Vol.227 猪木北朝鮮、5★STAR GP


 8月30日、31日にIGFによる19年振りとなる北朝鮮興行が行われました。連日1万5千人札止めの観衆を動員し、大成功でした。
 地上波TBSの普通のニュース番組でニュースとして放映されているのを見ました。深夜のフジテレビのIGF2中継の中でも試合の模様が放映されました。世間にも少しはアピールできたと思います。
 2日目のメインは藤田がバンナに勝利しました。バンナやサップといった外人選手や、木村響子、里村明衣子らの女子選手が参加したのは立派です。橋本大地もいい経験になったと思います。小川はいませんでした。
 観戦は9月も、もっぱらスターダムでした。7日は新木場で5★STAR GP第2戦。生憎の雨模様でした。2年前の決勝戦は台風に直撃されたのを思い出します。ただそれ以外は新木場で雨に降られた記憶はありません。売店が屋外なので雨だと面倒なのです。この日も試合後に止んでいて幸いでした。客入りも天気に負けず良かったです。
 開幕戦とは打って変わって順当に世IV虎、イオ、奈苗の3強が初白星を挙げました。順当といっても奈苗は難敵メリッサが相手だったので大きな1勝です。試合後はつたない英語でマイクアピール。「ユーアー・アメリカン・ナンバー1レスラーでしょ? アイアム・ジャパニーズ・ナンバー1レスラー サンキュー・ベリーマッチ」これでメリッサにも会場にも奈苗の気持ちは充分に伝わりました。英語は気持ちです。
 一方、開幕戦で波乱を起こした宝ちゃんと麻優はそれぞれ外敵実力者との対戦となりました。 まず第1試合で、宝ちゃんは米山と時間切れ引き分けでした。相変わらず技の失敗が目立ちます。思い切りよく失敗するのが彼女の魅力でもあるのですが。そしてひた向きに不器用に、決してあきらめずに立ち向かって行くというスタイルです。それは頑張れ新人、頑張れ可愛子ちゃんという立場ならいいのですが、レスラーとしてトップを目指すなら脱却しなければいけないところです。今日はさらに唇を切って大流血という苦しい闘いでした。それでも米山相手に格負けしている感じはしなかったので、確実に成長しているのだなと感じました。
 麻優はセミで意外にあっさりとDASHチサコに敗れてしまいました。彼女も最近はすごく成長したと感じていたのですが、この日はまったくいいところがありませんでした。  5★STARGPはまだ先が見えない状態です。ここで宝ちゃんと麻優が結果を残せるようなら本物なのですが。
 13日は新木場で第3戦でした。昨年の3WAYはたわしーずを生み、大いに盛り上がりましたが、今年は新人のはづき、クリスと初日の出仮面というメンバーで盛り上がりは今一つでした。そこで欠場中のワッキーがレフェリーを買って出て、一気に盛り上がりました。
 第1試合のコグマと彩羽はいい試合でした。時間切れ引き分けでしたが、コグマの健闘は見事でした。麻優も木村に勝利して2勝目を挙げました。波乱はイオが米山に敗れたことで、非常に厳しい状況になりました。宝ちゃんもメリッサに敗れ失速でした。
 2日後は大阪で第4戦。昨年はゆずポンイベントがあり、大阪遠征して台風に直撃されたのを思い出します。今年は天気には恵まれましたが、遠征はしませんでした。
 サムライTVのニュース映像でチラッと観たのとツイッターなどで伝え聞いただけですが、メインのイオ対宝ちゃんは素晴らしい試合だったようです。勝ったイオは首の皮一枚つながり、宝ちゃんは脱落という厳しい結果になりました。麻優も彩羽に敗れ、苦しい状況になりました。
 そして23日に後楽園で最終戦と決勝戦でした。諸事情により観戦できなかったのですが、得点状況は、レッドスターズは、奈苗が6点、メリッサが5点、イオが4点。ブルースターズは、世IV虎と彩羽が5点、麻優、木村、チサコが4点でした。
 イオと奈苗は15分では引き分けだろうと思ったのですが、イオが勝利。メリッサが敗れたためイオが逆転で決勝に。世IV虎も赤いベルト王者は過去決勝にも進出していなかったのですが、決勝進出。そしてイオが勝利しました。
 イオは決勝ではダークなコスチュームに怪奇メークで登場し、優勝しました。ヒールというわけではなく、やりたいようにやるという意思の現れだとか。いいじゃないですか。最近は複数スターの交代制で大スターが不在です。そろそろ一人勝ちする人がいてもいいんじゃないですか。
 次のタッグリーグ戦の出場チームも決まり、シングルリーグ開催で棚上げとなっていた昭和軍対平成軍の世代闘争も再開の気配。来年は毎月後楽園大会が開催されることも発表されました。1つのドラマが終わると次のドラマにつながっていくのもスターダムの魅力です。
 23日はノアが新潟で電流爆破とGHCヘビー級戦という興行を行いました。新日は岡山で、21日には神戸でビッグマッチがありました。先日のイリミネーションマッチでブレイクしたYOSHI−HASHIがIWGPタッグとNEVER王座に連続挑戦と主役になりましたが、どちらも奪取はなりませんでした。地方でもこうした話題になる試合をやるのはよいことです。
 全日は王道トーナメントが開催され、潮崎が優勝しました。秋山社長新体制となり、王道全日本を継承する戦いを見せて欲しいです。対してW−1も初代王者決定トーナメントを開催中です。まだ道が定まらない感はありますが、新しいエンターテイメントプロレスを追求して欲しいです。