Vol.233 スターダム再出発、NJC


 3月8日、後楽園の問題の一戦から2週間、スターダム新木場大会がありました。最初にロッシー社長と風香GMがリング上から謝罪しましたが、その後はダンスのオープニングに始まり、いつも通りの明るく楽しいスターダムでした。そして激しい闘いもありました。選手はみんな元気でした。
 ただ残念だったのは、愛星ゆうな選手が退団を発表したことです。ポストゆずポンとして応援していたのですごく残念です。体調不良で欠場が発表されていて、今までの例から嫌な感じはしていたのですが、今まではフェードアウトしていく選手が多かったですが、それでも会場に来て、リングの上から話してくれたのは良かったです。
 この日は元々イオの8周年記念大会で、メインのイオ&コグマ対麻優&ほーちゃんは素晴らしい試合でした。イオはやっぱりエースです。情熱注入マッチで高橋奈苗に挑んだ渡辺桃、タッグで木村響子に向かっていったはづき蓮王の2人の若手も素晴らしかったです。もちろん奈苗、木村のベテラン2人のうまさも光りました。
 新木場は大盛況でした。スターダムのファンが集まったのだから、とても素晴らしい空間でした。でもまだ批判している人もいます。「世IV虎はクビにしろ」という野次も飛びました。でも批判するだけまだいいのかもしれません。多くの人は無関心というのが現実です。この素晴らしい空間をもっと大きくしていくために、スターダムは前に進んでいくしかありません。それを見守ることしかできません。
 ということで21日と22日は名古屋と大阪に遠征しました。寒さも和らいで来ましたし、開始時間も12:00と15:30と早めで、土日で2カ所に行けるので、ありがたい日程でした。
 地方でも東京でも、選手たちの頑張りはまったく変わりません。大黒柱の高橋奈苗も、レギュラー参戦のベテラン木村響子も不在でしたが、穴を感じさせませんでした。
 大阪では、ほーちゃんがアクシデントで流血し、目の辺りだったのでヒヤッとする場面もありましたが、リングドクターがチェックして試合をストップ。レフェリーが状況を説明し、その後も風香GMが状況を報告していました。他団体の選手も含め、選手たちの対応も適切でした。教訓がしっかり活かされていたと思います。
 乗りに乗っているコグマが試合で結果を出し「コグマがいるから大丈夫」と言っていました。結果は出せなかったもののエースの風格すら漂うイオ、2針縫って病院から会場に戻って来たほーちゃん、彼女たちが居るから大丈夫です。
 そして29日は後楽園大会を観戦しました。空位となった赤いベルトの第5代王者決定トーナメントが行われ、まさかのほーちゃんが新王者となりました。
 木村、イオを連破しての戴冠なので本当によく頑張ったと思いますが、試合内容は決して満足できるものではありませんでした。両国でイオが王者となったときもそうでしたが、これからベルトと伴に大きく成長していってくれればと思います。
 イオは1回戦の彩羽戦から受け過ぎだと思っていました。エース感はたっぷりで、勝敗を超えた存在になりつつある気がしますが、まだまだ勝負にもこだわって欲しいです。惡斗も前日の「がむしゃら」上映に続き、元気な姿を見せてくれました。あとは世IV虎も早く戻って来い。
 新日は恒例のNJCが開催されました。相変わらずの盛況でチケットが買えないので観戦はしませんでした。1回戦でオカダがファレに、棚橋が矢野に敗れる波乱でスタート、誰が優勝するかまったく分かりませんでしたが、決勝で後藤を破った飯伏が初出場・初優勝となりました。これにより4.5両国はAJ対飯伏のIWGPヘビー級選手権となりました。終わってみれば妥当なところでした。
 ちなみに飯伏はDDTではKO−D王者として、ヨシヒコと初防衛戦を行い、18分56秒の熱戦を繰り広げ、勝利しました。サムライTVのニュースでダイジェストで見ただけですが、ある意味すごい試合でした。
 ノアは有明コロシアムでビッグマッチがありました。鈴木軍と抗争していますが、ここで王座を取り返して終結と思っていたのですが、結果は4大ベルトがすべて鈴木軍に流失となりました。ノアファンにはすっきりしない結末だったでしょう。喜んでいる鈴木軍ファンがどれだけいるのかは分かりませんが、結果は仕方のないことです。ただタトルマッチにセコンド介入や、3WAY戦であったりというのがいただけないです。
 W−1では、KAIが武藤に勝利して王座を奪取しました。サムライTVで見ましたが、内容はこれで武藤を超えたとは言えないものでした。早速、鈴木秀樹が挑戦するようですが、これからの戦いを積み重ねて、真のエースとなってもらいたいです。でも武藤にはもう少し王者として頑張って欲しかった。