Vol.243 2015年から2016年


 2015年の大晦日は恒例になった猪木祭りを観戦に行きました。大晦日に猪木の元気な姿が見られて何よりです。両国国技館は盛況とはいえない状態で、落ち着けてよいのですが。メインがトーナメントの決勝とはいえ無名の外人同士では仕方ないところです。藤田対澤田、小川対大地は、どちらもベテランが圧勝の短期決着でした。大地はまったく成長が感じられませんでした。IGFに来て良かったのか疑問です。その後、大日本への入団が発表されましたが、転機にして欲しいです。シングルが全8試合、すべて短い試合で、早く終わって良かったです。
 IGFは16時開始、3時間弱で終わり、早めに家に帰ると、テレビでは格闘技やらボクシングやらをやっていましたが、盛り上がりはイマイチだったと思います。今さら曙対サップ、魔裟斗対キッドでもないでしょう。
 2016年は、イッテンヨンの前に3日のスターダム新木場大会でスタートしました。これも恒例になりそうです。昨年のスターダムはまさに激動。それでも3人娘が成長し、よい外人選手も参戦し、後半には新人もデビューして、いい形になってきました。年明け一発目は3人娘と新人のチャレンジマッチ3連発でした。
 麻優対スターライトキッドは、キッドの動きは目を見張るものはありますが、文字通りキッズなので、逆に後輩相手にきっちりと試合を組み立てた麻優に本当に成長を感じました。ほーちゃんの受けも良かったのでしょうが、体も小さく、スポーツ歴もない美邑弘海も予想以上の根性を見せました。丸め込み技などいいものがあります。快進撃を続けるジャングル叫女は、身体能力も高いし、とにかく気持ちが強い。それでもイオが相手ではまだまだ及びませんでしたが、将来が楽しみな選手です。
 新春バトルロイヤルは楽しい試合でした。お正月らしく、とても華やかでいい興行でした。大盛況で何よりです。
 そして4日はもちろん新日の東京ドームです。仕事は4日からなのですが、今年は何とか休みを取れました。せっかくなので第0試合のバトルロイヤルから観ようかと4前に行ったのですが、混雑で入れず、途中からの観戦になってしまいました。大盛況で何よりですが、こういうところはほどほどの方がいいのですが。それでも観衆は2万5千人と90年代には遠く及びません。CSで生中継がありましたが、地上派で流れるようにならないとですね。
 注目はセミの中邑対AJでした。このタイミングでこの場所での初対決は絶妙でした。期待通りの良い試合でした。そしてメインのオカダ対棚橋には、新鮮味が欠けることもあり、あまり期待していなかったのですが、これが素晴らしい試合でした。オカダはドームではあったくいいところがなかったのですね。そもそも凱旋帰国したのがドームで、このときはまったく認められず大ブーイングを受けました。ファン投票でIWGP戦ながらセミに降格されたことも、昨年は棚橋に敗れました。天龍の引退試合で一皮向けたのではないかと思います。遂にオカダ時代到来を感じさせました。
 翌5日には後楽園大会がありました。AJがバレットクラブから追放されるというのはかなり衝撃的な新展開でした。後藤がIWGP挑戦を表明しました。棚橋、中邑、後藤のトップ3人には迫れずにいる後藤は、同じく迫れない内藤とドームで対戦し、勝利しましたが、あの試合内容、そしてあの会場の空気、やはりまだ何かが足りません。正直、挑戦の資格はないと思います。スタルを変えた内藤にしても同じです。オカダは冷たい対応ですが、それでいいと思います。
 そしてそ翌日、中邑が新日退団WWE入り、AJも新日離脱、WWE入りのニュースが入ってきました。プロ野球もそうですが、アメリカが世界でメジャーでという考えは好きではありませんが、中邑ならWWEのトップに立てると思いますし、見てみたい気もしますが、やはり新日で中邑を見れなくなるのは寂しいです。
 9日にはノアの後楽園大会があり、鈴木みのる&杉浦対丸藤&谷口、潮崎&金丸も登場と新しい展開が始まりました。10日のW−1でも、火野が王者となり、全日を退団した鼓太郎はここに現れるという新展開がありました。2016年が始まり、いろいろなことが動いています。
 10日もスターダム新木場大会を観戦しました。メインはサンダーロックと新人の叫女&桃のタッグ選手権でした。新人離れした叫女ですが、タイトルマッチはどうかと思ったのですが、充分に健闘していました。それでも最後は、イオが次週に赤いベルトを賭けて戦うほーちゃんの得意技であるダイビングエルボーで余裕の勝利、きっちり次の挑発をするところはさすがエースです。昨年引退した惡斗は大出戸隊のマネージャーとして登場しました。とても晴れやかな顔をしていて、よいのではないでしょうか。
 11日はシードリングの後楽園大会がありました。過去2回は平日でしたが、今回は祝日、特に予定もなかったので迷いましたが、よりによってメインが高橋奈七永対田中将斗ということで、女子と男子が普通に戦ってしまうのが好きではないので観戦はしませんでした。
 奈七永の試合中に世IV虎がリングサイドに現れるという事件がありました。昨年6月にスターダムで引退の挨拶を行って以来7カ月振りのことでした。あの試合で誰も世IV虎に辞めろなどと言っていません。王者として未熟だったというのはありますが、むしろ団体としてスターダムの仕切りの悪さがありましたし、無効試合、王座剥奪、無期限出場停止というその後の対応にも不満がありました。なのでシードリングのリングでも戻って来るのなら良いと思います。まだ若いし、いい素材なのでもったいないですから。
 17日はスターダム5周年記念後楽園大会を観戦しました。本当にいろいろなことがあって、旗揚げメンバーで今も残っているのは岩谷麻優ただ一人になってしまいましたが、とにかくこうして5周年を迎えられて良かったです。その岩谷に柴雷イオ、宝城カイリの3人娘が3本柱となり、2年目の女子高生ファイター渡辺桃、新人の美邑弘海、ジャングル叫女、スターライトキッドという新しい選手もいて、元3期生の加藤悠、アクトレスガールズの安納サオリ、フリーの木村響子、米山香織、松本浩代が定期参戦、そこに外人選手が絡んでくるという現在の陣容です。
 メインのイオ対ほーちゃんは、まさに頂上決戦、これぞスターダムの闘いという凄い試合でした。そして次の展開はスターダム対世界選抜。ヨーロッパ遠征やフジテレビの特番の放映が決定するなど6年目に向けて明るいニュースもありました。
 この日は仙女で仙台幸子の引退試合、REINAの新木場大会では成宮真希が結婚引退を発表するなど女子の話題盛り沢山の1日となりました。あとアクトレスガールズの新年会イベントもありました。
 年が変わって、いろいろなことが一気に動き出した気がします。2016年もプロレス界がもっと盛り上がっていくことを期待します。