Vol.231 2015年はイッテンヨンの前にスターダム新木場でスタート


 今年はイッテンヨンの前に3日にスターダム新木場大会があり、観戦初めでした。後楽園では1日にゼロワン、2日に全日&大日本、3日に全日&DDTがありました。馬場さんが健在の頃は、2日&3日の全日は欠かせませんでしたが、このところは4日の新日ドームがプロレス初めでした。スターダム新木場なら大歓迎です。是非、恒例化してもらいたいです。
 何気にカードも良くて、札止めの大盛況で何よりでした。メインは新春バトルロイヤルで、やっぱり正月はらしくてよいですね。奈苗&コグマ対世IV虎&はづきは、昭和軍対平成軍のユニット対抗戦で、世IV虎と奈苗の赤いベルト前哨戦でもありましたが、コグマとはづきのライバル対決にも注目でした。宝ちゃんと惡斗が珍しく三期星タッグを結成、イオ&岩谷のサンダーロックとの対戦も、白いベルトの前哨戦だけでない見所がありました。宝ちゃんはまたもボロボロになっていましたが、メインのバトルロイヤルにも試合後の売店にも出て来れず、容態が心配です。
 全日の後楽園は、秋山&大森が世界タッグ王座を防衛し、三冠ヘビー級は潮崎がドーリングを破って王座を奪取とそれなりに意義ある試合だったようです。秋山体制で王道全日本がだいぶイメージ回復しているのですが、会場に足を向けるにはもう一頑張りして欲しいところです。
 そして4日はもちろん新日ドームを観戦しました。3万6千人とよく入っていました。そして盛り上がっていました。今年も新日本の勢いは止まらなさそうです。休憩がなかったのがよかったです。試合の合間にトイレでも喫煙でも好きなタイミングでいけばいいので、休憩時間なんて不要だと思っていたのです。煽りVも少なめでテンポよく進行されてとてもよい興行でした。
 今年度の主要スケジュールの発表も試合の合間にシンプルでよかったです。そしてG1が両国3連戦となったのもよかったです。やっぱりG1は両国です。西武ドームにはまったく行く気がしませんでしたが、今年は行く気になりました。
 一番期待していた試合は中邑対飯伏ですが、期待を上回るよい試合でした。中邑の存在感は凄過ぎます。もはや勝敗を超えた存在になってしまったのがちょっと残念な気がするくらいです。ICのベルトの勝ちを高めたと思いますが、もうベルトがなくても、例え飯伏に負けたとしても、まったくダメージはなかったと思います。
 対して棚橋は負けたら時代が終わりみたいなところがありました。オカダとの対戦も新鮮味という点ではなかったので、いい試合ではありましたが、それらの分、中邑対飯伏には敵わなかったかなと思います。
 昨年は新日はあまり観戦していないのでAJをじっくり観たのは初めてですが、何となくあまり好きではなかったし、大した選手ではないと思っていましたが、雪崩式のスタイルズクラッシュはインパクト絶大でした。スター性もあるし、うまさもあるし、いい選手でした。対して内藤はちょっと限界が見えてしまった気がします。鈴木みのる対桜庭もいい試合でした。従来のプロレスを支持していたので、UWFに思い入れはありませんが、それでも時を経て、試合後に2人が握手を交わし、Uのテーマが流れたときはオーッとなりました。
 敗れたオカダが号泣というのも興味深い出来事でした。巻き返さなければいけません。そして新日本が突っ走ってプロレス界をもっともっと盛り上げて行ってもらいたいです。
 11日もスターダム新木場大会を観戦しました。宝ちゃんが欠場ということで心配されましたが、会場には元気な姿を見せてくれて一安心でした。脳が腫れたということでレスラーの間では有名な漢方薬で良くなったとのことですが、やっぱりレスラーって凄いですね。メインは昭和軍対平成軍のユニット対抗戦で、赤白ベルトの前哨戦でもありましたが、代役に惡斗が入ったことでチグハグな展開になりましたが、頭部の負傷なので仕方ありません。
 セミでイオと対戦した渡辺桃は新人で中学三年生でバリバリの平成生まれということで平成軍入りとなりました。とても将来性のある選手で今後が楽しみです。
 初登場の外人3選手は、まだまだという感じでした。これからどこまで適応して伸びていくかですが、あまり多くは望めない気がしました。
 10日にはノア後楽園大会がありました。丸藤が小島を下し、GHCヘビー級王座を防衛しましたが、新日ドームで因縁の生まれた鈴木軍と開戦となりました。新日頼りは今年も続くようですが、仕方のないところでしょうか。
 そして18日はスターダム後楽園大会。4周年記念興行でした。メインの赤いベルト戦は世IV虎対奈苗でした。奈苗が負けたら第一線を退くのではないかと思われ、奈苗を応援していたのですが、敗れてしまいました。奈苗はまったくへこたれていないようで、これからも出しゃばって行くと宣言してくれたので安心しましたが、結果が残念でした。
 セミの白いベルト戦は、挑戦予定だった宝ちゃんが頭のダメージが残っており欠場となってしまいました。代役として惡斗が出場しましたが、前の試合で木村モンスター軍と戦い、結果、惡斗、木村、外人選手が新ヒールユニットの大江戸隊を結成することとなっていて、セコンドが介入するという内容が残念でした。
 イオと米山のハイスピード選手権は内容も良かったですし、イオがきっちり勝利して、3大タイトルでは一番良かったと思います。セミとメインでスターダムとしては珍しく後味の悪い興行になりましたが、昭和軍、平成軍にヒール軍とユニット抗争は分かり易くなったと思います。5年目の新展開に期待します。
 夜は新日CMLLのファンタスティカマニアでした。観に行きたかったのですが、気づいたときにはチケットが売り切れていたのでサムライTV観戦しました。すっかり定着しましたが、本当に良い企画だと思います。