Vol.240 スターダム&フリーダムズ


 10月4日スターダム新木場大会を観戦しました。5★STARGP終了後、翌週に後楽園大会を控えた狭間でしたが、見所満載でした。
 メインはイオ対ハドソンの白いベルト戦でした。イオは素晴らしい充実振りで5★STARを独走していましたが、最後にハドソンにまさかの敗戦を喫し、決勝進出なりませんでした。対するハドソンは準優勝という実績を残しました。イオにもパワーで押切り完全にピンフォールを奪いました。白いベルトを賭けてのリベンジマッチは、ハドソンの日本ラストマッチでもありました。ここはイオも負けられないところできっちりリベンジを果たしました。ゆずポンの引退後は、白いベルトは輝きを失っていましたが、イオの手に渡って、だいぶ輝きを取り戻して来ました。ハドソンはまた日本にスターダムに来たいそうで、是非また来て欲しいと思います。
 セミは、一時帰国するチェルシーの日本ラストマッチで、ほーちゃんとのキャンディークラッシュでの登場でした。対戦相手のダーク・エンジェルは新木場と後楽園で本当に日本でのラストマッチとなります。この前サムライTVでCMLLに出ているのを知り、メキシコでのラストマッチを行うというニュースを聞いて、日本に来るのではと思っていましたが、引退ということで日本でもラストとは残念です。麻優とのタッグでした。チェルシーが場外で床に頭を打った影響で、試合はややあっけなく終わりました。そしてチェルシーは試合後の売店もなくなってしまたのは非常に残念でした。幸い大事には至らなかったのは何よりでした。すぐに戻って来るのでよしとしましょう。
 負傷のため試合がありませんでしたが、スターファイヤーもこの日が最後でした。彼女も日本でスターダムで試合をすることを望んでいて、ハイスピードのベルトを奪取して実績も残しました。また来てもらいたいです。
 去る人あれば、来る人あり。練習生として2年、遂にデビューが決まった美邑弘海と、スターダムで本格プロレスデビューするAgZ所属の安納サオリがリング上から挨拶しました。日本人選手が少なくなった穴をしっかり埋めてくれた外人勢が帰国する中で、明るい話題でした。
 同じく4日、潮崎の全日ラストマッチでした。退団理由は「レスラーとしての可能性を広げるため」とのことですが、ギャラの問題が一因とも報じられています。こういう情報が伝わってしまうのもどうかと思うのですが。全日の財政面が厳しいのは会社が悪いわけではなく、レスラーの一人一人に責任があります。潮崎もその一人です。正直なところ潮崎にはあまり思い入れがありません。フリーになってノアや全日にいたときよりも稼げるのか疑問です。会社の後ろ盾がなくなったら今まで以上に魅力のあるレスラーにならなければやっていけません。
 そして11日、スターダム後楽園大会を観戦しました。またまた問題が起こりました。しかもまさかの風香GM。こんなことが騒動になってしまうのもどうかと思うのですが。風香GMのいないスターダムはやっぱり寂しかったです。来場はしていて、北側の後方から全試合観ているのがバレバレでしたが、かえって安心しました。
 この日は仙女のビッグマッチとバッティングしていて、赤いベルト王者の里村が不在ということで、目玉は新人のデビュー祭りでした。2年間の練習生を経て、遂に美邑弘海がデビューしました。プロテストで骨折、遅れて決まったデビュー戦の前に悪化して再手術。体も小さく、スポーツ歴もなく、新人としては若くもなく、大丈夫かなと思いましたが、よくデビューにこぎつけました。クリスに敗れはしましたが、健闘したと思います。生え抜きのマスクウーマン、スターライト・キッドもデビューしました。小さいですが、すごく良い動きをする選手で面白い存在と思います。AgZの安納サオリもスターダム初参戦でプロレス本格デビューという触れ込みでした。アクトレスガールズなのでもともと女優なのですが、体も大きく、柔軟で、AgZの中では見込みのある選手だと思います。加藤悠に敗れましたが、今後どうなっていくのか楽しみです。
 5★優勝のほーちゃんは惡斗と同期対決でした。今やここで惡斗に負けている場合ではないという立場になりました。試合度の惡斗の「約束は果たした。あとはケジメをつけさせて下さい」という言葉が気になります。
 セミはハイスピード選手権。三度目の正直で遂に麻優が王座を奪取しました。前王者のロサも5★に初来日でしたが、日に日に強くなりました。なので試合内容はハイスピードらしくなかったですし、まだまだでした。今後に期待です。
 メインはダーク・エンジェルの日本ラストマッチ。相手は盟友のイオ、第2代王者となった白いベルトが賭けられました。とてもいい形で送り出せて良かったと思います。
 仙女はシングルとタッグの新王座が設立され、シングルは里村が、タッグは十文字姉妹が初代王者となりました。11月には仙女、スターダムとも後楽園大会があり、いよいよ全面対抗戦に突入の予感でとても楽しみです。
 12日は新日の両国大会がありました。観戦はしませんでしたが。オカダとAJのIWGP戦はいい試合だったようです。話題を集めた内藤のパレハは渡辺高章でした。まあインパクトはあったと思います。棚橋が勝利してドームでのオカダ対棚橋が正式決定しました。新日は勢いがありますね。
 20日はフリーダムズ6周年記念後楽園大会を観戦しました。デスマッチはあまり観ないのですが、たまたま誘われたので観てみるかというノリでした。フリーダムズは初観戦です、最初の入場式がスタンディングというのが異様な感じでしたが、盛り上がっていました。選手のコール、ポーズなどもお決まりがあるようで、固定ファンがついているのでしょう。客入りもまあまあでした。
 第1試合が百田親子対バラモン兄弟で、セコンドにはおかあさんと空手バラモンが付くという面白いカードで得をした気分です。高岩、田中稔など知っている選手も久し振りに観られて良かったです。全日とフリーダムスの対抗戦イリミネーションマッチもありました。最近は全日も観戦していないので知らなかったのですが、ジェイク・リーはたっぱがあって面白い選手でした。
 メインは葛西純対宮本裕向のデスマッチでした。定番の蛍光灯がふんだんに使われましたが、やはり割れる感じとか音とかがいい感じです。素直に楽しんで観れました。
 25日はスターダム新木場Wヘッダーでした。昼は通常興行。ほーちゃんがアメリカで脳震盪を起こして欠場でしたが、軽度のもので大事を取ってということで、会場にはとても元気な姿を見せてくれて一安心でした。でもロサ・ネグロが試合で足を負傷しました。特異なキャラでどこまで本当か分からないのですが、重傷だったようです。それでも最後はコーナーからダイブしていたので、もっと早く止めるべきでした。
 新しい外人選手も登場しました。ルチャの新鋭でマスクウーマンのダトゥーラ、怪奇派ペイントのハリデッド、そして目玉は全米4冠王者と触れ込みのサンタナ・ギャレットです。スターダムは外人選手も良い選手が多いのですが、今回はちょっとどうかなあという感じです。
 夜はマスクフィエスタ。年に1度の夢のお祭りです。1年振りにゆずポンマスクの登場が個人的には一番嬉しかったです。大物のウルティモ・ドラゴン、インフェルナルKAORU、超レアなミッドナイト・エンジェルら豪華な顔ぶれで、夢の一時でした。