Vol.236 ビギニング、世IV虎引退、ノア、アイスリボン


 5月31日は新木場でWヘッダーでした。昼はアクトレスガールズのビギニング・プロローグでした。アクトレスガールズは戦う女優の集団。元スターダムのまなせゆうなが立ち上げに関わっていたので応援していましたし、この日も観戦に行きました。
 ゆうなも結局リングに上がり、復帰戦となりましたが、他はすべてデビュー戦だったことを思えば上々の出来だったと思います。皆本当に頑張っていました。ただあくまでも女優の活動の一環としてプロレスにも挑戦してみたという域を出ていなかったと思います。
 敢えてプロレス、旗揚げという言葉を使っていないことからも分かるように、興行としても新しいものを目指して、いろいろな演出がありましたが、純粋なプロレスファンからすると冗長に感じることもありました。いずれにしてもまだ始まったばかりです。長い目で見てあげたいと思います。
 夜はスターダムでした。コグマの説明なしの欠場はすごく気になるところでしたが、ほーちゃん、イオ、麻優の頑張りは素晴らしく、チェルシー、ニッキー・ストーム、スターファイヤー、サンダー・ロサの外人勢も健闘していて、しっかりしたスターダムのプロレスを見せてくれました。
 いつも通りの満足で家路につきましたが、そこに世IV虎引退のニュースが飛び込んできました。びっくりしましたし、とても残念に思いましたが、14日の後楽園に本人が来場して挨拶するということなので世IV虎の言葉を待ちたいと思いました。
 その間に新日スーパーJrが終わりました。チケットが買えないだろうということで観戦はしませんでした。今年はメンバーもあまり魅力的ではなかったというのもあります。結局KUSHIDAの初優勝でした。オライリーとの決勝戦は熱戦だったようですが。
 そして次はG1ということで出場メンバーが発表され、チケット発売が開始されました。新日も久し振りに観戦したいと思い、後楽園にもチャレンジしたのですが、即完売で買えずでした。さすがに両国は買えたのでG1観戦します。
 といったことがあり、14日のスターダム後楽園を観戦しました。世IV虎のことよりも、まずは試合に触れるべきでしょう。セミのタッグ選手権は素晴らしかったです。スターファイヤー、ニッキー・ストームの外人コンビも良かったですが、それを撃破してベルトを守ったイオと麻優のサンダーロックは本当に素晴らしかったです。メインの赤いベルト戦は、挑戦者の里村の意気込みが凄まじかったです。ほーちゃんはよくぞ30分を凌いでベルトを守ったと思います。彼女たちのこの頑張りがあれば、人数は少なくなりましたが、他団体、外人にもライバルはいます。スターダムは大丈夫です。
 セミの後に世IV虎引退セレモニーがありました。一時は言葉も発せない状態だったとのことで、リングに上がり、元気な姿が見れて、言葉が聞けたのは良かったです。プロレスが嫌いになったわけじゃない。中途半端な気持ちでリングに上がれないという気持ちが聞けたのも良かったです。客席から、辞めないでくれという声があり、イオ、麻優、はづきらがハプニング的にリングに上がり、予定されていたという10カウントゴングは行われず、あやふやな形になりました。
 どんな形になるのであれ、いつか気持ちが変わったら戻ってくればいいという思いでいました。これで再び気持ちがリングに向かってくれれば良いのですが、サムライTVで収録していましたが、本人の意向で一切の映像は流さないとのことで、意思は固いのかもしれません。いづれにしても時間が必要でしょう。待ちたいと思います。
 さて19日は、そろそろ男子プロレスも観戦しなきゃ・・・というわけでもありませんが、ノア後楽園大会を観戦しました。三沢光晴メモリアル大会です。あれからもう6年なんですね。だいぶ様変わりし、空席も目立つのは寂しい限りですが、セレモニーでは三沢イズムが今も生きていることを感じました。
 メインは丸藤&杉浦&高山対鈴木&ベンジャミン&飯塚の6人タッグマッチで、三沢メモリアルマッチであり、ノア対鈴木軍の対抗戦であり、鈴木と高山のGHC前哨戦でもありました。高山のコンディションが残念な感じです。セミはGHCタッグ選手権で、KESとヒーロー&ガバナという大型外人同士の戦いで面白かったです。
 20日はまたスターダム新木場大会を観戦しました。メインはイオ対スターファイヤーの白いベルト戦でした。スターファイヤーもよい選手なので攻め込まれる場面もありましたが、まったく危なげはなかったと思います。盤石な初防衛でした。ゆずポンが巻いていた白いベルトですが、ゆずポンの引退後は輝きを失っていたと思います。イオに白いベルトというのは最初は違和感がありましたが、今のイオなら独自の色で輝かせてくれると思います。
 セミではほーちゃん&チェルシー&メリッサという異色のトリオが実現しました。麻優&彩羽&はづきの平成軍との対戦は、ほーちゃんと彩羽の赤いベルトを巡る因縁もあり、興味深い試合でした。いろいろなことがありますが、スターダムのリング内は充実しています。
 24日は昔のプロレスファン仲間に誘われ、アイスリボン9周年後楽園大会を観戦しました。スターダム以外の女子は栗原あゆみの引退興行以来、アイスリボンは初観戦だと思います。
 メインは柊くるみ対希月あおいのICEx∞選手権でした。どちらもよく知りませんでしたが、なかなかいい試合でした。藤本つかさと中島ありさがせっかくタッグを組んだのに、相手がディーノ&男盛で、まともな女子プロレスの試合ではなかったのは残念でした。柴雷美央はつくしとインターナショナルリボンタッグチャンピオンでした。星ハム子&宮城もちとの防衛戦でさすがの役者振りを発揮していました。第2試合に豊田真奈美が登場したのは嬉しかったですが、対戦相手の優華は新人でチャレンジマッチ的な試合でした。この優華という選手はルックスも良く、頑張り具合も良い感じでちょっと注目です。
 ストーリーラインを知らなかったのですが、全試合終了後に世羅りさプロデシュース興行として1試合が別に組まれていました。事前のVで分かりましたが、世羅がデスマッチにこだわり、他選手が反対し、会社もこの日はデスマッチを行わないことを決定。世羅は欠場、退団も考えると発言していました。成宮とのタッグチーム解散問題も絡み、世羅の笑顔は消えました。そこへ大日本が手を差し伸べ、別興行として世羅のデスマッチを開催することになりました。
 世羅が考案したのは人毛デスマッチでした。大量の髪の毛が入った大きなダンボール箱がリングの両サイドに置かれました。どんなものかと思いましたが、髪の毛ではやはりデスマッチ感はなかったです。ルーレットによる公認凶器の導入もありましたが、お笑いの色が強かったです。 それでも世羅は満足し、アイスリボンの退団はないと宣言しました。
 そんなこんなで終了は10時を過ぎ、長かったです。まあまあ面白かったですが、プロレスのレベルは断然スターダムが上だと思います。
 そして28日はやはりスターダム新木場大会を観戦しました。イオ、ほーちゃん、麻優が3本柱として頑張っていますが、外人勢もとても良いです。メインがほーちゃんと加藤悠の3期生コンビ対久し振りのイオ&彩羽の平成スター、セミがチェルシー&メリッサのカリフォルニア・ドールズ対大江戸隊のニッキー・ストーム&ファイヤースターとタッグ2試合でしたが、どちらも良い試合でした。すごくいい感じです。