札止め、全国を回ります。今までG1が見れなかった地域でも開催するというのはいいことだと思います。攻める姿勢も必要でしょう。
 ただG1はもともとは24年前、当時のツートップであった藤波、長州、外人ビッグ3のベイダー、ビガロ、ノートン、そして売り出し中の闘魂三銃士の武藤、橋本、蝶野というトップ中のトップ選手が総当たりリーグ戦を行うということが画期的だったのです。そこに売り出し中とはいえ、まだ藤波、長州を超えるまではと思われていた三銃士が揃って2人を乗り越え、三銃士の中でも一番下と見られていた蝶野が優勝して、新時代が到来したという事件があって、人気が爆発したのです。あの衝撃を超える瞬間はそれ以降ありませんが、あの瞬間をもう一度味わいたいという思いがいまだに残っているからG1は特別なのです。参加人数が多ければ良いというものではありません。正直、G1に出る意味があるのかという選手も出場しています。そこのところは間違えないようにして欲しいと思います。