Vol.235 スターダムなGW


 ゴールデンウイークは暦とおり5連休、スターダムなGWでした。まず3日は新木場大会。メインは第7代アーティスト・オブ・スターダム選手権王座決定戦でした。欠場選手も多いのですが、カイリ、コグマ、チェルシー、イオ、麻優、はづきの6人が揃うと華やかです。特にチェルシーの華麗さといったら、本当にいい選手を呼んでくれました。
 観客の声援に瞬時に反応したイオがそのチェルシーいじめをする場面がありました。この辺はさすがです。確実にスターダムを引っ張っているのにこのところ結果が出ていません。負けてもダメージがないし、勝敗を超えた存在になっている気がします。男子でいえば中邑真輔みたいに。でもやっぱり勝負にこだわる選手であって欲しいです。これから2冠獲得のチャンスがあるので、今度こそ結果を残して欲しいと思います。白いベルトを獲ったら、ますます中邑真輔化しそうな気もしますが、逸女ですけど。
 4日は水道橋YouMeでほーちゃんの赤いベルト奪取記念&イオのバースデイ祝いのイベントWヘッダーでした。
 ほーちゃんの方は抽選会があって、リングシューズなどの目玉賞品2つと技をかけられるのが3つ入った宝箱があり、めずらしく一番に当ったので宝箱を選びましたが、当ったのはエルボーでした。それはそれで貴重な体験でした。思いのほか威力がありました。イオの方は、じゃんけん大会があり、いつものようになかなか勝てず、参加賞的なプリクラをもらいました。試合の合間で楽しい一時でした。
 6日は再び新木場大会。第8代ゴッデス・オブ・スターダム選手権争奪トーナメントが開催されました。
 サンダー・ロサが練習中の負傷で欠場となり、そのため3WAY戦となりましたが、3人が楽しいプロレスに徹して、木村の上手さが改めて出たし、コグマの成長が凄く感じられ、加藤悠のキャラの活きていい試合になり、それはそれで良かったのですが、メインでもまたヒヤリとする危険な場面がありました。
 麻優のドラゴンスープレックスがほーちゃんにエグい角度で決まり、ほーちゃんは一時戦闘不能状態になりました。そこではドクターチェックは入らず、無理矢理起こされたほーちゃんがだめ押しのドラゴンを受けたところでレフェリーが試合を止めました。止めるタイミングがおかしいし、せっかくドクターを置いたのに意味をなしていませんでした。幸い大事には至りませんでしたが、一歩間違えば怪我どころでは済まないところでした。行き過ぎたハードヒットは本当に考えなければいけないし、危機管理をもっとしっかりやって欲しいです。
 ともあれチェルカイリもすごく魅力的なチームですが、サンダーロックが王者となったのは嬉しいことでした。
 そんなスターダムなGWでしたが、プロレス界も各地でいろいろなことがありました。新日はレスリングどんたくで、後藤が中邑から白いベルトを奪取しました。もともと後藤はIC王者でしたが、中邑が王座を奪取し、白いベルトに変更、以降はベルトの価値を上げるとともに中邑の代名詞となったという経緯がありました。今回も「見えない」パフォーマンスでおちょくりまくりでした。後藤が一矢報いた形ですが、一度負けたくらいでは中邑には何のダメージもありません。再戦も決まり、今後の展開が楽しみです。
 ノアは後楽園でグローバルタッフリーグの優勝決定戦があり、弾丸ヤンキースが優勝しました。アーチャー&スミスの持つGHCタッグ王座への挑戦が決まり、鈴木軍との抗争も佳境という感じです。
 W−1も後楽園でクルーザー級王座決定トーナメントが行われ、田中稔が初代王者となりました。そしてDDTの高木三四郎がCEOとしてW−1の最高経営責任者となるというびっくりの人事が発表されました。どんなことをやってくれるのか興味深いです。
 大日本はすっかり恒例となった横文大会で、アブ小がデスマッチ王座を奪取しました。10周年の両国大会に向けて独自の路線で盛り上がっています。
 ドラゲーは名古屋で金網戦でした。GAORAの放送を見ているので前振りも見ているのですが、ルールが分かりにくかったです。CIMAが負け残りで坊主となり、土井がCIMA、フジイ、Gammaのマッドブランキー追放を宣言。CIMAとT−Hawkが共闘という新展開となりました。
 IGFは大阪でGEBOME−1トーナメントを開催、小川直也がミノワマンに勝ちながら負傷でドクターストップというアクシデントもあり、澤田敦士が優勝しました。藤田和之と対戦を要望している全日本の諏訪魔が来場し、対抗戦実現かと思われましたが、翌日の全日本後楽園大会に招待された藤田は姿を現さず、先行き不明のままです。その全日では潮崎&宮原が世界タッグ王座を奪取し、潮崎は5冠王となりました。曙に三冠を奪われないことを願いします。その後残念な結果になってしまいましたが。
 そしてGW明けもいろいろな事がありました。10日はノアの横文大会で、いくつかベルトを取り返すだろうと思っていたのですが、まさかの鈴木軍4連勝で、全王座を奪われたままという結果でした。マイバッハブルージャスティスなんていう助っ人が現れて一矢報いたりはしていますが、もうそろそろ我慢も限界です。
 17日はまたもスターダム後楽園大会を観戦しました。高橋奈苗の退団という驚きのニュースもあり、木村響子も手首骨折で長期欠場と厳しい状況が続いています。カード編成も苦しいと感じていましたが、イオ、ほーちゃん、麻優、コグマの頑張りは本当に素晴らしく、感動的な素晴らしい興行となりました。
 ハイスピード戦では、コグマが敗れ王座を失いましたが、相手のスターファイヤーもの頑張りを褒めるべきでしょう。乗りに乗っていたコグマですが、この辺で試練があった方がよいと思います。
 里村トチェルシーの異色対決は、久し振りに見る里村の相変わらずの男前振りがあってこそですが、チェルシーも頑張りました。そして試合後にまさかのスターダム入団宣言。とても魅力的な選手なので大歓迎です。
 白いベルト王座決定戦は、ニッキー・ストームもかなりの実力者なので、さすがの逸女も苦戦しましたが、王座を奪取しました。イオが白いベルトというのはまったくイメージがありませんでしたが、逆にどんな色に染めて行くのか楽しみです。なかなかゆずポンのイメージが抜けませんでしたが、今のイオなら独自の色を出せると思います。やっぱり中邑真輔のような感じです。
 赤いベルト戦は、ほーちゃんと麻優の闘いでした。どちらが勝ってもおかしくありませんでしたが、少しだけほーちゃんの気持ちが上回りました。そして試合後には再び里村が登場し、赤いベルトへの挑戦を表明。初防衛もつかの間、大変な試練を迎えてしまいました。乗り越えてもらいいたいです。