Vol.226 空前絶後の夏、IGF、5★STAR開幕


 8月10日、スターダム後楽園大会を観戦しました。7月の平日開催に続いて、またも台風が心配されるあいにくの天気となってしまい、客入りが悪かったのは残念でした。
 プロテストに合格したばかりのクリスがデビューしました。新人のコグマ、はづきとの異色の3WAYでのデビュー戦でした。なかなかいい素材だと思います。はづきがコグマから初勝利をあげるという結果は意外でしたが、5期生、6期生のライバル闘争はなかなか良いです。いきなりモンスター軍の木村が勧誘に現れたのも意外でした。
 アーティストオブスターダム選手権は、負けたら解散を賭けた戦いでしたが、たわしーずがトモダチメイニアに敗れ、王座転落と同時に解散となりました。方向性の違いも出て来たところですし、予想はできました。最後も楽しく解散となりました。
 ゴッデスオブスターダム選手権は、負けたらモンスター軍入りを条件に七海里が挑み、遂に王座を奪取しました。宝ちゃんは本当に頑張りました。感動的でした。試合後はモンスター軍の木村とフィーメルが仲間割れ、そしてクリスがモンスター軍入りを表明しました。
 メインは赤いベルトのイオV11戦でしたが、世IV虎が第4代王者となりました。25分を超え、引き分けかとも思ったのですが、世IV虎はもう後がないので結果はまあそうかという感じでしたが、試合後にイオが世IV虎に共闘を申し出たのは意外でした。結局、平成軍対昭和軍の雰囲気となり、ユニット再編となりました。これからどう展開していくのか楽しみになりました。
 そしてこの日は新日G1決勝戦の西武ドーム大会とまたもバッティングしてしまったのでした。ドーム球場はプロレスにはまったく向かない会場です。1.4ドームのようなお祭りであればまだしも、G1の舞台には相応しくありません。私にとってはG1といえば両国です。両国だったら迷ったでしょうが、西武ドームということで迷わずスターダム後楽園を選択しました。観客動員は1万8千人ということですが、それじゃあドームでやる意味がありません。攻める姿勢はいいですが、守っていくべきこともあるのです。
 それでもG1はスカパーなどでテレビ観戦しました。例年最後まで大混戦ですが、今年は徐々に順当なところに絞り込まれて来たという感じでした。舞台が西武ドームという大きな会場ということもあってか、優勝決定戦は中邑対オカダの黄金カードが実現。2位同士の対戦も棚橋対AJという豪華なカードとなりました。結局、優勝はオカダでした。中邑を応援していたし、勝つと思っていたので、この結果なら観なくてもよかったかなという感想です。G1は結果が大事なので。当日夜にGET SPORTSで放映してくれたのもありがたかったです。とにかくこれで来年の1.4ドームでオカダがIWGP奪回に向けて動いていきます。
 23日はIGF2両国大会を観戦しました。久し振りの猪木、久し振りの男子プロレスというかスターダム以外の団体でした。一応IGFシリーズは格闘技中心の大会ということですが、プロレスだの格闘技だのと区別することはまったく意味がないと思います。メインは石井対ミルコの王座戦で、一昔前なら凄いカードだったのでしょうが、空席の目立つ客席が寂しい現状でした。
 前半戦はプロレスルールの試合で、スーパータイガーを初めて観ましたが、なかなかいい感じでした。橋本大地も久し振りに観ましたが、あまり変わっていなかった感じですが、ともかく将軍岡本に勝利しました。IGFでいいのかどうか分かりませんが、とにかく頑張ってもらいたいです。小川&バンナ対藤田&川口のタッグマッチは、バンナが大人の対応をしてくれたので試合として成立し、なかなか面白かったです。
 後半戦の総合ルールも、2試合ともKO決着となり、良かったです。セミはミノワマンがキックをした時に足を負傷してタオル投入で鈴川の勝ちという結果で残念でした。立ち上がれず担架で退場したので怪我の状態が心配されます。
 メインはチャンピオンシップでしたが、どちらにも感情移入出来ませんし、名勝負の期待もありませんでした。ミルコは思っていたより全然コンディションが良く、まったく衰えを感じさせませんでした。試合は、石井が額から流血し、度々中断して、結局ドクターストップという消化不良でした。まあIGFは猪木の元気な姿が観れればいいのですが。
 24日はスターダム新木場大会を観戦しました。5★STAR GPの開幕戦です。リーグ戦に波乱はつきものですが、それにしても大波乱の幕開けでした。
 木村響子が他団体にも出場するという大人の事情により第1試合となり、コグマと対戦しましたが、両者リングアウトの引き分けという小波乱でスタートしました。コグマはすごく成長が感じられます。まだ16歳、大変な逸材かもしれません。
 今年の3WAYは、ワッキーが首の状態が悪く欠場のため、はづき、クリス、初日の出仮面というメンバーで、この日は第2試合で行われました。はづきもクリスも新人離れした試合をしています。彼女たちも今後がとても楽しみです。
 メキシコでイオの赤いベルトに挑戦したスター・ファイヤーが初来日し、米山に勝利しました。どんな選手か分からなかったのですが、順当に米山に勝った感じなので、そこそこの実力はあるようです。彩羽がチサコに切り返しで勝利しましたが、まだ実力的には足りない感じで、これも波乱の結果でしょう。
 そして後半戦は大波乱の連続でした。まずは七海里対決で、宝ちゃんが奈苗に勝利しました。丸め込みでの決着でしたが、宝ちゃんは顔半分が真っ赤に晴れ上がり、後でツイッターで「ご飯食べてたら歯がとれた」とつぶやいていた激戦でした。
 セミではイオがメリッサに敗れました。赤いベルトの防衛戦で戦ったときは、前評判ほどの大した選手ではないという印象でしたが、この日は非常に老かいで、のらりくらりと自分のペースに持っていってしまったという感じで、なかなか手強い感じがしました。
 メインは1期生対決、赤白ベルト王者対決で、麻優が世IV虎に初勝利しました。最初は本当に弱かった麻優ですが、最近の成長は目を見張るものがあります。
 イオ、奈苗、世IV虎、木村の本命が得点を落とし、宝ちゃん、麻優のダークホース、実力未知数の両外人選手が白星発進で、リーグ戦の行方はまったく分かりません。今後の展開に注目です。