Vol.230 2014年12月


 12月7日、スターダム新木場大会を観戦しました。地上波「紅リサーチ」の放映効果があったのかどうかは分かりませんが、2014年最後の新木場では見所満載、大盛況でした。
 まずは新人王戦。愛星ゆうな、レメイ明日輝が負傷欠場中なのは残念でしたが、はづき蓮王、クリス・ウルフ、渡辺桃の3人による巴戦で争われました。平成軍の一員として場数を踏んでいるはづきの優勝は順当だったと思いますが、デビュー間もない中学3年生の桃の健闘が光りました。またも逸材の予感です。それにしてもスターダムの新人のレベルはびっくりするほど高いです。
 そして惡斗の復帰戦。これも明るいニュースです。ケリーと組んで宝城&コグマとの対戦でした。宝ちゃんとは同期のライバルで、白いベルトを巡った闘いもありました。意識したのかあまり絡みはありませんでしたが、それはそれで興味深かったです。最後は宝ちゃんが惡斗をフォールしました。欠場前は惡斗が勝っていたのですが、休まず戦ってきた宝ちゃんの成長も目覚ましいです。今後に注目です。
 セミは最後のナナミホ対決でした。激しさの中にも楽しさがあり、涙もあり、2人ならではの良い試合でした。思えば2人の闘いは10年以上前の全女時代から観ているんですよね。感慨深いものがありますが、ワッキーらしく楽しく笑顔で見送りたいと思います。
 さらにメインはアーティスト・オブ・スターダム選手権で、平成軍のイオ&麻優&彩羽のトリオが米山&倉垣&初日の出のトモダチメイニアを破り王座を奪取しました。イオと麻優は2冠王、彩羽は初戴冠で、平成軍がタッグ以外のベルトを独占しました。自分も昭和生まれなので心情的には昭和軍を応援していますが、平成軍も勢いに乗っています。高いレベルで競い合ってもらいたいです。
 年末のタッグリーグ戦は、全日最強タッグは秋山&大森組が優勝し、彼らの世代が頑張ってくれたのは嬉しかったです。大森は年間グランドスラムを達成しました。準優勝の潮崎&宮原、諏訪魔&ドーリングと3強と呼べるタッグチームが揃ったのも良かったです。新日のワールドリーグは、後藤&柴田の同級生タッグが大逆転優勝しました。人生ドラマのあるタッグですが、ようやく結果を残しました。今後に注目です。
 11日には東京愚連隊興行でマスカラスとテリーの夢タッグが実現しました。子供の頃、マスカラスに憧れてプロレスファンになったので今も元気な姿を見せてくれるのは嬉しい限りです。12日には年末の風物詩となった宇宙大戦争がありました。サスケとバラモン兄弟が組むという大変化がありましたが、変わらずのハチャメチャ振りでした。どちらも観戦には行かなかったのですが。
 13日はUWFスネークピットジャパンで、井上貴子のトークバトルに行って来ました。たっぷり2時間、生い立ちから全女時代のことなどの話しが聞けて、楽しい時間を過ごせました。まだまだ頑張ってプロレスを続けてもらいたいですね。実はこの日はデポマートでマスカラスのサイン会があって、どちらに行くか迷ったのですが、マスカラスまだ来るよねと思って、貴子の方を選択してしまいました。
 23日はスターダム後楽園大会を観戦しました。ワッキーのラストマッチです。ゆずポンや夏樹のときもそうでしたが、スターダムは旅立って行く選手にとっても暖かい団体です。ワッキーが大ファンである豊田真奈美と堀口元気とのトリオを結成し、柴雷イオ、岩谷麻優、望月成晃との対戦という異色カードでしたが、優しさに包まれた素敵な試合でした。いい形で送り出せて本当によかったと思います。
 セミは世IV虎対赤井紗希の赤いベルト戦でした。初防衛戦の相手は自分にしかできない相手という気持ちは分かります。話題性という点でもいいと思います。それでも赤いベルトに挑戦するにはどうかという相手で、メインではなくセミというのがその現れだと思います。世IV虎がどれだけ赤井紗希の良さを引き出せるかという試合でしたが、まあこんなもんかなあという感じでした。
 メインは七海里対武士女のタッグ選手権でした。これも勝敗はある程度見えていましたが、意外に手こずったというのか、武士女が健闘したのか、七海里にとっては苦しい防衛戦になりました。
 20日にゆずポンイベント、25日に宝ちゃんのXmasイベント、27日に忘年パーティー、28日に柴雷イオイベントにも参加して、年末は今年を象徴するかのようにスターダムラッシュとなってしまいました。1月の3興行も行くつもりで、来年もこの流れは止まりそうにありません。
 それでもやっぱり大晦日はINOKI BOM−BA−YEで2014年のプロレス観戦を締めました。メインはミルコ対石井のIGFチャンピオンシップでした。膠着で判定を覚悟していましたが、ミルコのラッシュが決まり、2R終了と同時だったため3Rも続けようとしたのでスカッととはいきませんでしたが、結局、石井が立てる状態ではなかったため、明らかなKO勝ちとなり、よかったです。
 他の試合も概ね短期決着で良かったのですが、どうでもいい試合が長かったり、例によってしょっぱい試合をした小川がしょっぱいマイクをやったり、冗長でとにかく長かったです。
 青木と戦った山本は、何度かIGFで試合をしていて青木に対戦を迫っていましたが、査定試合となった前回の大会でエセンバエフに負けているので、何で実現したのか分かりませんが、秒殺されながら食ってかかる態度、そして対する青木の方も相手を小バカにしたような態度で、後味の悪い試合でした。本当になんでこの試合を組んだのか疑問です。
 興行としてはひどいものでしたが、もともと何も期待していませんし、大晦日に元気な猪木の姿が見れればそれでいいです。来年も元気に頑張ってもらいたいです。